| 姫と近衛と神官と |
| ゴーン、ゴーン、ゴーン・・・・・・ サントハイムの聖堂の鐘が四回鳴り響いた。人々はこの鐘に従って生活している。 朝の六回の鐘は「おはようの鐘」昼の十二回の鐘は「昼ごはんの鐘」そして、今鳴った「お疲れ様の鐘」とこの次に鳴る「夕ごはんの鐘」の間は多くの人々にとって憩いのひとときである。 城下の人々は商店を閉め、城の文官も一日の書類を揃えて大きく伸びをする。 文官ではないが、城の聖堂付属の図書室でひたすら文字を書いていた青年神官クリフトも鵞ペンを置いて肩を拳でとんとんと叩いた。 世界は平和になったものの、竜の神は魔王は真に滅んではいないと言った。そのために、過去に書かれた魔王に関する記述のある書物を後世まで保管しようと各国の王たちは約束しあったのだ。クリフトが司教から課されたのは、聖典の中から該当する部分を抜き出して編纂するという重要な仕事であった。若いながら古代神聖語の文法にも通じ、書く文字も美しい彼に白羽の矢が立つのは周囲にしてみればごく当たり前のことであったが、クリフト自身は自分よりも適当な人がいるのではないだろうかと、仕事がだいぶ進んだ今でも思っている。 少し前まではこの鐘が鳴ってもしばらくは作業を続けていたのだが、彼はすばやく片づけを済ませると大きな窓を通して中庭の方を見た。 「もうすぐ来るころですよね・・・・・」 その呟きに間髪入れずに、この国の王女の明るい声がした。 「クリフト！ごめんなさい！またお願い！」 神官はやれやれといったように、息をつき、微笑した。 「また怪我ですか・・・・。」 だが、神官は姫が姿を現すと顔色を変えた。お気に入りの動きやすい黄色い丈の短いチュニックを身につけた姫は鎖帷子を身につけた青年に肩を貸し・・・ているというかなんだか、青年は気を失っているらしく、アリーナはずりずりと彼を引き摺っている。 「ランデルさん！」 クリフトは飛び出していって金色の髪をした長身の青年の体を支えた。 「ひ・め・さ・ま！」 あはは、と笑っていたアリーナがちょっと下を向く。 「お説教は後です！とにかくランデルさんを運ぶのを手伝って下さい！」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「いいですか！毎日毎日姫様の修行に付き合わされる彼の身にもなって下さい！ランデルさんは近衛小隊長になったのですよ！こんな状態を部下の皆さんに見られたら示しがつかないではありませんか！それにお父上である近衛連隊長のブローブ殿に知れたら絶対にお叱りを受けます！」 聖堂の図書室横の小部屋でランデルに癒しの呪文を唱えたあと、クリフトは彼が相談役をつとめる姫に向き直った。もう十七になったといっても美しさよりは可愛らしさが優り、かなり幼く見えるアリーナは少しばかり口を尖らせた。 「でも、修行に付き合ってくれる？っていったらランデルの方が私以上に乗り気だったのよ。怪我したのだって不可抗力だし、ランデルの部下やブローブには知られないよう十分注意しているわ。私の部屋はいきなり誰かが入ってくることなんてないし、私が脱走するのを阻止しようとしてお父さまが壁を厚くして柱も丈夫になさっていたから音も漏れないわ！」 クリフトは深くタメイキをついた。確かにあの部屋は頑丈に出来ている。しかし・・・・ 「それにね、クリフト。ランデルにはもっと強くなって貰わなくっちゃ。近衛小隊長が守るべき王女に簡単に負けていいと思う？」 「・・・・・・・・・」 納得させられそうになったクリフトははっと我に返って拳でこつんと軽く姫の額を叩いた。 「だからといって！限度を考えて下さい。・・・・・今回はあばら骨にひびが入っていましたよ。左からの攻撃を受け流して左足で足元をすくい、右の拳で顎に一撃、わき腹に回し蹴り、屈みこんだところを飛び上がって組み合わせた両拳で背中を強打。