トップに戻る冗長な文を最後まで読んで下さって有難うございました。この「ふるさとはなれて」は、マリオが彼の故郷に帰る話であると同時に、他のキャラクター達が、自分が何者でどういった道を辿ってきたかを回顧する話として書いたつもりです。 マリオに関しては、新しい事実が明るみになるわけですが、カイユンは「自分が亜人間との混血である」という厳然たる事実、ジョーは自分が汚され、また自分で汚れて来た過去を突きつけられています。 また、ソーンダイクについては彼の欠落している部分は、補完されないままになっています。ロマノフだけは“閉じた環”となるしっかりしたものを持っているわけですが、若者たちは彼を指標とするにはあまりにも未熟です。 そして、ある程度の展開はあったものの、彼らの抱える問題というものはそれほど解決してはいないのです。 カイユンはおそらく誰かを殴るくらいの勢いで怒ることが必要でしょうし、マリオは自分に対する皮肉めいた感情をどこかで捨てないと開放されないでしょう。ジョーは、もっともっと強くなるというより、弱くなって誰かに思い切り甘えるようになれるかどうかが今の殻から抜け出られるかどうかのキーポイントだと思います。ソーンダイクは・・・・・・一番欠落しているものが多い彼ですが、妙に頼りになってくれそうな気もします。・・・・・・・考えようによってはカイユンよりも真っ白な心をもっていますから。 そして、今まで彼らが生き延びてこられたのは、ビルダーの力が大きいということがわかりました。しかし、もし彼がジョーからの願いを受け入れるならば、もう助けはないはずです。そんな状況での彼らの「これから」をいつかまた見守って下されば嬉しい限りです。 ひとまず、彼らはカイユンの療養のためにゆっくりするようです。・・・・・大丈夫大丈夫と言ってはいるものの、背中は相当痛いようですので。彼を休ませるために皆も休息します。その時に見えてくるもの・・・・・そんな話がかければ幸いです。 ビルダーについて一言だけ言わせて貰うと、彼は伊達や酔狂で彼女たちに関わっているわけではありません。彼なりのかなり重い目的が彼（ら）を突き動かしています。それについても徐々に書いていこうかと思います。 それでは、また、いつか、どこかで・・・・・・ 東京ばけもの同人 管理人 ばけ |