死んで・生きる |
ゲーム「風色サーフ」の二次創作です。ゲームはすべてのキャラクタールートをクリアしましたが、製作者様の独自裏設定は存じ上げませんので、オフィシャルとかけ離れております。また、ネタバレ満載ですので、ご注意くださいませ。 時期はアレックさんルートで帝国との演習中。 トゥーフォンメインですが、この時点での彼の内面は我が家設定です。 ネタバレに留意しておりません。また、ゲームをクリアしていない方にはわからない部分が多々あるかと思いますがご承知置き下さい。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ |
技術兵達は、ドックの外に出て空を見上げていた。帝国との演習は予定通り始まり、彼らも帝国の水上機、ヤクトケーファーの離水には、遠くからであったが立ち会ったのだ。その高速での飛行に、やはり性能が違うな、とため息をつく者、自分達が整備したコリン率いる自軍の４機のオオルリに声援を送る者、様々な反応を取る整備士達から少し離れたところで、ドックの長たるナカジマは空をじっと睨むように見上げていた。オズウェルは、そんなナカジマをちらりと見、自分自身も何時も通りの不機嫌な顔で空を見上げる。 演習のおおよその流れは、彼らも知っていた。が、前もって打ち合わせされていた動きから、帝国機が逸脱した。いや、どう考えても、それは予め計画された動きだった。６機のヤクトケーファーは、攻撃用の編隊を組み、４機のオオルリに襲い掛かった。 「！」 トゥーフォンは目を疑った。空に大きな火花が散り、煙が立つ。離水直前まで、自分達の手で念入りに整備を行った青い機体が黒煙をあげながら、火の玉となって海へと墜ちていく。そして二機目も…………知らされていない。こんなことは知らされていない。帝国との演習が始まると聞いて、「何か」が起こるとは予測していたが、こんなことは聞いていない。 「くそっ！畜生め！」 近くから聞こえた毒づく声で彼は我に返る。ナカジマは空を見上げ、細い腕を差し上げて拳を振り回していた。 そして、やってきた大きな機影。……あれは……あれはなんという飛行機だったか。……トゥーフォンは大陸大戦を知らない。軍に籍を置き、帝国の間諜でありながら、戦闘機が攻撃をすることを見たこともなく、今やってくる飛行機が爆撃機だということも知らなかった。いや、写真では知っていた。しかし、やってきた機影は、写真の機体と似ているようで全く違っているようでもあり、不気味にどんどん大きくなってくる。 彼は動けなかった。あれは、あれは、どういう飛行機なのだ。あれは……そう、まるで、自分に向かってまっすぐ飛んできているようではないか。ああ、帝国は気付いているのだ。俺が間諜としていかに役立たずかということを。 機影はみるみるうちにこちらに迫り、トゥーフォンの頭上を通り過ぎ、ロランドの町へと向かった。そして、町の上空に達したとき、黒いものを投下した。それは地上に落ちると同時に破裂した。爆弾が破裂した？いや、破裂したのは、道だ、街だ、町に存在していた空気全てだ。それは、トゥーフォンが子供の頃、夢に見ていた光景だった。悪夢ではない。「こうなって欲しい」という夢だった。異邦人だ、自分達と見かけが違う、それだけの理由で苛め抜かれた日々の中で、ユクトランドの街なんて、僕を苛める奴らなんて、皆粉々になってしまえばいい、死んでしまえばいい、幾度と無くそう思った。そうなれば爽快だと想像していた。心から笑えると思った。 しかし、今、そんな光景を網膜に像として結んで、感じたのは、爽快感ではなかった。逆に、嫌悪でもない。何か圧倒的な胃を突き上げるような冷たさがトゥーフォンを支配する。