エンディング分岐 （副官の不幸度と総帥のカリスマ度の数字を手元にご用意下さい）

まず、総帥のカリスマ度から

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総帥のカリスマ度　９以下　→ここをクリック

「ふう、やっとつきましたわねッ！」 　あれから何度かサイコロを振ったが、シーマは立ちはだかる難題を蹴散らし、今まさにゴールのコマに足を進めたのであった。 　「出目は余りよくなかったですけれど、ベストはつくしましてよッ！そうでしょう！貴方達！」 　オペレーターＢチームの面々は嫣然と微笑む勝利の女神の如きシーマに惜しみない拍手を送った。いやー、もうなんか心酔しきってますね。こりゃ。 　「これも私の日頃からの行いの良さと愛の力ゆえのことッ！…おわかりになりましてねッ！ふッ・・・・総合順位は…二位ですのッ!?なんでですのッ！私は認めませんことよ！私達より早くゴールしたのはどこの人間ですのッ！」 　まあまあ姐さん、僕らこれでも幸せですから、そうですよ二位って箱根温泉旅行なんですよ、一位の雪祭りも良かったけど僕ら温泉大好きです、第一姐さんとご一緒できただけでも至上の幸せですから、 　と彼らは憤るシーマを宥めた。 　「むぅ・・・・・・でもッ！口惜しいじゃありませんことッ！」 　そのとき、シーマの目に一位でゴールしたチームが目に入った。彼女の視線の先には・・・・・ 　　　副官の不幸度合計が奇数で25以上のとき　→こちらをクリック 　　　副官の不幸度合計が偶数で25以上のとき　→こちらをクリック 　　　副官の不幸度合計が24以下のとき　　→こちらをクリック

「ふう、やっとつきましたわ！」 　あれから何度かサイコロを振ったが、シーマは立ちはだかる難題をなんとかかわし、今やっとゴールのコマに足を進めたのであった。 　「出目は余りよくなかったですけれど、ベストはつくしましてよッ！うーん、なんどなく不完全燃焼気味というか、うちに秘めたパワーを出し切れなかった感もあるのだけど・・・・もう・・・・なんとなぁく・・・・・くッ＿！次回は私らしい選択肢を選んで戴きたいものですわ！大胆かつしなやかに美しく！押して駄目でも押す！そういうことが私は大好きですのよ。とにかくゴールですわ！そうでしょう！貴方達！」 　オペレーターＢチームの面々はシーマに向かってにっこり微笑んだ。いや、なんとなく信頼関係成り立ってる…っていうかよく考えるとシーマに振り回されながらよく頑張ったね。 　「愛あればこそなんとかここまでやってこられましたのよッ！愛は偉大ですわ！・・・・総合順位は…二位ですのッ!?なんでですのッ！私は認めたくありませんことよ！私達より早くゴールしたのはどこの人間ですのッ！」 　まあまあ姐さん、僕らこれでも幸せですから、そうですよ二位だって大したものですよ！と彼らは宥める。 　「むぅ・・・・・・でもッ！口惜しいじゃありませんことッ！」 　そのとき、シーマの目に一位でゴールしたチームが目に入った。彼女の視線の先には・・・・・ 　　　副官の不幸度合計が奇数で25以上のとき　→こちらをクリック 　　　副官の不幸度合計が偶数で25以上のとき　→こちらをクリック 　　　副官の不幸度合計が24以下のとき　　→こちらをクリック

