あとがき   

終わりました・・・・というよりも終わらせました。Tama様より999キリリクをいただいたのが2002年の２月２1日、今日が2004年の３月21日ですから・・・・・実に２年１ヶ月もの間、お待たせしてしまったことになります。もう、なんとお詫びしてよいやら、ひたすら申し訳ありませんでした。

　この後日譚を読んで下さった方の中には、もっと恋愛要素の濃いものを、と思っていらした方も多いと思うのですが、どうにも私はそういったものがうまく書けないものでして、なにやら主張のはっきりしない話になってしまいました。

　一応このような筋になった経緯をお話しておくことにします。
　ドラクエのゲームをクリアして、しばらくたったときから、
「そういえば、キングレオで進化の秘法の実験台になっていた人たちは皆死んでしまったのかな。」
と妙に気になってしまい、心にずっとひっかかっていました。いつかそれに関係した話を書こうと思っていたところ、後日譚のリクをいただき、ああ、あのことを織り交ぜたいな、と漠然と思うようになったのです。
　舞台はサントハイムなのですが、サントハイムに結集する人々は世界各地の人々。そして、更に書くからには本編で仕掛けておいたもののうまく作動しなかった時限爆弾（伏線のことです）も使いたい・・・・・と構想（妄想）ばかりが膨らんで気づけば時間は過ぎ、クリフトが何をしたかということは話の中ではあまり重要な部分ではなくなってしまいました。

　ただ、ラストが結婚式の場面というのは決まっていました。皆がお祝いにかけつけ、クリフトと握手するアリーナ。・・・・・・結婚式でありながら主役は二人というよりも仲間達、特にブライですね。因みにうちの新郎新婦、この時点ではキスなんてものは一度もしちゃあいません。・・・・・・・そんなもんはあとからゆっくりやってもらいます。求婚もなし崩し的。・・・・・・・・私の頭の中では格好よく求婚するクリフトや、乙女のように恥らうアリーナというのは想像がつきませんで・・・・・少しだけ書いてみたもののギャグになってしまいました・・・・・ですからもうこんなんですみません。・・・・・・・・・・・・・・クリフトが正式にどんな求婚をやらかしたのか書いてみたくはありますが、多分私には無理です。

　クリフトの出自ですが・・・・・・・ウチの神官は、アリーナよりもよほど為政者向きですので、こんなことがあってもよかろう、ということで。クリフトの曽祖母が白百合の姫なのですが、紅バラの姫はアリーナの曾曾祖母にあたります。白百合姫は結婚が遅かったし、二人の間に生まれた子供も晩婚で・・・という次第。

　少しは楽しくなければいけないだろう、ということで、心掛けたのが「皆に少しはロマンスを、そして皆に見せ場を！」ということでした。ランデルとメイ、ブライのライバル、ルリアさん。オーリン、シンシア、そしてマーニャ姐さんと王宮戦士（←なんか彼らだけはまだギャグの域のような気がする）・・・・・甘いの書けない管理人にはあれで精一杯でした。また、見せ場に関しては、それぞれのキャラクターが主役をはっている場面が設定されていますので、宜しかったら確認してみて下さい。・・・・・・・・それをやったことによって、話の流れは悪くなってしまったのですが。そして、・・・・なにかと展開がベタです。・・・・・・結局、私はベタが書きたいようです。私が洗練されたどこか無機的な話を書くようになったら、それは私が壊れてしまったときだとお思い下さい。

さて、私のドラクエ二次創作もこれで一区切りです。これでドラクエ関連のキリリクは消化したことになりますので、これからは小さなお話を時折更新していきたいと思っています。


それでは長い間お付き合いいただいて有難うございました！

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