| 私の名はブルー。ジンベエ・フォン・シャーク・スコッチ様の側近を勤める者。 皆さま（謎）にはとっくの昔に「苦労の多い副官」として名が知れ渡っている様子なので、詳しい自己紹介はいらないだろう。 さて、今日の今日こそ目を通していただかないといけない書類が山積みになっているのだが、肝心のジン様はお姿が見えない。 《その時廊下の奥からブルーが聞き慣れた声がした。まさに今探している、彼の上官の声だ》 ………？………。あそこは艦内のレクリエーションルーム（あるかどうかは知らないけど……）。 ジン様、一体何を………？ ウシャブテム マイムベッサッソン ミイマイエネ ハーイエ シュアー ウシャブテム マイムベッサッソン ミイマイエネ ハーイエ シュアー マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン ヘイ！ ヘイ！ ヘイ！ ヘイ！ マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン マイムマイムマイムマイム マイム ベッサッソン♪ 《ブルーはオーバーアクションでひっくり返ったっ！！！！》 じじじじ、ジン様っっ！！！ 何故その子ペンギン×２０とその奇妙な踊りを踊っていらっしゃるのですぅっっっ（大涙）！！！！ ああ、しかも艦内なのにキャンプファイアーまで燃やしてっっ！！！本格的にするにもほどがありますっ！！！ 《今日も快調に顎を落とした副官の声に、マイムマイムとは思えぬほど軽かかつ美しいステップを踏んでいた司令官は、ばっさと紫紺のマントを翻し、さらりと額に落ちた髪を掻き上げる》 「ふっ。ブルーよ。今日は我らの住むこのサイトの２００００ＨＩＴの日。この偉大な祝いのため踊ろうと愉快なダンスを教授願っていただけだ。皆の者、礼を言うぞ。………ん？」 《今までジンベエに熱心にマイムマイムを教えていた子ペンギンマイムマイム部隊が、一斉に部屋の片隅に走り、それぞれが何かを持ってきた。よく見ると、それはジンベエのマントのミニチュアと、小振りの紫紺のバラの造花だった》 「おお、そうであったな。踊りを教わる代わりに、マントの華麗な翻し方とバラを口にくわえたまま笑うのを教えるのであったな！よし、私がしっかり伝授しよう！」 《またもや顎を落とす副官をよそに、子ペンギンことマイムマイム部隊ははっさとマントを肩に掛け、造花のバラを口にくわえ、右手を掲げて『わっはっはっはっは！』とやろうとする。 が、うまくマントが翻らない者（風がないから当たり前）、バラを取り落とす者（普通は口に物をくわえたまま笑えない）、すぐに脱落し半泣きになる。 えぐえぐと涙ぐむいじらしい子ペンギン達に、ジンベエは優しく、そして頼もしく言い渡した。》 「心配するでない！サイト２００００ＨＩＴの祝いには間に合うよう、私がしっかり稽古を付けてやる！さあブルー、お前も加われ！まずは先ほどの踊りからマスターするのだ」 ！！！！！な、何故に私がっ！？ああ、勘弁してくださいっ！私はあなた様と違って踊りなど雅な物は無理ですっ！！ ペ、ペンギン達、勘弁してくれ！！私は無理だっ………た、助けてっ………！！ ２００００ＨＩＴおめでとうございますっ！……く、くだらない話書いてすみません……（脱兎！） |
| 2002.8.24にこのサイトが20000ＨＩＴを迎えた時に通りすがりの花の少女様よりお祝いとして頂いたＳＳです。 子ペンギンと司令官の心温まる会話に思わず涙する副官がいとおしいです（←何か違）(^^) このあと、某宇宙戦艦内では彼らのの周りを３重くらいに取り巻いて楽しそうに踊る乗員の姿が見られたことでしょう。（ああ、なんだか盆踊りのようですね）きっと焼きそばやチョコバナナの屋台も出たに違いない・・・・・・ いつもいつも航海日誌をお届け下さる花の少女様にこの場で厚く（そして熱く）御礼申し上げたいと思います。 |