君はネオロマンスゲームを見たかッ!?
　　　金色のコルダ3　
今回だってダッシュ＆タックル！
行け行け僕らの至誠館！

０はじまりなのだ　　　　①プロローグなのだ　　②校内選抜なのだ

③至誠館(やっと)登場なのだ　　④頑張るのだ～(地方大会直前まで)

⑤地方大会で激突なのだ！　　⑥凄いよ神南さん、そして水まんじゅうなのだ

⑦セミファイナルなのだ！　⑧必殺技はいつできるのだ!?(ヴァイオリン・ソロ決勝まで)

⑨大団円なのだ!!(終了～!)

番外編；ずんだ餅の作り方

＊＊＊＊＊０　はじまりなのだ＊＊＊＊＊

と、そんなわけでわけで、(まったくもってどういうわけでしょう)コルダ3が手元にありますッ。

　何であるのかなぁ、と思い起こせば、時は2010年2月25日、最新作である「コルダ３」が発売されました。丁度その時期、サイトは８周年記念の更新時期で、私の敬愛するマイスター様とコラボ企画をしていたため、毎週のようにひそやかにかつ大胆に企画会議を行っておりました。

　……で、あれよあれよという間になんか買うことにきまってましたッ!!

聞けば、今度のコルダは、

主人公が小宇宙(←むろん、『コスモ』と読む)を燃やしッ!!
天下一武道会ならぬ全国学生音楽コンクールにエントリーしッ!!
並み居るライヴァル達を格闘技真っ青の必殺技で撃破しッ!!
強敵と書いて『とも』と読むッ!!
今日の強敵は明日の友、
友情パワーでラスボスに打ち勝ち、全国の頂点を目指す……
そんな話だと聞きました。
(↑いや、私はそう理解しましたぞ！)

しかし、それならばなぜに家電量販店で「恋愛シミュレーション」コーナーにコルダ３があったのか？
いやいや、パッケージのイラストは見紛うことなき「俺達は勝利を掴むぜ!!」パターンじゃないですかッ!!
それに恋愛シミュレーションなら、攻略キャラクターがみんなで並んでいるはずじゃないですかッ!!
ここには共に全国大会を戦うという４人しかいないッ！

…………やっぱり、これは熱血青春モノなんだ。きっとそうに違いない。
「恋愛シミュレーション」の皮を被った青春格闘ゲームなんだわ！

私は格闘ゲームをしたことがないけれど、頑張って勝つわ!!
(↑多分間違っています)


　で……今回はいくらなんでも先入観間違いすぎだろう、これでプレイレポ書いたらいつもに増してヘンなレポになるだろう……ということもあって、お客様が書けとおっしゃったら書く、ということに決めていたのですが。

「書け、書くんだジョー!!」

てなお便りが一通じゃなく二通じゃなく……いただけまして……またまた攻略日誌（・・・には程遠い何か）に挑戦しているばけです。以前のときと同じようにエンディングを迎えるまで不定期連載いたします。（おそらく一週間に一回くらいだと・・・)

果たして今回もピアノを運搬してくれる猛者はいるのか!?
白⇔黒な憎いあんちくしょうはいるのか!?(ぶるぶるぶる……)
カツサンドは!?ハワイアンバーガーは!?
そして、今回は「コルダ1なみに」「ダッシュ」させてくれるのか？
(↑なんだ、その興味の持ち方は!?)

それでは始めます！

管理人は公式ガイドやファンブックのたぐいは全く見ておりませんことを、ご了解下さい。。尚、ネタバレに関しては全く配慮しておりませんので、ご承知おき下さいませ。
＊＊＊＊＊①炎のプロローグ?!＊＊＊＊＊

　パッケージを開けて、早速ＵＭＤをＰＳＰにセットします。ふふ……今回は充電はばっちり終わっていますよ……ふふふふふふふふっ……

この前コルダ２ｆをやったときには充電切れで１時間を棒に振ったんですよね……

だから今回は前の日から充電。ふふっｖ(←いや、それ基本だから。別に喜ぶところじゃないから)

システムソフトウェアをヴァージョンアップし、いざ！ゲーム……

で、

何をやってたかといいますと、「スタートボタンを押して下さい」という初めの画面をぼーっと見ていたのですよね。……２ｆではぼーっと待っていると、キャラクターがつぎつぎにやってきてなにやら喋ってくれてたじゃないですか。なので、今回も待っていたのですが…………アレ？今回はなんにもなし？


青い空を横切る電線の姿がなんだか目に沁みるぜ……


……で、たっぷり３分間はぼーっとしていたのですが、こりゃあ何にも起こらないと結論し、スタートボタンを押したら……

「金色のコルダ、スリー」

って喋った！おお！これはきっとランダムだな……ということで、ひとまず聞いてみます……
×ボタンとスタートボタンとを交互に押し捲ります。

「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」
「金色のコルダ、スリー」

「金色のコルダ、スリー」

な、なんか、お一人、異様にドスがきいたお声があるんですが……これが噂のバンチョー(火積君)でしょうか。……なんか怖いんですけど……でも、きっとイイ人。うん、きっときっとイイ人(と思いたい)。

そしていよいよ本編……ではなく大会モードという奴に突入。これはゲーム中の音ゲーの練習になるみたいですので、アクション全然ダメな私はやっとかないときっとまずかろうと重いまして……えーと、△や□や×が飛んできて所定位置についたら押すんですね？もちろん難易度は「かんたん」で。えーい、やったるぞー。

結果…………

これ、少なくとも私にとっては易しくない～～ッ!!