そんな容赦のない連続攻撃、もはや修行の域を超えています！」 アリーナは目を丸くする。 「凄いわクリフト！よく私の攻撃パターンがわかったわね。」 「・・・・・ランデルさんの怪我の場所と私の経験からわからないはずがありません！いいですか！第一最近の姫さまは変ですよ！今までは一人で訓練をなさっていたではありませんか！何故がむしゃらに修行を強化なさったのです？」 アリーナの肩がぴくり、と動いた。何か隠し事をしている証拠だ。 「あーっ。忘れてた。わたし明日までの宿題がグレタから出されているの！じゃあね！クリフト！ランデル！明日も待っているから！」 だーっと走って姫は消えた。 再びタメイキをつくクリフトの後ろで、椅子を並べて寝かされていたランデルはゆっくり体を起こして肩を落とした。 「姫様に言われるまでもなく全く不甲斐ないことです。せめて一本とるまでは、と決心してもう１０日以上になりますが、打ちのめされるばかりです。クリフトさんにも毎日毎日ご迷惑をおかけしています。」 神官はランデルの隣に座り、自分より一つ年下の均整のとれた体つきの武人の肩を叩いた。始めは姫と二人きりで部屋に篭って修行と聞き、心穏やかでなかったのだが、城の者たちが“聖堂のクリフトか近衛のランデルか”と並び称されるほどの四角四面で生真面目な青年だ。貴族の位を持っているが、低位のクリフトに対しても全く驕った態度を見せない。そんなランデルだったから治療の度に話をしているうちにすっかり打ち解けてもはや二人は信頼しあう友人の間柄になっていた。 「迷惑だなんて、とんでもありません。私は姫さまの相談役・・・・・別名はごたごたの収拾役です。もう慣れてます。」 ランデルはうむ、と頷いた。 「あなたは凄いですね。なにせあの姫さまと付き合ってもう十年以上。幼い頃は今よりもっと破天荒でいらしたと聞きます。・・・・・よく今まで逃げもせずに・・・・・わかるような気もしますが。・・・・・稽古をつけてもらい、話を何回か交わす間に、姫様のまっすぐな心根が伝わってきました。確かに少々過激で一国の姫ぎみとしては欠落していることもおありですが、それを補って余りある何かを持っていらっしゃる。・・・・・ですがやっぱり私はあなたを凄いと思いますよ。尖塔まで登らされたり、底なし沼にはまったり、挙句に魔王を倒す旅にもご同行なさった。しかもそれを全く誇ろうとなさらない。王に厚遇されていると意地悪く陰口を叩き妬む者がいても気になさらない。」 そういわれてみればそうだが、クリフトにしてみればすべて成り行きだった。母を失くした小さな姫と、妹を死なせてしまった神官見習いは、互いに互いが必要で、気がついて見ればここまでやってきていた。 「ときにランデルさん。姫さまの修行に熱が入った原因、まだわかりませんか？」 ランデルは金の髪を掻き上げ、海の青の瞳をしばたかせた。 「はっきりとは。ただ、時折ぶつぶつと、まだ駄目だわ、とか、何か足りない、とか。おっしゃっていましたが。」 ランデルを見送ったクリフトは、ちくりと胸のあたりが痛いのを感じた。 “やきもちというやつかな？” 苦笑してみる。 ランデルが二人きりでアリーナと毎日居る。というのが一番に気になるのではない（いや、気になってはいるのだが）。彼が不満なのは、アリーナが彼に修行の理由を告げようとしないことであり、修行の相手に自分ではなくランデルを選んだということだった。いつだって一番近いところに居て、彼女の引き起こす迷惑をその身に受けていたのは自分だったのだから。 （確かにもう私では武術の相手にはならないかもしれないけれど・・・・ああ、何を考えているんだ？私は姫さまに殴られたり蹴飛ばされたりしたいと望んでいるのか??