懐かしく新しい呼び名

ゲーム「風色サーフ」の二次創作です。ゲームはすべてのキャラクタールートをクリアしましたが、製作者様の独自裏設定は存じ上げませんので、オフィシャルとかけ離れております。また、ネタバレ満載ですので、ご注意くださいませ。 時期はアレックさんED婚約後少ししてから。 アレックさんの家族がオリジナルキャラクターとして出てきますが、そういったものがお嫌いな方はご注意下さい。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

『フェンクスに行かないか。』と言われたとき、エリカは素直に喜んだ。一度行ってみたかったんです。フェンクスは歴史的なものがたくさんある町で、大きな美術館もあって、アリサからいろいろと聞いていて、アレックさんの故郷で…… 　そこまで話してから、男の言葉が意味することをはっきり理解したエリカは頬を染めた。 　アレックから求婚され、それを受け容れてから、エリカは両親に手紙を書いた。アレックも自分の両親に手紙を書き……それから、互いに未来の伴侶となるものの両親に手紙を書いた。……それはエリカにとっては非常に難しい仕事だったらしく、翌日の朝には目の下にうっすらと隈ができていた。そして彼女はどうにもうまく書けないのだけれど、添削して欲しいとアレックに言った。……幼く思われてはいけない。背伸びしていると思われてもいけない。気取った美辞麗句を並べた文章は自分の柄ではない。かといって、自己紹介を並べていったら何かの説明書のようになってしまった。ありのままの自分を書こうとしてもうまく書けないし、そもそも飛行機が大好きでオイルまみれで働いているありのままの自分を知らせたら、ご家族に変わり者だと嫌われはしないか。 　そうして、どれが一番ましだろうかと、手紙を三つ真顔で差し出されるに至ってアレックは声をたてて笑い、三通まとめて一緒に送ったらどうかな、それが君のありのままだからね、と言ってエリカを優しく抱きしめた。 　それからしばらくたってからのフェンクスへの旅行だった。アレックの家族……父、母、兄、兄嫁……小さな甥も姪も心の篭った手紙をくれていた。特に母からの手紙は若いエリカを心から気遣っている愛情に溢れたもので、エリカは安心すると同時に、この方の気持ちに応えられるようなお嫁さんに自分は成れるのかしらと心配にもなった。 　列車を乗り継ぎ乗り合いバスに揺られ…………エリカにとってそこは初めての町、アレックにとっても何年も帰っていなかった場所だった。町中心部のバスターミナルに、大きな旅行鞄を持って降りたエリカは不思議な気持ちにとらわれた。……初めての筈なのに、どこか見覚えのある街並み……それが、以前見せてもらったアレックのスケッチブックに何枚も何枚も描かれていたからだと気づいてエリカは微笑む。……アレックは、故郷に長い間帰っていなかったけれど、この街が大好きなのだ。 　……街を行きかう人々。……洒落た服を身に着けた婦人達。ロビュに配属されたときからずっと着ている、少し擦り切れてしまった臙脂色の一張羅を見下ろすエリカの手をアレックはしっかり握る。市役所、博物館、広場、噴水、中央を流れる川にかかった古い橋、大きな教会……それらを説明するアレックの穏やかな声を頭の上で聞きながらエリカは歩き、一軒家が立ち並ぶ区画へと到着した。一度すう、と深い呼吸をし、アレックの家族との対面に備えようとし……しかし、それはうまくいかなかった。アレックの家の前に来た時、一人の婦人が走ってきてアレックをぎゅっと抱きしめたのだった。驚くエリカに、アレックは『エリカ、俺の母だよ』と笑い母さん、今帰ったよ。随分長い間帰らなくて御免、と抱擁した。アレックの母はしばらく息子と抱き合っていたが、はっとしたように離れ、エリカの手をぎゅっと握った。 　