爆撃機はターンして、鼻面をこちらに向けた。 ああ、来た、今度こそこっちにやって来る。帝国と内通している自分が、どうしてこうなることを知らされていなかったのか。いや、それは当然のことなのか？いつまで経っても二等技術兵から昇進せず、小隊の核心部に触れることもできず、連絡員にどうということもない屑情報しか渡すことができなかった間諜は切り捨てられてしまったのか？いや、渡せなかったのではない、少なくともこの二ヶ月の間は、渡すことを躊躇していた情報がいくつかあった。連絡員はそれに気付いていたのだろうか。俺は、ユクトランドで疎外され、帝国からも見捨てられたのか。 「馬鹿野郎！トゥーフォン！逃げやがれ！」 ナカジマの叫びに、再び我に返る。爆撃機の黒々とした影が自分達に落ち、間髪を入れず、衝撃が襲う。近くにあった資材小屋の一つが砕け散り、壁破片が飛んでくるのが視界の端に見えた。そして、自分の体が斜めに飛ばされるのも。目の下に乾いた地面が見えた。頭を腕で抱えて丸くなり、地面に叩きつけられる衝撃を和らげる。一度バウンドしただけで彼の体は止まった。 「くうっ！」 左足が痛い。作業服の膝に付けられた物入れの工具が服を突き破り、刺さったようだ。地面に擦れて膝から下の作業服は擦り切れ、血が流れているのがわかる。トゥーフォンは工具を引き抜く。その傷だけでなく、擦過傷が酷い。どうして、どうして、こんなことになった。自分の味方であるはずのシュレスベルクからこのような仕打ちを受けねばならない。ああ、でも、とにかく自分はまだ生きている。この爆撃で死んだ人間が多々出たはずだが、自分はまだ生きている。 「……うっ……トゥーフォン、大丈夫か。」 ナカジマの声に地面に尻餅をついた姿勢で振り向いたトゥーフォンは、小柄な東洋人の右半身が真っ赤に血で染まっているのを見て、驚愕し、右足だけで地面を蹴って傍に行った。ナカジマが先ほどまで立っていた場所よりもずっと離れた場所に彼は倒れていた。爆風が老人を吹き飛ばしたのだ。ナカジマの右にあった小屋から飛んだ無数のガラス破片がむき出しになっていた二の腕に刺さっている。腕で顔を庇ったのか幸い目は守られているようだったが、整備服にも大きなガラスが突き立っている。 「親方！親方！親方！」 大きなガラス片を引き抜く。 「……そんだけ大声が出せりゃ、お前は大丈夫だな……ゴホッ」 咳き込むと、口から血が溢れた。 「親方ッ！今、今、運びますから！」 片足で立ち上がりナカジマの左腕を肩にかける。 「今、すぐ、手当てしますから、絶対大丈夫ですから！」 傷ついた左足を地面につけると激痛が襲ったが、そんなことを気にしてはいられなかった。しかし、20歩ほどいったところで、トゥーフォンは転んだ。 「親方ぁ！」 自分がナカジマを、大怪我をしたナカジマを固い地面に無造作に投げ出したような形になって、トゥーフォンは慌ててナカジマに縋った。と、助けが来てくれた。見慣れた姿が……オズウェルが、ナカジマの横にしゃがみ込む。彼の姿が見えたとたん、トゥーフォンの視界が涙で歪んだ。 「トゥーフォン。お前も、怪我……」 自分の痛みのことはどうでもよくなっていた。オズウェルが傍に居てくれて嬉しかったが、ひとまずは目の前で血に染まっているナカジマのことしか目に入らない。 「俺より親方だろっ！しっかりしてください、親方！！」 すると、ぐったりしていたナカジマが、呻き声をあげ、だが、無理やりに平気を装って、耳元でわめくな、と途切れ途切れにだが言った。 すると、別の手が差し伸べられた。そのしっかりした腕は、血まみれのナカジマを抱き上げ、すっと立ち上がる。 「俺が医療室まで運ぼう。