③堂々完結編（何か違う）
「さあ、さっそく続きを始めようではありませんの！」 総帥の気合の入った声が響いた。・・・・・・・そして人々は固まった。・・・シーマさん・・・・なんでセーラー服なんですか!?普通は学生役ではなく教員なのでは？お客様たちも『総帥は家庭科の先生なんてどうかな』とさきほどから小声で仰っていたのですが。 「愚問ですわッ！例外がないこともございませんけれど、過去のデータによればこういう場合教師と恋に落ちるのは専ら生徒であって同僚ではありませんのよッ！」 ・・・・・・・・・確かにな。・・・・・実際にそういうことが頻発していたら大問題だと思われるのだが。 「それに主人公の女の子のライバルが登場すれば、いやがうえにもお話は盛り上がるではありませんか！」 ・・・・・・・・・・これも確かにな・・・・高ビー属性のライバルって出現率高いし・・・・・くるみと総帥がライバル関係たりうるかはともかく・・・・・・・・・でも、あなたが着るとセーラー服が何故かド派手に見えるのは何故？スカート短くはいているわけでもないのに。 「それはそれ、大人の、み・りょ・く、ってことですわ。」 隅っこで爆破屋が『なんだかある種の店を思い出すが』なんて小声で言ってますが、聞こえたら黒こげにされるから気をつけなさい。コホン、さて、続けましょう。くるみちゃん、宜しく。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「おはよー！海くん！」 今日は目覚まし時計も正しい時間に鳴らし、元気溌剌と家を飛び出したくるみは、肩掛けカバンを背負って隣家のドアをあけて出てきた海に声をかけた。 「あ、くるみさん、おはようございます！」 「ちょっとそこまでいっしょにいこっか？」 海は複雑な表情をした。・・・・そりゃそうだ。前回の“大江戸へっぽこ話”でも無意味に“ぎゅー”っとされている実績がある。と、海の背後からジーンズに、体にぴったりフィットした黒のＴシャツを着た女性が現れた。 「海、今日ゴミの日だからちょっと手伝って。」 生ゴミの袋を差し出す。 「あ、はい、キャプテン！」 キャプテンはないだろうが！ 姐さんは動じないね。にっこりとくるみに笑いかけてるよ。 「くるみちゃん、おはよう。弟がお世話になってます。」 そうかそうか、先週、もしものときには守るって約束してたものね。 くるみはじっとジョーの胸元を見、ついで自分の胸元を見おろし、また視線をジョーに戻し・・・・ 「ああああああ！あたしってばやっぱり完全敗北！お姉さまと歳はそんなに変わらないのにどうして全然違うのーッ！？」 「え？」 ぽけっとしているカイユンに爆破屋の声が飛ぶ。 「そりゃま、アルファベットの最初の文字と、そこからかなり後の方じゃ大違いってことだな、因みに具体的に言えば・・・・・」 ごんッ！ おお、金ダライが空から。天誅ですね。・・・・・ところで、くるみと姐さんって、そんなに歳が近かったっけか？・・・・・・・・２歳差か。 たったの２歳差か!? とにかく次行きましょう。海くんは生ゴミ袋をかかえて、燃えないゴミ袋を抱えたお姉さんと集積場の方に行ってしまったので、くるみは一人で駅へと歩いていく。 「はあ・・・・・うまくいかないものね。・・・・・お姉さまといっぱいお話もしたかったんだけれどｖ・・・・・」 ため息つきつつホームで電車を待つ。すると昨日出あった翠の髪の爽やか高校生（現実に翠色の人がいたらちょっと身構えます）が同じホームに居るではないか！しかも、向こうからこちらにやってきている!? 詰襟の男子高校生はくるみに言った。 「君、気をつけた方がいい。・・・・・君のまわりに“霊”の存在を感じる。」 ・・・・・・さしものくるみも動きを止めているうちに高校生の姿は消えていた。 霊・・・・・・いったい何のことだろう。 学校についてからもくるみはずっと考えていた。アレックス先輩の教室に押しかけて話をしたり、担任の由利先生と進路相談に名を借りた四方山話をしたり、理事長室に押しかけて虎屋の羊羹でお茶したり、授業中にずっと寝こけている鞠尾に熱い視線を送ったり・・・・・・教授は無視ですか!?