「御免なさい。恥ずかしいところをお見せしてしまって。あなたがエリカさんね？遠いところ、大変だったでしょう。さあ、入ってちょうだい！」 　そのまま、仲良しの女学生が友達と手を繋いで走っていくように、家へと案内する。 　「母さん、ちょっと、母さん！！」 　アレックが慌てて後を追い中に入ると、そこにはずらりと家の者が待ち構えていた。ゆったりと微笑んでいるのがアレックの父親だろう。その隣の生真面目そうな人は髪の色はもっと濃くずっと細身だが、が顔立ちはアレックによく似ている。おそらくはお兄さん。その隣のふんわりした感じの人がお兄さんの奥さんで、小さな子供たちがその人のスカートに齧りついている。一人ひとりがエリカの予想通りの自己紹介をしてくれ、エリカがドキドキして少し上ずった声で、『エリカ=アレーニアと申します。宜しくお願いします。』と頭を深く下げたとき、皆からまあまあまあと揃って言われ、クッションのよくきいたソファに座らされた。アレックは、父親と抱擁し、兄嫁と握手し、少し気まずそうに兄と見つめあった。兄はふうううう、と大きくため息をつき、『どれだけ心配させれば気が済むんだ。父さんも母さんもお前が帰ってくるのをずっと待っていた……むろん私も。』と言い、弟の金髪をぐしゃぐしゃとかきまわした。兄弟にはそれで十分だったのだろう。二人は微笑み合った。そして母がまた抱きついてきて……エリカの手前、あまり激してはいけないとわかっていたが、その眼には涙があふれていた。無理もない。アレックはここに何年も戻っていなかったのだ。エリカは目を細めた。自分のことも心配していたが、アレックのこともとても心配していた二十歳の娘は、目の前で起こっていることを見ることができて半分心が軽くなったのだ。……逆に、こうなると、自分がこれからどうしたらいいのか、彼女はそれが急に怖くなった。こうして椅子を勧められたけれど、このまま座っていていいのかしら、自分から何か話した方がいいのかしら。でも、変なことを話してしまってはいけないわ。何をどうしたらいいのかしら。すると、アレックの母がすっと手をひいた。 　「エリカさん、ちょっと手伝っていただけるかしら？」 　そのまま台所へと連れていく。兄嫁も、計画していたことのように二人についていく。 　「あ？あの……母さん？？」 　取り残されたアレックに父が笑う。 　「母さんに任せなさい。…………もう10日も前から、物凄くはしゃいでいろいろ考えていたようだからね。間違いはない。…………可愛らしいお嬢さんだね。……手紙から受けた印象と同じ……いや、もっと可愛らしい様子だ……アレック……」 　「何でしょう、お父さん。」 　「……お前…………………………あの可愛らしいお嬢さんに無理強いしたとかそういうことはあるまいな？」 　「さ、ここは手をつけずにおいてある。……母さんがどうしても、と言ってね。」 　父が扉をあけ、兄はアレックが持っていたボストンバッグを手に持ち、部屋へと入った。それはアレックの部屋であり、兄の言葉通り、昔のままにしてあった。……帰省することもあまりなかったから、18で徴兵されたときと殆ど変っていない。兄は机の横に荷物を置くと微笑んだ。 　「本当によく帰ってきた。………………お前はちっとも連絡してくれなかったけれど、私と父さんはお前が大陸大戦のときにどうしていたかを知っていたよ。母さんは信じていないみたいだったが。………………全く……女王陛下から十字章をいただいたことすら知らせないだなんてどうかしてる。……陛下が大好きな母さんはそれだけでも飛びあがって喜んだろうに……」 　「……この二年間のことも、少しだけは知っている……必ずひと月に一度は家に手紙を書いていたお前からの便りが途絶えて心配していたとき、ロランドの消印がある匿名の手紙が私たちを支えてくれた。