オズウェルはトゥーフォンに肩をかしてあげてくれ」 ああ、俺は、親方を満足に運ぶことすらできなかったのに、この金髪碧眼の外見がもっともユクトランド人らしいユクトランド人はいとも軽々とそれをやってのける。……いや、自分が親方の負った怪我を負うべき人間なのだ。なんで俺はこんなに小さな怪我しかしていないんだ。しかも、小さな怪我だというのに、一人では歩けないと来ている！ オズウェルはしっかりとトゥーフォンを支えて、アレックの後ろを歩いていく。アレックの隣でエリカが親方の手を握って励ましの言葉をかけているのがぼんやりと聞こえる。 到着した医療室は、ごった返していた。看護兵達が忙しく立ち働いているのだが、怪我人の数が多すぎて手が回らない。運ばれてきた病人を看護兵の長が簡単に診察し、重傷者から順に軍医のもとに送られ、また、看護兵たちの処置を受ける。ナカジマは一目で部屋の奥の手術室まで進むよう指示を受けた。それほど、彼の受けた傷は酷かったのだ。 通りかかったアリサに、親方は助かるのかと聞いてもわからないとしか答えて貰えない。トゥーフォンはそれでも、何人かの看護兵が通るたびに同じ質問をし、オズウェルにたしなめられた。お前だって手当てをしないと、と言われたが、どうして、手当てなんてして貰える理由があるのかトゥーフォンには理解できなかった。俺はいい、手当てなんかしなくていい！と喚いていると、先ほどまでナカジマを運んでいたアレックが、背にしっかりと腕を回してきて、トゥーフォンを椅子に座らせた。アレックが看護兵に、大陸大戦で、救急治療を行ったことがある、彼の止血は俺がします、と告げると、看護兵は頷いて、消毒薬と包帯を使うよう渡してくれた。アレックの治療は素早く適切だった。食い込んでいる小石を取り除き、工具が刺さっていた大きな傷を念入りに消毒し、ガーゼを折ってしっかりとあて、圧迫止血するためにぐっと包帯をきつく巻いた。 「30分はこのままでいること。それほど深くはなかったし、靱帯が損傷した様子も無いから心配ないと思うけれど、無理をしてはいけないよ。……医療室が一段落したら、もう一度診てもらうといい。」 トゥーフォンは、すみません、と頭を下げた。そのまま足の間に顔を埋めるほどに体を倒す。大丈夫か、と背をさするオズウェルに、トゥーフォンは無言で頭を微かに上下に揺さぶって肯定の意を示した。 帝国の空爆は終わった。ロランドの街は半壊。ロビュ小隊も軽微とは言いかねる損害を蒙った。動けるものは復旧作業に取り掛かっていたが、トゥーフォンは医療室に居た。足の傷がじんじんと疼いて、熱も出、今動いても足手まといにしかならんだろう、と軍医から休養を命じられたのだ。といっても、ベッドに寝ている必要もなく、彼は所在無げに医療室前の冷え冷えとした廊下にある長椅子に腰掛けていた。自室に戻っても良かったのだが、親方のなるべく近くに居たかったのだ。そしてそんなことは全く無かったのだが、ナカジマがもしも死んだら自分のせいなのだと彼は考えていた。俯いて目を瞑る彼の頭を誰かが叩いた。そこには、怒ったような顔をしているカレンが立っていた。 「………………？カレン……？カレン！ああ、カレン！無事だったんだ！」 すると、カレンはまたポカリとトゥーフォンの頭を殴った。 「あたしが無事でなくてどうするのよ！ドックの方じゃ親方が大怪我して、防衛分隊では死んだ人が何人もいるって聞いて、だから、だから貴重な休憩潰してあんたの顔を見にきたってのに！馬鹿トゥーフォン！何怪我なんてしてんのよ！」 隣に、どすっと音をたてて腰掛ける。 「ぼさっとしてるからそういうことになるのよ！あんたってば、子供の頃からとろいから、だから……」 カレンはトゥーフォンの二の腕に頭突きをかましていた。 