(T_T)（ともかく・・・・キャラクターに話しかけるのは攻略の基本ですね。）そういった時間の他はくるみは考え続けたのだ。そう、授業中も！・・・・・ていって・・・・勉強しなさいね、くるみちゃん。 「この学校には不思議なことがあるって話だけど・・・昨日聞こえたすすり泣きもその1つよね・・・・・」 よほどさわり心地が気に入ったとみえ、テディベアをギューっとしているくるみの横から同級生が声をかけた。 「どうしたの？」 「あ、風間さん。（←シルのことですな）・・・・・この学校の不思議っていったいどんなことがあるの。」 言われた少女は少しだけその瞳を大きくしたが、くるみに不思議を一つ一つ教えてくれた。 好奇心をくすぐられると即断実行で行動しだすのがくるみであり、今回も例にもれなかった。放課後になるとくるみは購買部に足を向けた。 「だって、そこから新たな出会いが生まれるかもしれないじゃないｖ」 はいはいはいはい・・・・ 「いらっしゃいませ。ごめんなさいね。もうパンはほとんど売れちゃったのよ。」 にこやかに声をかけてくれた購買のお姉さんにくるみは尋ねた。（因みにネネさんです。“おばさん”より“お姉さん”推奨） 「あの、ここの『手作り特製アップルパイ』が時々なくなるって聞いたんですけど・・・・」 お姉さんは困ったように言った。 「ええ。私もよく見てはいるから万引きじゃないって信じているのだけれど、気づくとなくなっているの。」 ・・・・『不思議』の1つ・・・なくなるアップルパイ。 次にくるみはプールサイドへ行った。 『不思議』の1つ、プール内に時折現れる巨大な黒い影。・・・・ここでは高速で水中を泳ぎまわる２メーターを越す生物が目撃されるという。 「いないわね・・・・・・・」 しばらく水面をじっとみつめていたくるみだが、その場を後にした。 その直後、水面が盛り上がり、ある生き物がざばあっと顔を出した。ペタ、ペタ、とプールサイドを歩き、洒落たデザインのパイル地のパーカーを羽織ると見学者用の椅子に座り、どこから出したかレターセットを手にする。 “親愛なるルドルフへ 聞いてくれ。妙な話に出演依頼をされ、こともあろうにプールで泳ぐ羽目になった。・・・狭い水中を自在に泳ぐのもなかなか面白い。暇になったら寄ってくれないか。水羊羹を用意して待っている。 Ｋ” 「ああああああああああああああ！普通ならいろいろな場所を一人で歩いていくと新たな出会いが少しはあるものなのに！」 普通、そんなにないと思うんだけどな。第一出会っても“この人はもしや私の運命の人”!?なんて、目がキラキラする女子高生,はいないって。・・・・・・と、くるみは校庭でどべっと転んでしまった。・・・よく転ぶ子だ。 「いったぁーい！」 見れば膝が擦りむけている。保健室に行くとそこには・・・ 「おお、心や体に痛みを持っていらっしゃる方。癒しと慰めを与えてさしあげましょう！さあ、我が胸に！」 ・・・・・・・椅子に座って両手広げた不良神父が一匹座ってました。確かに服装は（赤い肩衣さえ脱げば）養護教諭で通りますが。 その頭に炸裂するモップの柄の一撃。 「こんなところで何をしてるんですか！」 「おお、ド、じゃなかった。保健委員長。やっぱり駄目ですかね。」 「だめですー。」 「・・・・仕方ありませんね。私には私の世界での布教という使命が待っていますから、それでは！」 って二人とも出て行っちゃって・・・・代わりを誰かやって下さい。治癒系のキャラクター！ひとまずオリジナルで居ないですか!? シェンス兄さんがラルひきずって出てきましたね。・・・・・確かにラルもちょっとは魔法が使えますが、もうブレザー着ちゃってますし、すみませんが・・・あ、兄さん、かなり嫌そうです。白鶫さんのことはひそかにフィスがガードしてますね。 「あ、もうお一方いらっしゃるではないですか！」 シェンス兄さんが指差す方向には・・・・・・チュースケですか？ 「・・・・チュースケというのは本名ではないのですが！