………………」 　おそらくそれはクラウス=ウーデットの手によるものだろう。 　「御免……父さんも、兄さんも、御免……」 　「謝るな。俺も父さんも謝罪が欲しいわけじゃない。お前が戻ってくれば帳消しだ。」 　と、アレックの目が壁に向けられた。父親が頷く。 　「……気づいたかい。あそこだけは、昔と変わっているね。」 　そこには見慣れない窓があった。 　「窓のように見えるだろう？母さんもそう言っていた。……」 　窓のように見えて、それは窓ではなかった。四つの木枠の中には空があった。青い空……雲……そして…………オオルリ…………アレックには見覚えがあった。まだ、世界が自分を中心に回っていると錯覚していた時期、飛べなくなる前に描いた自分の絵。家に毎月の手紙と一緒に送っていたスケッチを家族は額に入れ、窓の木枠に見えるように壁にかけたのだ。 　「……母さんはよく言っていたよ。…………あそこに見える空と飛行機がいつか本当のことになるんだって。あの綺麗な青い飛行機に乗ってお前が家に帰ってくるんだって。」 　……過去に描いたオオルリの絵は、事故の後、すべて破棄してしまった。……しかし、当時のオオルリの姿は、およそ飛行機から最も遠い場所の一つであるこの家の壁にずっと生きていたのだ。 　「相棒……ここに居たんだ。」 　小さく呟くアレックに兄は咳払いする。 　「？？？兄さん、何か。」 　「さっき父さんも言っていたが、………………あの…………念を押すようで悪いが……………………お前、本当にあの可憐なお嬢さんをたぶらかしたりしていないだろうな？」 　一方、エリカは台所でお茶の準備をしていた。貸されたエプロンは、家にあったものというより、新しく縫ったもののようで、ポケットには花の刺繍までされている。エリカは手を忙しく動かしていた。何もせずおろおろしているより、こうしている方がずっと落ち着く。小さな子どもたちも、お客さんが来たのが嬉しいようではしゃぎながらお手伝いしている。アレックの母も、兄嫁も、新しく家族になるはずの可愛らしい娘がちょっと口を尖らせて焼きあがったスコーンを注意深く天板からかごに移すのを微笑ましく見ていた。彼女達も嫁として嫁いできた身であり、こうしている方がエリカにとって楽だろうと考えての行動だった。更に、エリカの立ち居振る舞いを見ていれば、きちんと手を動かして育ってきた娘だと自然とわかり、母も、兄嫁も、口には出さないがとても好ましく思っていた。エリカがその作業を終えてしまうと二人は台所の作業テーブルの上に茶器を広げ、勝手にお茶を始めてしまった。 　「え？あ、あの、他の方は？」 　「いいのいいの。男の子たちはあっちで話していたいこともあるでしょうから。……手紙に書いていないことで、うちの人のことやアレックの兄さんのことも私たち女だけでちょっとお話しておきたいな、と思って。」 　「そうですわ。……あ、このジャムはこの子たちが取ってきた木イチゴのジャムなんです。よかったらスコーンにつけて。」 　エリカは言われるままに、オレンジ色のジャムをひとすくいスコーンに載せ、頬張った。 　「美味しいです！」 　あら、よかったわ、ともう一つを勧める兄嫁の隣で、母親は真剣な顔をした。 　「ところで、エリカさん。」 　「はい、なんでしょうか。」 　「………………うちの息子……アレック…………まさかそんなことはないと思いますけれど、あの子、あなたに無理強いしていたりはしないでしょうね。」 　全く、俺はそんなに信用がなかったのかなあ、と心づくしの夕食後の雑談でアレックがこぼすと、兄が、当たり前だ、浮いた話も聞かずずっと独り身でいた弟が、いきなり結婚したい人がいる、21歳年下の女性ですって手紙を送ってきて、これは何かの間違いだと思わない方がおかしい、とオズウェルなみの不機嫌な声で言い、父も母も笑った。