そこには副官とフィリアがいた。 　「おーい！シーマ！良かった良かった。俺も今さっきゴールしたとこだよ。ほらｖシーマの『あの方』も居るぜ！全くいやになっちゃうよな！どうしてこの世界に来る時にはバラバラになっちまうんだろう。でもさ、俺、シーマならきっと早くゴールすると思ってた。いや、やっぱりシーマだぜ！」 　シーマは下を向いてふるふると震えていた。 　「どーした？」 　「あ、あ、あなたはずっとその格好で『あの方』と一緒に歩いていらっしゃいましたの!?」 　「ん、ああ、濡れちゃってさ。奴に貸して貰った。シーマが惚れるだけのことはあるよ。気遣い満点ってやつ？」 　濡れそぼった髪、服の裾から覗く健康的な足、ぶかぶかぎみの上着が妙に可愛らしくて・・・・・ 　「フィリアのばかぁ！一体何をなさいましたのよッ！バカバカバカッ！」 　うわー、非力とはいえ、ぐーで殴ってるよ、シーマ。 　「何って何だよッ！俺が一体何をしたってんだよ！」 　あ、副官は二人から離れた所に移動してますね。賢明賢明。 　フィナーレへ！

「やあ！シーマ！」 　フィリアが赤いサンタガールのスカートを翻しつつ走ってきた。 　「フィリア！無事でしたのね！」 　「ああ、シーマも同じようなもんだったと思うけど、俺もこの双六って奴に巻き込まれててさ。さっきゴールしたんだ。シーマのことだからきっと早く着いてるんじゃないかと思った。タッチの差だったよ。」 　シーマはフィリアと抱き合った。 　「会えてよかったですわ!!ああ、あなたが一位でしたの！あなたはどういう人たちと回っていたんですの？私はあっちの方々となんですけど・・・」 　「俺？ああ、俺は・・・・」 　そのとき、『一位ゴールチームの軌跡』というタイトルがスクリーンに出、フィリアたちの双六の様子が映し出された。オペレーター３人組は「あ、なんか仲良さそうだよね」「似合ってるよねー」などと止せばいいのにシーマに聞こえる位置で談笑している。 　シーマの顔色が変わった。 　「うわああああああん！あなたってば！あなったってば！あなたってば！どうしてあなたが美味しいところをッ！いやッ！いやッ！いやッ！」 　「わっ！殴るなよ！俺がなにやったってんだよ。」 　はい、フィリアあんたは何もやってないよ。その自覚のなさが問題なんだってば。あ、副官は離れて見てますね。シーマ。それ以上ぶちきれるとますます副官に苦手意識を持たれるぞ。 　さて、フィナーレにいきましょうか。

「シーマ！」 　サンタガール姿のフィリアが駆け寄ってきてシーマとしっかり抱き合った。 　「フィリア！あなたが一位でしたの！」 　「ああ、ほら、シーマの『あの方』とたまたま一緒のチームになっちまってさ。さすがだな。中々スムーズに色々クリアできたと思うぜ。シーマが惚れるだけのことはあるよ。」 　「ま、まあ・・・・・『あの方』とずっと一緒に!?ど・・・どういったことをなさいましたの!?」 　「ん？なんか怪物と戦ったりしてさ。とにかく早くシーマと合流したかったから速攻でここまで来たんだ。」 　あ、副官はじりじりと遠ざかってますね。…無意識の行動らしいけど・・・ 　さて、フィナーレに行きましょうか！

