| そしてあなたに会いに行く（続いてます） |
| 「さッｖフィリア、私は準備万端整いましてよッ！貴方の方はよろしくってッ？」 シーマにそう言われ、フィリアは一瞬現実に引き戻されたが、もう一度頭の中でこれからのことを確認した。 （あっちの世界に行くための魔法は既にプレキャスト【←事前にj呪文を唱えて置いて、それを発動させるためには簡単なリリースワードを口にするだけでいいようにしておくこと。瞬時に魔法を発動させる必要があるときに便利】してあるし、あいつにそうそう迷惑かけるわけにもいかんから、一応一定時間後には否が応でもこっちに戻ってくる魔法も合わせてプレキャスト済みだ。…もう俺にできることはない。あとは奴の運次第という事で…でもなんであんなに嫌がるかなあ。シーマ、いい奴だけどなぁ。でもってあいつにならシーマを安心して預けられるんだけれどな。） だったら、お前さんが男だったらシーマを嫁にもらったかい？ （あ・・・？え、ええっと・・・・あはは） ・・・・・やっぱりあんたも考えちゃってるじゃないかいッ！ 「さあッ！参りますわよ！」 ぐい、とフィリアの赤いケープを掴むシーマにフィリアは言った。 「おい、シーマ。向こうに行く時はそれなりに衝撃がかかるから、そのケーキはちょっと・・・」 シーマは嫣然と微笑んでいる。 「私に抜かりはありませんわ。このケーキボックスには内部保護と腐敗防止の魔法が幾重にもかけてあるのですわッｖｖｖｖほら、ぐずぐずしないｖさっさといきますわよッ！さあッ！」 シーマに引っ張られながら、フィリアはプレキャストしておいた呪文を慌てて開放する。体が虚空に投げ出されるような感覚がし… ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ブルーはいきなり視界が塞がり、更に肩にずしんと重さを感じ、ついで、 「うわーっ！」 という、女性の悲鳴を耳にして、嫌な予感をひしひしと感じながらも反射的に自分の肩からずり落ちようとしているものをぐいと腕で掴み、目の前にかぶさっていた赤い布を払いのけた。と、両肩に乗っていたものがするりと滑り降りた。 「悪い悪い。あんたの肩の上に出るとは思わなかった。すまん、半年経ったんでシーマを止められなかったんで来ちまった。。あれ？シーマ、どこに居るんだ？」 真っ赤なワンピースを着、白い袋を背負って自分の前にすっくと立っている娘を見てブルーは顔を覆った。…すると、さっきの布はスカートだったということか。自分は異なる時空からやってきた娘のスカートの中に頭を突っ込んでいたというわけか？両肩に足が乗っていたということは娘を肩車していたというわけか？いや、今はそんなことを考えている暇はない。（それに想像するのも恥かしい！）この娘は今なんと言ったか？・・・・・あのド派手な魔道士総帥がここに来ていると・・・・!?・・・顎落ちの予感がブルーの頭を掠めた。 「それにしてもここはどこだ？四方は壁だし、…ちょっと待ってくれよ。シーマを呼ぶから。お〜い、シー」 フィリアの口を、ブルーは後ろから大きな手で押えて叫ぶのを阻止した。 「な、一体何だよ!?」 と、辺りの空間を震わせて、爽やかなジンベエの声が響き渡った。 「さあ！次は資材部Aチームの順番なのだ！」 フィリアは状況が掴めず、もごもごいいつつブルーの声を聞いた。 「今から手を放しますが、決して叫ばないでいただきたい。」 ゆっくりとブルーが手を放すと、フィリアは“説明しろ”といわんばかりにブルーを睨みつけた。 「資材部Aチーム。早くダイスを振るのである!!」 「何だぁ？」 「・・・・これは双六（すごろく）なのです・・・ジンベエ様が総力をあげて準備した乗員全員参加12時間耐久双六。部署ごとに最大４名までのチームをつくり参加しています。私には部署というものがありませんので単独参加です。