「だから、こんなことになるのよぅ！」 そうして、ぎゅっと齧りつくように抱きしめられた。 トゥーフォンは血の気がひいた。カレンはこうして無事で居たが、それはたまたまであって、死んでいたのかもしれないのだ。現に、小隊の人間が命を落としている。 「……ゴメン、俺のせいだ！」 「そういうのが馬鹿だっていうのよ！何もかもがあんたのせいなわけないじゃない！ああ、でもよかったわ、よかった、よかったよぅ……」 最後に、一度力を込めてもう一度抱きしめられて、カレンは離れ、立ち上がった。 「じゃあ、行くね。……親方、早く良くなるといいね。トゥーフォン、あんたもね。……」 カレンと入れ替わりに、トゥーフォンと懇意にしている男性看護兵が、親方の様子が落ち着いたよ、お前に会いたがっているから来い、死ぬことはもう無いと思うが、重態には違いないから注意しろよ、と声をかけた。トゥーフォンは左足を引きずりながら重傷者の寝ている病室に入る。ぐったりと寝ている者、痛みに呻き続けている者、間を通って部屋の隅に行くと、親方は、ガラスの刺さった傷を覆うようにガーゼをあてられ、上半身は包帯でぐるぐる巻きにされていた。あばら骨が３本ほど折れ、他にも外科的な損傷が多数。幸いにも内臓は傷ついておらず、血を吐いたのは口の中が切れたせいだろうということだった。トゥーフォンが枕元に座ると、ナカジマは小さな声を出した。トゥーフォンは聞き取るために耳を近づける。息声であったが、言葉はしっかりと聞こえた。 「ありがとよ。運んでくれて。」 トゥーフォンは、首をぶんぶんと振り、自分はナカジマを助けることができず、ここまで運んだのはアレックなのだと言った。すると、ナカジマは、喉の奥で笑うような声をたてると、ああ、奴はオオルリを助けに来たんだな、と言った。いや、アレックさんはオズウェルやエリカ、俺達を助けに……と答えると、ナカジマはわかってねえな、と、呟いた。飛行機なんざ、いくら壊れても俺達が居れば直せる。一から作り直せる。整備とパイロットさえ居れば、な。いくら飛行機だけが残っても整備もパイロットも居なかったら、奴らは飛べねえのさ。奴がこっちに来た理由は、それだけじゃねえかもしれねえがな。ナカジマは笑い、咳き込んだ。トゥーフォンが、毛布の上から胸をさする。 「いいか、俺達が生きていさえすりゃあ、また、オオルリは飛べるんだ。」 喋りつかれたのか、ナカジマは目を閉じて静かにしていたが、少ししてから目を閉じたまま口を開いた。 「なあ、成(チェン) 都鋒(トゥーフォン)。」 トゥーフォンは暗い部屋の中で目を見開く。 「ヘンな話だよなあ。華夏でもジパングでも、姓の方が先、名前が後だっていうのに、こっちに来ちまったらいきなり名前を先に呼ばれるようになって……勝手な話だ。なあ、チェン・トゥーフォンよぉ、お前も俺も、さっき死ぬかもしれなかった。実際、生きているのは偶然だ。……だったら、一度いっそのこと、死んじまえ。トゥーフォン、お前は爆撃を受けて帝国に殺された。お前が生きてきたこと、やってきたことを一度御破算にしちまえ……。」 何を言っているのだ、この老人は。 「チェン・トゥーフォンが死んじまっても“お前”はこうして生きている。今までやってきたことなんざどうだっていい。一度死んで、生きて、また俺達でオオルリを作るんだ。なあ、トゥーフォン……帝国にはよぉ、もうおまえは必要ないんだ。」 気付いている！この老人は気付いている！トゥーフォンが間諜であることを感づいている。いったい、いつから？ と、ナカジマはかっと目を見開いた。 「…………だがよ、俺達にはお前が必要だ。」 そう言ったきり、ナカジマは口を閉じ、目も閉じ、動かなくなり、しばらくして寝息をたてはじめた。 