小さな甥と姪はもう子供部屋で夢の中だ。ユーティライネン一家は、お喋りというわけではなさそうだったが、久しぶりに家に戻った次男と、その花嫁になる人を前にして話は尽きぬ様子だった。父や母は、長年の軍隊暮らしでも次男の根の部分は変わっていないと感じ、兄嫁は、エリカが軍属ということで、多分に身構えていたが、飛行機のこととなると信じられないほど饒舌になるところだけは理解できなかったけれど、義姉として、これからずっと仲良くできそうだと感じていた。 　「それでね、エリカさん。」 　母がよびかけると、エリカはソファに座ったままうつらうつらとしていた。 　「エリカ？」 　アレックの呼びかけにも答はない。 　「……疲れたのね。もうベッドに行った方がいいかも……」 　「あ、それじゃ俺が……」 　兄が咳払いする。 　「起こしてあげなさい。……まさかお前、部屋まで運んでその人を寝間着に着換えさせるようなふしだらなことをする気じゃあるまいな？」 　「兄さん！もとよりわかっていますよ！……エリカ、エリカ……もう遅いから、休んだ方がいい。起きて。」 　そっと呼びかけると、ううぅん、と小さく呻いてからエリカは目をあける。そして、隣にいるアレックの肩口に頬を摺り寄せ……ここがアレックの実家だということを思い出し、ソファから飛び上がって棒立ちになった。」 　「は、は、はいっ！アレックさん！寝ますッ！」 　父親が大笑いし、アレックがクスクスと笑い、エリカはペコペコと何度も何度もお辞儀した。 　翌日、一家は、フェンクスの郊外にある公園にピクニックに出かけた。甥っ子はエリカをすぐに好きになった。このお姉さんは優しいし、それに……紙飛行機をつくるのがとてもうまい。遠くにまっすぐ飛ぶ飛行機や、上に高く高く飛ぶ飛行機、宙返りをする奴、右にぐぐぐんと回るやつ。それをちょっとだけ紙飛行機を触るだけで、やってくれる。姪っ子もエリカからお土産に貰った縫いぐるみをしっかりかかえて、ごっこ遊びをしてくれるお姉さんが大好きになった。……子供たちはアレックも大好きになった。物心がついてから会ったことは一度もなかったが、毎年の誕生日に貰ったクレヨンや画用紙や積木といったプレゼントが、遠いところに居るアレックおじさんからだということは自分たちの母親からよくよく言い聞かされてきたし、肩の上に軽々と抱き上げて貰って公園をいつもよりずっと高い視点で散歩するのはとても楽しかった。 　子供たちとの遊びに疲れたエリカが、戻ってくると、いれかわりに兄嫁が席をたった。父親と兄は少し離れたところから子供たちの様子を見ている。アレックの母親は、子供たちと遊んでいる次男を優しい眼差しで眺め……呟いた。 　「あの子、大陸大戦の時に、何十機も帝国の飛行機を撃墜したのかしら。、救国の英雄って呼ばれていたのかしら。女王様から本当に十字章を戴いたのかしら。…………あの子が小さかった頃……この公園であの子が上の息子と遊んでいるのをこんな風に見ていたときには、あの子がそういうことをするようになるなんてちっとも考えもしなかった。軍人になるなんて、飛行機で空を飛ぶなんて思いもしなかった。」 　それは、幼いころと変わってしまった息子を嘆く調子ではなく、かといって、英雄となった息子を誇る響きもなかった。アレックの母親は、淡々とことばを紡ぎつつ、頬に流れ落ちてきた涙をぬぐった。 　「アレックさんのお母さん？」 　エリカがハンカチを差し出すと、母親はちょっとだけ目を押さえてから、大丈夫、大丈夫というようにハンカチを返した。 　「ただ、夢みたいで……手紙が途切れた時……今までそんなこと一度もなかったのに、あの子からの手紙が来なくなったとき、ああ、もうあの子は死んでしまったんだって思ったの……軍人になって二十年以上も王国軍に居て、それなりに覚悟はできていたつもりだったけれど、全然そんなことはなかったわ。