始まったが最後、『上がり』のコマに達するまで、途中棄権はできません。もしもゲームから抜けようとすれば厄介なことが起こることは必定。…というわけで、今は私の意志に関わらず、シーマ=オーカー殿に会うことはできない。（いや、不可能ではないかもしれんが、そういうことにしておきたい・・・）」 「そっか。あんたの上司、つくずくぶっとんだ性格をしてるなぁ…俺の魔力はシーマの存在をこの近くに感じている。結構近くに居るのかもしれないな。うーん。」 サンタガール姿のフィリアは腕組みをした。 「シーマが俺と同じ状況にあるならば、両方とも早いことゴールに着けば、会えるって訳だ！シーマなら、言われなくともきっと気合入れてゴールするだろうしな。」 フィリアはぐっとブルーと握手するとにっこり笑った。 「よろしく、俺は今からあんたとチームだ。」 |
| Mission! これから先は『ギャラクティックジョーズ年末年始大双六大会』アドベンチャーになります…といってもサイコロは不要です。時々出る選択肢を適当にクリックしていただけばOKです。文中に指示があるときには簡単な数字を記録していただくことがありますので、メモをご用意ください。この数字はエンディングにちょっとだけ影響します（一応マルチですが最終的な結末は1つです…）副官＆フィリアのパートから始まります。（総帥パートはそれとは独立しており、副官パートの最後から続いて始まります。 ★大幅にスクロールすると、別の選択肢を選んだときの文が見えてしまいますので、ご注意ください。 ★当然のことながらセーブ機能はついておりません。悪しからず（それほど時間はかからないと思いますが、どうしても、というときは、URLをお気に入り登録していただいてそこから再開してください） ★この話はクリスマス・お正月・サイト３周年記念与太話ですので、何でもアリです。シリアスキャラクターが壊れていたりしますが、すみません。 |
★ちょっと練習してみましょう ジンベエは言った。 「皆！資材部Aチームがダイスを振るのである。スクリーンに注目！」 頭上のスクリーンにシルバーの20面体ダイスが映され、転がり始めた。ブルーは一辺５cmほどの同じようなダイスをフィリアの目の前に差し出して見せた。 「これがダイス。精密機器が入っており、自分がいる場所で転がせばその結果がああしてスクリーン上に映し出されるのです。ああ、５で止まりましたね。」 フィリアがスクリーンに目を釘付けにしていると、カードの図がスクリーンに移された。 「あれはミッションカードとジンベエ様が命名されたもので、カードには指示が書かれています。ただ、チームの特性によって、ミッションも配慮されているようで、資材部はデスクワークが仕事ですから、戦闘系のミッションは除外されるはずです。」 さて、ここで少しアドベンチャーの練習をしてみましょう。 資材部Aチームの一員になったつもりで・・・止まったコマにはカードが３枚重ねて置いてあった。どれをひく？ さあ、クリックしてみましょう。 １番上のカードをひく 真ん中 １番下 |
| ・・・・さて、こんな感じで進んで行きます。ではジンベエさん、どうぞ！ 「む？何か言ったか？うむ？まあ良いか。目出度いことであるしなｖおお！ブルーよ、貴公の順番が巡ってきたのだ！今こそ振るえ！魂のサイコロを!!」 バサリとマントを翻す。…どーでもいいが、あんた、「デュエル、スタンバイ！」とか叫んで海馬社長と対戦しそうな感じだね…（←遊戯王知らん方は済みません…） とにかくサイコロを振りましょう。 「よーし！振るぞ！」 おやおや、フィリア、あんた随分楽しそうだね。…考えてみりゃ、あんた、子供の頃からこうやって遊んだことなんてなさそうだものね。 「とりゃッ！」 １…と暗く言って次のコマへ ６と言って歩こう 20と叫んでスキップして進む |