この無力な老人を今殺してしまうのは簡単なことだった。口と鼻を押さえてしまうだけで、息が止まり、そして、この緊急時に誰も死因を調べようとはしないだろう。だが、トゥーフォンの頭の中には、ナカジマの口を封じることなど全く思い浮かんではいなかった。 死ぬ……。自分が間諜であることが明るみになったら、悪くすれば銃殺だ。それは間諜になったときから判っていた。そして、自分は実際のところ、ナカジマが言ったとおり、さっきの爆撃で死んだかもしれなかったのだ。……そして、死んだと思えば何でもできそうな気がする。間諜だけはもうできそうにないが。 「親方。」 ナカジマは答えない。 「親方、親方。」 ナカジマはやはり答えない。 トゥーフォンは立ち上がる。医療室に寄り、手すきの看護兵に頼んで傷を消毒しなおし、包帯を替えてもらうと、松葉杖を借りてドックに向かう。 ドックでは、整備兵が総出で銃撃を受けたコリン機の修理作業に入っていた。 「只今！今戻ったぞ！親方は動けないけど命に別状ないってさ！」 振り向いたオズウェルは、一瞬ほっとした顔をしたが、すぐに“遅い！”と怒鳴った。 「どうなってる？」 「どうもこうも。見ての通りに半壊だ。」 「直せば、飛べるよな？」 「そうなりゃいいがな。」 「……直すんだよ！こいつを直せなかったら、俺は親方に顔向けできないからさ！さ、俺は何をすればいい？左足でなんか蹴飛ばすとかは無理だけど、あとのことは何でもやるからさ。鼻の上に落花生でも立ててみせようか？」 いつも通りに明るい、そして、いつになくやる気満々のトゥーフォンの物言いに、張り詰めていたドックの空気が和らぐ。トゥーフォン、無理はしないでね、とエリカが声をかけると、トゥーフォンは一つ胸を叩いた。 「今までいろいろさぼってたぶん、勉強もするし、とにかく死ぬ気で頑張るからさ。あ、ほんとに死にゃああしないけどさ。」 だって、俺、今日、折角命を拾ったんだし。と最高の笑顔をみせるトゥーフォンに、だったらそこの工具をとって渡せ、とぶっきら棒にオズウェルは言った。……これから訪れるであろう帝国との戦乱の時代を思い、皆の顔には影が落ちていたが、トゥーフォンの顔は晴れやかであり、それは、ドックに“希望”のような、おぼろげな何かをもたらした。 |
| 親方が「トゥーフォンのすべてをわかっている設定」の話。トゥーフォンは、親方負傷、の際はとても取り乱しますが、その後の登場では「気のいい、いつものトゥーフォン」に戻っています。そして、「後方支援ルート」のトゥーフォンは、改心しているはずなので、こういうことかな、と。帝国もこの時点ではトゥーフォンの生死を確認していませんし、次に連絡員が来るのはずっとあとでしょう。で、我が家のトゥーフォンは、「連絡員が接触してきたら、そいつに殺される」ことを予測しつつも「愛想のいい技術兵」として日々を送っている設定です。 アレックさんが「伝説のエース」だと知ったときにはまたいろいろと心が揺らぎもしますが……(「この翼、この手」)。 ゲーム本編では、アレックさんとその周辺にスポットライトを当てるため、バイプレイヤーがどんなことを思っていたのか謎のまま終わるのですが、どんな人にもドラマがあったはず。 いろいろと心配なことは残っていますが、ゲーム終了後10年くらい経過してからでも、カレンと新生活を始めてくれるといいな。それくらいになったら、大シュレス主義残党の影に脅えることもないかな、と。ただ、トゥーフォンは最後までカレンに自分の辿ってきた道は明かせないかなとも思います。 |
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