怖くて、悲しくて…………私を『母さん』って呼んでくれる子が一人減ってしまった……って。でも、あの子は帰ってきてくれた。失ったと思った息子が生きて帰ってきて、前と同じように『母さん』って呼んでくれた。いいえ、それだけじゃない。あの子はもう一人『お母さん』って呼んでくれる人と一緒に来てくれたわ。」 　そうして微笑んでエリカを見る。 　「…………ありがとう。…………親子や兄弟は血の繋がりがあるけれど、夫婦は、全くの他人。何もないところから繋がりを作るのはとても大変なこと。でも、それだけ、絆は血よりも強いものなの。……あなたが、あの子と絆を結んでくれた。私たちの世界をも広げてくれた。……年をとって体は大きくなっても、あの子は不器用で、変なところが臆病ですから、心配は大きくて…………エリカさん、あの子をよろしくお願いしますね。」 　「そんな、アレックさんのお母さん、私は何もしていません。アレックさんが私に優しくしてくれたから……それにアレックさんは強い人で……あの……うまく言えませんけれど……」 　母は目を細めた。 　「エリカさん、もう『アレックさんの』というところはなくしてもいいのじゃないかしら。」 　エリカが頬を赤くしてもじもじしながら『お母さん』というと母親はぎゅっとエリカを抱きしめた。 　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　「そう、そんなことを母さんは言っていたの。」 　帰りの列車内でエリカから話を聞いたアレックはゆっくり頷いた。彼の傍らには、オオルリを描いた絵を入れた茶封筒がある。……彼はロランドにこれを持ち帰り、代わりに新たに描いたオオルリの絵を送ると家族と約束していた。 　「ええ………………あの………………アレックさんは立派な大人ですけれど、お母さんにとってはいつまでも子供なんですね。」 　「そうだね。」 　「でも、私も嬉しいです。…………お義母さんとお義父さんと、お義兄さんとお義姉さんと可愛い甥と姪ができちゃうなんて。私、義娘で義妹で、叔母さんになるんですね。呼び名が一気にいっぱい増えちゃいます。」 　心底嬉しそうに言うエリカを見、アレックにちょっとした悪戯心が芽生える。 　「…………俺は？」 　「え？」 　エリカにはわけがわからない。 　「いや、結婚したら、君は俺をどう呼ぶ？俺も呼び名が増えるかな？」 　「？？アレックさんを？アレックさん……って呼んでは……駄目ですか？」 　「君が呼びたいように呼べばいいよ。君に名前を呼んでもらえるのは嬉しいことだからね、でも名前以外だったらどうかな？」 　考えに考えたエリカが、耳まで真っ赤にしてアレックの耳に口を近づけて『あなた……でいいですか？』というと、アレックは『うん、奥さん』と囁き返し、耳にキスした。

９周年記念に萩様よりリクをいただいた「家族に紹介するためにフェンクスに二人して行くアレックさんとエリカちゃん」です。意識したことはなかったのですが、「あ、そういことももきっとあったに違いない。うわ、エリカちゃんはどんなことを思ったのかな」と自分でもどきどきしつつ書き始め、最終的に、二人の心の動き、というより、アレックさんの家族、特にお母さん中心に意識してみました。息子が英雄と呼ばれる存在でも彼女は決して『英雄の母』として祭り上げられるような存在ではありません。むしろ母親として息子を案じ、息子が軍人であることを少しも肯定できなかった人です。絆をことごとく引き裂いてしまう「戦争」、その戦争が終わって生まれた(決して戦争が絆を作ったのではありません)、新たな絆について少しでも書けていたら幸いです。 もしかして、リクしていただいた趣旨と違ってしまったかもしれませんが、どうぞご容赦下さいませ。

風色部屋へ戻ります　　９周年祭へ戻ります