・・・・・とにかく理由を知りたいものだ・・・・・） アリーナがかなりあせっているのは確かだ。その悩みを相談役としては放置したくない。 （それにこのままではランデルさんの体がもたない・・・） ひとまずは姫のことより友人のことを気にかける神官であった。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 三日後、クリフトが起きると窓に手紙が挟まっており、アリーナの字で近衛の教練場にすぐに来てくれと書かれていた。早朝の教練場には兵士たちの姿はなく、ランデルだけが待っていた。 「姫さま。どういうことです？」 アリーナはにこにことしてクリフトを見上げた。 「ランデルと試合して欲しいの。手加減なしで。」 「な！なんですって？」 ランデルの方をみやると彼も練習用の木刀を片手に持ったまま困惑した顔をしている。 神官は姫を見、ランデルを見、少し厳しい目で姫を見た。 「ね、お願い！」 ぎこちなく姫が笑いながら言ったが、クリフトは首を振った。 「いけません。私にはランデルさんと試合をする理由がありません。」 「どうして！武術を磨くには試合することが大切なのよ！」 「・・・・・・私はランデルさんと違って神官です。武人ではありません。」 「だって旅の間はたくさんの魔物と戦ってきたじゃないの！私がこんなに頼んでも？」 「駄目です。理由を言ってくださらなくては。」 アリーナは口を閉ざしたが、少ししてから小声で言った。 「私にはなくてクリフトにある強さって何のことかを知りたいから。」 「はあ？」 「・・・・・・・・これ以上は言いたくないの。でも、今の私には必要なことなの！」 クリフトはもう一度姫の目をみた。誤魔化すような笑いではなく真剣な瞳の輝きを。 「・・・・わかりました。でも、やはりランデルさんとは試合できません。・・・・・姫さまご自身でお確かめ下さい。」 ランデルから木刀を受け取りアリーナに切っ先を向ける。 「え？な、何？」 「さあ！手加減なしです！どこからでもかかっていらして下さい。」 アリーナはぽかんとしていたが、ぐっと拳を握って構えた。 「行くわよ！クリフト！」 姫の最初の一撃は彼にかすりもしなかった。次に繰り出した蹴りも。彼女がぽかんとしていた間に神官は惑わしの霧の呪文を完成させていたのだ。 「くっ！」 姫は目に見える像でなく気配で攻撃をしようと神経を集中させる。 「そこッ！」 姫の拳は確かに神官の肩を打ったが、手ごたえが弱い。むしろ手が痺れた。 （不可視の盾・・・・！） 嘗て自分を支援してくれた心強い呪文たちが自分の攻撃を阻む。 何度も攻撃しても外される。辛うじて当たった攻撃も効いている感じがない。いや、クリフトもよろけてはいるが、関節を酷く痛めるようなダメージも小さく呪文を唱えて回復させているようだ。 アリーナは何回も何回も打ちかかっていって・・・・そして、ペタンと座り込むと大声で笑った。 「わかったわ！クリフトの強さ！そして私が勝てない理由もわかったわ！」 その時にはもうふらふらになっていた神官はぱたんと地面に大の字に伸びてしまった。 今回はランデルが介抱する役だった。 その時、仕事だぞ、と告げる朝の鐘が鳴り響いた。 「あっ！もうこんな時間！有難うランデル！有難う！クリフト！私きっともっと強くなって勝って見せる！」 姫は二人に走り寄り、ランデルにぎゅっと抱きつき、彼に抱えられて丁度自分の顔と同じ高さにあった神官の頬にキスした。 「迷惑かけてごめんなさーい！あとできっとお礼をするからー！」 遠ざかっていく姫の声を聞きながらランデルとクリフトは真っ赤に染まった互いの顔を見合わせてタメイキ交じりに微笑んで見せるのだった。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「ふむ。