それに僕は動物専門で・・・・」 さて、質問です。チュースケの本名は何でしょうか。 それはともかく・・・・・誰が養護の先生をやってくれるんですか？ あ、にこやかに出てきたのは・・・・ミレイラさん。光太郎や白金の伯母さまですね。くるみちゃん、残念がるんじゃありません。全国的に養護の先生は圧倒的に女性が多いはずですよ。 とにもかくにも治療をしてもらったくるみは音楽室へ。 「ここではひとりでに鳴るピアノが・・・・・」 くるみがまさにドアをあけんとしているとき、中では音楽教師がはあ、とため息をついていた。・・・・・ほれ、何をそこでのんびりしてますか、カナン。 「やっぱり出るのか・・・・・？」 そう、出るんです。・・・・・・・・・なんていいますか、あんたのスーツ姿というのはやっぱり派手だねえ。そこまで長髪の教師も生徒も現実にはいないわな。ま、とにかく出て。 「出るのはいいが、なんだ、この楽器は。弦楽器の癖に移動不可能なこの馬鹿でかさ。おまけに弦を叩いて音を出すだと？邪道だ。」 ピアニストが聞いたら気を悪くしますよ。それにそのピアノは一応スタインウェイといって音のいい・・・ 「確かに音はいい。しかし調律がなってない！」 ああ、この人はピアノぶったたいてますよ。 「先生、ピアノに八つ当たりしても仕方がないことだと思います。」 居合わせた管弦楽部部長がにこやかに言う。あ、ファナさんご苦労さまです。 「だからどうしてこいつを出すんだ!!」 いや、ほら、だから、世の中にはお約束、というのがありまして・・・・あ、カナンさん、少し涙目ですか・・・・？ 「どうしても苦手なんだッ！」 とまあ、そんなところにくるみが入ってくるわけです。 「おや、君は確か転校生だったね。迷ってしまったのかな？」 ・・・・・・・・・・カナンさん、あなたの変わり身の早さ、それだけは誇っていいと思います。にこやかだし、優しい声だし・・・あれ、くるみちゃん、拍子抜けしちゃってますか？ 「あ、えーと、カナンさんは癖があるって聞いたから、黒くって冷たくってときどき暴言はいたりしちゃって、それだけど仲良くなってくると態度が変わったりあまつさえ頬をそめちゃったりするっていうのが定番でしかも醍醐味かな、なんて思ってて・・・・はッ！もしやこれが今はやりの「白だと思ったら黒」というパターンなのかしらッ！」 あ、目がハートだ。ファナ姉さん、にこやかに笑ってカナンの背をくるみちゃんの方に押していますが・・・・ 「何をする！俺はギューッとするのはともかくされるのは嫌いなんだ。」 「あら、そうなんですか？」 「ああ、甘いこと囁くのも相手を騙して金をふんだくるためだが、どうせやるなら楽しんだ方がいいだろう？違うか？・・・・・・・」 ・・・・・・カナンの視線の先でレイピア抜いてるシェンス兄さんがいらっしゃいますが・・・・ほらほら、妹さんに実害が及んでいる訳でないし・・・ローンさんが笑いながら羽交い絞めにしています。あ、ほら、話を続けて続けて 「河南先生、こちらのピアノがひとりでに鳴るって聞いたんですけど。」 「ああ・・・・・・・・・私が聞いたことはないのだけれどね。管弦楽クラブの生徒が聞いたことがあるらしい。」 ファナが頷く。 「でたらめな音なんですけれどね・・・・・・・・ピアノの真ん中あたりの音ばかりで低い音も高い音も出ないの。」 くるみはグランドピアノを熱心に調べたが、何も異常は見当たらなかったので、河南と握手してから（あ、いや、握手する必要などないんだけどな）音楽室を出た。 「これで風間さんから教えてもらった『不思議』は・・・もうあんまり残っていないな。『理事長室の壁から聞こえる不思議な音』っていうのは額の裏に隠されていたアイスクリームを入れている特製冷凍庫の音だったし・・・」 ・・・・・・・・・そんなの作ってたんかい、ジンベエは。 「となると・・・・あとは昨日聞いたあのすすり泣きの声と、トイレにいる“かくれんぼする幽霊”ってことになるわ。」 くるみは「よくすすり泣きが聞こえる」という物理室に足を運んだ。 おそるおそるドアをあけると無人の部屋に西日が差し込んでいる。