その間、ジンベエは双六の途中に各チームが集めてきたものに目を通して満足そうに頷いていた。ばさり、とマントを翻す。 　「ゴールに到ったチームは10時間たった今でも貴殿ら２チームである。貴殿らの健闘をたたえようではないか！飛び入り参加した遠方の友人にも幸あれ！…この甘味といい、このイカ足といい素晴らしい！来るべき旧正月向けの甘味と酢蛸材料として大切に確保させて貰うぞｖ」 　・・・・足に拘ったんはそのためか。そして、ジンベエ、年末から２月まで宴会を続ける気か？ 　「そして!!!特にこの甘味はあまりの素晴らしさのため、思わずすべて口にしてしまった…はしたないことであったが…甘味の女神が私に「食せよ」と命じられたのだ…うむ。舌の上での糖質の饗宴。まさに味蕾を軽やかに刺激する音楽のような美味であった！」 　ジンベエが箱を掲げた。中は空。 　シーマが叫ぶ 　「あー！それは私のケーキではありませんことッ!?」 　…ジンベエ、あんたあの甘さの権化のようなケーキを丸台１個食っちまったんかい!? 　ジンベエはきょとんとし、そのあと深々と頭を垂れた。 　「おお、これはシーマ＝オーカー総帥の所持品であったのか！ミッションでの奪取品と勘違いしてしまった。許せよ勘弁して頂きたい。」 　「そんなことではありませんわ！あれには！あれには!!（私の恋のノロイいえ、もといおまじないがッ！）」 　さすがに（　　　）内の台詞はいえないですよね。副官居るし。 　と、フィリアは航法士に心配そうに訊かれた。 　「・・・・アネさんは何を取り乱しているのですか。」 　「あー、えーっと。平たく言っちゃうと、強力な恋の呪いがかかっているケーキをあんたらの副官に食べさせようとしてたのに、司令官が食っちまったと、まあ、そういうことだな。」 　・・・・・・・フィリア。あんた誤魔化すとか嘘つくとかしないんだね。・・・これ知られたらまたシーマから何かされるよ・・・・ 　航法士は微笑んだ。 　「それならば大丈夫ですよ。」 　「何でだ？」 　「我々の司令官殿は、誰よりも魔法耐性が強いお方でいらっしゃいます。どんな呪いがかかっていてもそれに惑わされたりしませんよｖ」 　つまり、ジンベエの胃はシーマの呪いを完全に消化分解してしまうほどの強靭なものだ、という・・・ 　フィリアは笑った。 　「ま、これでよかったのかもな。呪いなんてこういうところに使うもんじゃないし・・・・第一あのケーキを・・・・・」 　「なんです？」 　「だだ甘嫌いのあいつに食わせるのは酷ってもんだ。」 　と、フィリアは異変を感じた。 　「ヤバイ！」 　「ど、どうなさいました！」 　「プレキャストしたとき、帰還時間を10時間後に設定してたんだ。俺たち、もう戻る時間だ！シーマ！切れてないでこっち来い！ほらほら、ぐずるなってば。またいつか連れてきてやるからさッ！と・・・・・」 　フィリアは副官を目で探した。見つけると背負っていた袋を投げつける。 　「受け取っとけ！よくわからんが、その袋には夢とか希望とかナントカ詰まってるらしいから。今度こそ勝負だからな！じゃ!!」 　フィリアと、フィリアに首根っこひっつかまれたシーマは消えていった。 　副官は袋を抱えてため息をついた。 　（彼女が男だったなら…良き友人だとは思うのだが・・・・・） 　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　「シーマ。」 　シーマは答えない。 　「シーマ・・・・。」 　シーマは答えない。 　「シーマ・・・・・・？」 　と、調合台に向かっていたシーマが満面に笑みを浮かべた。 　「やりましたわ！これぞ新しいおまじないグッズ！時空を離れても効くという強力な古代のおまじないですわッ！」 　フィリアはやれやれ、あいつもまだまだ大変そうだ、と思いながら、友人の立ち直りの早さに感心する。 　「さて！調合も終わりましたし、お茶にしますことよッ！新しいケーキを焼いてみましたのｖ」 　“わ、どうせまただだ甘だろ！” 　とフィリアは肩をそびやかす。 　「・・・・フィリア、お付き合いしてくださいますわよね〜え。」 　と、フィリアの姿は掻き消えていた。 　「ちょっと！どういうつもりですの！魔法で移動はズルですことよッ！」 　ともあれ、世はすべてこともなし。こんなことに熱をいれられる平和に感謝を。 　ひとまずはこれにて終了。またいつか、『あの方』のもとへ…（行くのか!?） おしまい。

久しぶりのアドベンチャーです。あんまり久しぶりでリンクの張り方忘れてたり、ぐちゃぐちゃになって消しちゃいけないファイルを削除してしまったり、最後は集中してやったものの、断続的に１ヶ月くらいかけてつくっていました。…そのわりに、前回ほど面白くないのですが…サイトも３周年となりました。こういうおバカな話とそうでない話と、いろいろ織り交ぜつつ更新して行きたいと思います。それでは有難うございました。 別の経路を試してみたい方、双六の初めに戻ります→こちらから