で、どうしてお主はランデルと戦わなかったのじゃ？」 宮廷魔術師ブライは遠縁の縁者であるクリフトを自室に招いてゆったりと午後のお茶を楽しんでいた。 神官は正しい姿勢で椅子に座り、甘い菓子が山と盛られた籠から小さなクッキーを手にとった。 「はい、じいさま。道理の通らぬことはいくら姫さまの頼みでもできないとお教えしたかったのが一つ。」 「他にもあるのか？」 「はい。ランデルさんは呪文使いと戦ったことはあまりないはずです。私は攻めることは不得手ですが、守りの剣はそれなりに使えます。一太刀も決まらなかったら彼はかなり落ち込むと思いました。まして私が手加減すれば彼にはわかってしまうはずです。そして・・・・・・・・・・・」 何か言いかけて黙った神官の頭を魔道士の杖で打ち、ブライは先を促した。 「いたッ！・・・・・・・何というか、久しぶりに姫さまに殴られてみようかな、と思いまして。結局殴られも蹴られもしませんでしたが。・・・・少し残念かもしれません。」 真剣な顔でそう告げる神官にブライは思い切り大きく息をついてみせる。 「前々から思うとったが、お前さんが本当は真面目なのか、思い切り冗談好きなのか、わからなくなってきたわい。」 もちろん何度も言うようだがクリフトは大真面目な人間である。 「それはともかくじいさま、ランデルさんはいい人ですね。」 「んー、わしゃあ、あまり行き来がないが、清廉潔癖で堅すぎるところだけが玉に瑕という噂は聞いておるし、お前さんがいい奴というのなら確かじゃろう。」 「父君は近衛連隊長でいらっしゃいますし、御母堂は大貴族の家柄とか・・・・・・」 「そうじゃな。あの家は王家の次に有力だといっても構わんじゃろう。それが？」 神官はくい、と紅茶を飲み干すと、にっこりと笑った。 「ええ、あの、姫さまの婿殿にというのは。」 魔術師の杖が神官の頭を強打する。 「そこでにっこり笑うな！ぎこちなくならともかくもごく自然に微笑んでどうする！」 「はうッ？？？なぜじいさまが怒るのです？」 「姫様が婿をとるのが嬉しいか？」 「そりゃ、胸に痛みはありますが、どこかの馬の骨に盗られるかと考えたら、彼の方が！はっ！これが娘を嫁にだす父親の心境という奴でしょうか。」 「馬鹿者！お前なんぞではなく姫さまには陛下と言う立派な父君がおられるわい！」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ アリーナは父王の部屋を訪ねていた。 サントハイム王は晴れやかな表情をした娘を頼もしげに見つめた。 「その顔は、何か掴んだ顔だな。」 「ええ。お父さまがおっしゃったこと、わかったつもりです。“お前の戦い方には致命的な欠陥がある。それが何か知りたかったらクリフトの戦い方を見なさい”、と言われてすぐ、私はランデルとクリフトに試合をしてもらって確かめようとしたわ。でも、結局はクリフトと試合をすることになってしまったの。」 父王は幾分眉を上げた。 「ほう、彼と。そしてどうなった？」 アリーナは残念そうではなくよく通る声ではっきりと言った。 「全然駄目。会心の一撃どころか有効打は一回も出せなかったの。・・・・クリフトの剣は負けない剣。こちらがあせるほど効力を発揮する呪文の威力を思い知らされたわ。・・・・・・魔王を倒した私が弱いって言われてそんなはずない！私は強いのよって正直頭にきていたけれど、私の弱さがわかったわ。私は戦いの時にブライやクリフトに必ず呪文をかけて貰っていたのだもの。自分の速さより速く、自分の強さより強くして貰い、惑わしの霧や不可視の盾で守って貰っていたのだもの。・・・・・一人で戦うときにもまだそのつもりで体を動かしていたのよね。己自身の力を認識すること。