そして・・・・・・そこには白い服を着た女の子がぽつんと一人立っていた。さてその子は・・・・いいですか、女の子ですよ、こんどは女の子限定なんですよ、いいですか、いいですね。★★★（←ひさしぶりにお客様への問いかけです） ・・・・返事がありません・・・・皆さんお悩みのようです・・・ 悩んでますか、女の子ですよ、いいですかいいですか。 ・・・・まだお返事がありません。 はッ！もしや皆様女の子は苦手だったりしますか（大爆笑） そして時は流れ・・・・・ 問いかけから３分経過後に勇気ある方からの反応がッ！ ……本当に御免ねファラム、いや、フィリア？女の子ですよね。流石に総帥は怖いので…… ヽ(^o^)丿御免で済めば警察はいりませんヽ(^o^)丿 （↑といいながら面白がってはしゃぐ管理人） 「・・・・・・・俺に何か恨みがあるわけ・・・・・」（大泣） 白金が慰めるように肩を叩いていますね。 「・・・・・心配ない。普段は黒ばかりだが白い服もきっと似合う。」 「そんなことを聞いているんじゃあないッ！」 「そうだよ、フィリアの気持ちはよくわかるよ。俺だって文化祭でコスプレさせられたときには情けなくって泣きたい気分だったよ。」 光太郎、君の言葉には思いやりが溢れているが、肝腎なことを忘れている。・・・・君は女ではないが、フィリアは女だ。あ、総帥が嬉しそうにドレスを掲げてる。ひらひらだ、ひらひらだ。白いひらひらのワンピースの上から白いひらひらのエプロンドレスだ。 「ほーらｖお似合い、あとは出るときに縮むのを忘れないでくださいましね！」 トホホホと項垂れてフィリアが楽屋に入っていき・・・・・・・あ、出てきた・・・・・・可愛い・・・・・無闇に可愛いよ、フィリア。明日はホームランだ。飛行石がなくったって空が飛べそうな気分だよ。 「・・・・ひとまず泣くよ、泣けばいいんだろ、いや、泣かせてくれ。」 （リクエストして下さったお客様を涙で潤んだ瞳でじっと見る） だだだだって、この前のお話、とっても可愛かったので…… 「きゃｖ可愛い女の子！」 くるみが駆け寄る・・・・・あんたの辞書には「怖がる」という言葉はないのか!?しかし、女の子は（危険を感じたのか）消えてしまった。 不思議に思ったくるみは廊下に出た。しばらく先にあるトイレのドアがすっと開いたように見え、彼女はそこに走った。 「確か風間君の話ではここのトイレで・・・・・」 くるみは言われたように『もういいかい』と呼びかけてみた。すると『まあだだよ。』という女の子の声がして一番奥のトイレのドアがしまった・・・・そこまでくるみが行って見るとドアはすっと開き・・・誰も中には居なかった。くるみは青ざめた。が、しかし 「怖いわ。でもあの（とってもかわいい）女の子、寂しそうに見えた。なんとかしてあげたいわ・・・でも一人だとやっぱり怖い。誰か来てくれないかしら。」 さて、ここで唐突だが、最終局面に一緒に進むのはただ一人なのだ！今まであれこれやってきたが、そのただ一人と共に幽霊騒ぎに挑むのだ！ 「え？だってまだ１日半しかたってないのに、親密度なんて碌にあがってないんじゃ・・・・・・」 ・・・・・・仕方ないでしょ、チャット企画なんですから。さて、現れた人物、それは★★★（今までに出演した人間でお願いします） 大きなテディベアは、出演したことにはなりませんか？ なんですと？ そ、そりゃ確かに出演していますが・・・・・・ い、いいんでしょうかッ!? 「おと～さん登場！ラヴリーなものはやはり強いのだ！」 （大笑） 今回はお客様のリクエストによりますが、もしもこれがゲームシステムということだとすると「ギューッ！としていた時間が一番長いキャラクター」が出るってことですかね。授業中も抱きしめてたし・・・・・ 巨大テディベアの出現にくるみは怯んだ。そして泣いた。 「なんで、なんでなの？王子様やおじ様や、ふつうの同級生や不良っぽい影のある同級生や隣の可愛い子や駅で会う他校生や白かったり黒かったりの音楽の先生や・・・・そういった人たちを押しのけて、なんでクマなのッ!?」 「・・・・・・・・・くるみよ。わしを無視しているのは何故なのぢゃッ！（涙）」 教授がいじけてますが・・・・ま、放って置いておいて・・・・おと～さん、もといテディベアはくるみの肩をぽんぽんと叩いた。そして彼女の手をひくと屋上に向かって歩き出した。普段開けられることのない錠がふかふかした毛の生えたクマの手に押されてギィ・・・と開く。そこにくるみが見たのはさっきの女の子がうずくまって泣いている姿だった。 「泣くだけだったらいくらでも泣いてやるぞ！これが泣かずにいられるかよ！」 ・・・・・・その言葉遣いなんとかならんかね。折角可愛いのに。ほれ、ほれ、セリフもよろしく。ちゃんと小さな女の子っぽく喋るんだよ。 「テディちゃん？」 女の子はクマを見て言った。クマは大きく頷いた。 女の子はクマに飛びつきそのふかふかの毛皮に顔を埋めた。そしてクマの横にいるくるみに目を向けた。 「ここまで来てくれたの、お姉ちゃんが初めて。」 うむ。普通は逃げるだろうからな。 「あのね・・・・・私ね、学校に行くのが楽しみだったの。机と椅子と、真っ赤なランドセルを買ってもらったの。黄色い帽子も買ってもらったの。でも行く前に車にはねられて死んじゃった。・・・・・私、どうしても学校に行きたくてここに来たの。お友達と一杯遊んで、優しい先生とお話して、歌を歌って楽しく勉強してはいって手をあげて。・・・・でも、ここのお勉強は変。遅れてくる人はいるし、皆寝ているし、手も上げないし、・・・・遊ぼうと思ってかくれんぼしても途中で逃げちゃう。どうしてなのかな。アップルパイは美味しかった。ピアノも弾いたよ。でもひとりぼっちじゃつまらない。どうしてみんな遊んでくれないの？みんな私が嫌いなのかな。」 女の子は高校を小学校と間違えてしまっていたようだ。くるみは自分の小学校低学年時代を思い出した。・・・確かに高校の生活と全然違う。あの頃は授業で手をあげるのが楽しかったっけ。担任の先生とも随分話をした。花丸をもらうのが嬉しかった。遊ぶ時もみんなで遊んだっけ。・・・・嫌なこともあったけれど、楽しかったな・・・・ 「今からお姉ちゃんと遊ぼうか？」 くるみに言われて女の子は嬉しそうに頷いた。二人はそれから屋上で石蹴りやゴムとびやいろいろなことをして遊んだ。気づくと一番星が空に光っていた。地域の放送システムが“夕焼け小焼け”のメロディーを流し始める。 「あ、もうお家に帰る時間だ。お姉ちゃん、有難う、楽しかった。」 そのとき下校のチャイムも鳴り始めた。キーンコーンカーンコーン・・・・・くるみがはっと気づくと、女の子の姿は消えていた。そして屋上へと出る扉の前に一匹のテディベアがちょこんと座っていた。 「クマさん・・・クマさんが私を呼んだのかな・・・・あの子と遊んでやって欲しい、って・・・・」 先程まで残っていた夕焼けの色が夜の色へと変わりつつあった。 「また・・・・・・会えるといいな・・・・・あの子に。」 終わり 「・・・・・って！認めないわよ！私がぎゅーってしたりぎゅーってされたりはどうなったの？！」 あ、いや、最後に「おとーさん」が選択されるとは思わなかったので 「リベンジよ！リベンジするわ！くるみ、負けないもん！」 「そうですわ！リベンジですわ！・・・・・・折角スタンバイしていましたのに、私の出番がなかったではありませんことッ！いつかきっと教頭先生を清純な女子高生の魅力で落としてみせますことよッ！」 ・・・・・・・・管理人・・・・逃げさせていただきます・・・・ ＊＊今度こそ本当におしまい＊＊ |
| だいぶ新たな文を付け加えましたが、大筋は同じです。時間の都合で生かしきれなかったキャラクターが多くてすみません。 皆様のご協力で管理人も楽しく過ごすことができました。本当に有難うございました！その後のチャットも楽しかったです。（ＡさんＫさんＳさんＴさんそして相談に乗って下さったＰさん、感謝です！）またお客様参加型の企画をやりたいと思っておりますが、ご提案＆企画がございましたら教えて下さると幸いです。 それでは今回はこれにて!! |