そして、攻め込むだけでなく守る手段にも磨きをかけること。これが私に欠けていたこと。」 「ようやく気づいたか。」 父王に優しく言われ、王女の顔がぱあっと明るくなる。 「当たりね！お父さま！私、もっと修行して一人だけでの戦いの技を磨くわ！だから、」 アリーナはぴょこり、とお辞儀をする。 「今度は負けない！お父様！またお父さまに挑戦させてね！」 父王は深く頷きながら考える。あと数回の後にはどうも一本とられそうな気がする、と。そして、もう一つ別のことも考える。 （父親としては、誰にも頼らず強くなるより、いつも誰かと一緒にいるという方向を目指して欲しいが・・・お前一人で突っ走られては安心できん。） ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ それからしばらくして・・・・・ 「クリフト！ここにランデルが来なかった？」 神官は椅子から立ち上がり首を横に振る。 「姫さま、前にも申し上げましたがいつもいつもランデルをつき合わせてはいけません！今日は休日ですが、近衛は午前中に教練があったのですよ！」 「むう・・・・・じゃ、今日は一人で修行するわ。相手が居た方が効果は高いんだけど・・・・あ、そうだ、クリフトだって少しは強くなりたいわよね！新しい必殺技を考えたの！中庭に来て！」 神官は床に座って口に人差し指を当てている近衛小隊長に片目を瞑って見せた。 「ランデル、今日は私が行きます。・・・・・疲れているでしょう？」 「恩に着る。クリフト、あとで何かおごらせてくれ。」 「いいんですよ。姫さまの相手をするのが私の役目ですから。さて、じゃ、ちょっといってきます。」 すっかり仲良くなった二人は共同戦線を張ってアリーナの修行攻撃に対処している。 中庭に着いたクリフトは、非難するようなアリーナの眼差しに当たった。 「な？なんです？」 「さっきランデルが中にいたでしょ？わかっているんだから。」 「姫さま。さっきも申し上げましたように、ランデルは疲れているのです。ですから・・・・」 「そうじゃなくて！嘘をついたら駄目でしょう！・・・・・このごろクリフトはランデルとばかり話しているみたい。」 姫は神官の腕を抱え込む。 「私はクリフトと十年以上一緒なんだから！そしてクリフトは私の相談役なんだから！これからもずっと一緒なのに嘘をついたり秘密をつくったりしちゃ嫌！」 それが姫の小さな妬きもちだと気づき神官は苦笑する。 「罰として、今日は呪文を使っちゃ駄目！」 神官がさっと青ざめるとアリーナはくすくすと笑った。 「今の顔！ランデルに見せたら大笑いされるわよ！」 姫と近衛と神官と・・・・・外から見たら三角形を描いているように見えるかもしれない三人の関係は、優しい円弧の上にあるらしい。 |
| ペコさんの6000ＨＩＴキリリク「神官ちょっとやきもち」 ちょっと・・・・というか極小ですが・・・・・ウチの神官、本気で姫の結婚式や、姫の子供の洗礼や命名式の時に見守ろうと考えているらしいです。どうしようもない男には渡したくないという想いは極大のようですが。ランデル君は長編の中にちら、と出てきた人ですが、この人は家柄もよく、多少ぼっちゃんぼっちゃんしていますがいい奴です。彼もつまらない男が婿に来そうになったら剣の錆にしてやろうと思っています。 城の人は皆、大臣など、外交上のことを一番に考えなくてはならない（ある意味そういう責任があって個人的な感情を優先させられない）人や一部の人間を除いては、アリーナの婿はアリーナが認めた人なら誰でもよいと考えているようです。皆、なんのかんのいって、彼女が大好きなので。 しかしやっぱり甘くもなんともにんともかんとも・・・・・・またキスさせたんですが恋人じゃないなあ、これは。もうどないしょうもないです。(T_T) |