もうコルダ本編そっちのけで大会モードに熱中です。…………ええい、こんなのできるか～ッ!!
……と何度も叩いていたら、慣れていなかっただけで、結構簡単でしたよ、奥さん。いや、きちんと音楽聴いてればたぶん大丈夫ですよ(←あまりに集中しすぎて音を聴く事をすっきりさっぱり忘れていたらしい)

そして、慣れてきたらマエストロフィールドとかいうものを発動させられましたよ！

…………何コレ!?

こ、こ、コレが今回のコルダにおける必殺技なのかッ!!?

濃い色のシャツ来たお兄さん(大地先輩)がウィンクして、

黄色いデコポンの大群が空中浮遊していますよ！

(あれ、デコポンでしょ？デコポンですよね!?でも何故にデコポン？ちゅうか、デコポンでなかったら一体何!?

……本編ではあのデコポンが対戦校のメンバーに急降下して襲い掛かったりするんだろうか……(多分違います)

で、とにかく大会モードでアイテムを５個ほど貯めて、やっと本編開始しました。もちろんモードは「やさしい」で。



さて、攻略対象がいるということで「誰から始めたらいいのだろうか～」と公式サイト行ってさーっとキャラクターを見てみましたら、何故か至誠館「笹かま君」(本名：狩野君ですが以降笹かま君で名称統一)とお友達になりたいと思ったのですが(あのまっ黄色な笹かまシャツが目に焼きついたんです！)、マイスター様に「笹かまは攻略できん。次回作があるとしても追加攻略対象にはならぬ。」とずんばらりと言われてしまいました。で、「で、では、どこいらへんから始めたらよろしいのでしょうか。」とお尋ねしたところ、「笹かまは無理だが至誠館方面からせめるがよい」とのご託宣が天より下されましたので、はは～っとひれ伏し、仙台は杜の都の男子校から攻略することに致しました。

って、そもそも「学校」を攻略できるのか!?(←無理です)

で、でも、「八木沢部長から」とか「バンチョーから」とか「帰国子女君から」というキャラ個人というより、
「ばけ、お前には至誠館があっている。至誠館全員が絡むイベントは絶対にお前の好みに合うはずじゃ！」
とのご意見を複数の方から戴きまして…………ど、どんなイベントがあるんだ至誠館!?恋愛の絡まない羊羹三本食いイベント(←管理人、和菓子大好きです)でもあるのか!?(←なんのこっちゃ)……とにかく一週目は

行け行け僕らの至誠館

モードでプレイしていこうと思います。

尚、主人公はデフォルトの「小日向　かなで」ちゃんで。そして、終始

骨のある女

を基本として戦い抜いて行く所存です！本編にはない台詞でも「うちの主人公だったらこう考えているに違いない！」なんてことを書きなぐったりしてしまいますがお許し下さい。
(↑……だから、それ、乙女ゲームをやる心構えじゃないだろうが……)


　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

で、起動です。ふむ。メガネをかけたお兄さん(律君ですね)がいきなり
「ここでは進歩がない。俺にはライヴァルが必要だ。町を出て横浜の星奏学院へ進学する」
と宣言して行っちゃいました。ということはこの時点で中３ってことですか？

随分大人びた中３だな!?

それはさておき、弟君(響也君ですね)は「なら出てけ！」とつっぱねてます。

「帰ってこなくても、のたれ死んでも知ったことか！」

なんて言っていますが、この兄弟、仲が悪いのかしらん？それとも逆に大好きな大好きなお兄さんが離れて行っちゃうので駄々こねてますか？


……ということが昔あったらしい。私こと小日向　かえで、ヴァイオリンの発表会に臨みます。衣装を着ていざステージに！

すると観客さんが

「どっかでみたことある」「小さい頃は賞をとってた」「今じゃタダの人……かわいそうなもんだ」

え!?香穂子ちゃんと違って、かなでちゃんは昔っから(いや、むしろ昔は)すっげえ演奏者だったと!?そして今は落ち目だと!?……どうして？私、骨のある女のはずなのに？

したら、白長ラン、左前髪触角のお兄さん(冥加さん)が突如画面へ。大人っぽいお姉さんが「あれがあなたが気にかけていた子」発言。そして、冥加さん、もっと聞く必要はないということで帰っちゃいました。うわ、私の演奏、そんなに酷いのか!?

ステージから降りて「げしょげしょ……」とめげていたところ、受付に差出人名のない手紙が……
開けてみるとそこには、一行だけ書かれた便箋……








お前は　ここで　終わるのか？

ズズーン、という効果音。
(↑少年漫画はこうでなくっちゃ！……て、いつ少年漫画になった？)
そして律兄さんの言葉が脳裏に蘇るッ!!

「この街にいても駄目だ。……進歩はない」

「俺は『星奏』に行く、『ライバル』が必要なんだ」

握力測定さながらにぎゅっと握り締める手、手紙が掌の中でぐしゃっと音をたてる
(↑いや、こんな描写ありませんが)

あたしも律兄さんのように星奏に行くわ！転校してヴァイオリンを学ぶ！そしてライヴァルと戦うわ
……あたしはこのままで終わらない！終わったりしない!!

(って……もっと「誰からの手紙かしら」とか悩まないんですか？でも、熱血少年漫画の主人公は悩まないのがデフォルトなんだろうなあ。今のところ、冥加さんが出した、という説に一票)

ステージ衣装のまま駆け出し、、町を望む丘の上へ！
はあ、はあ、と切れる息を整え、眺めればそこには早くも西に傾いた太陽に照らされ、オレンジ色に染まった故郷の町……

あたしはここから旅立つ！

丘の下から吹き上がってきた風が、薄地の衣装のスカートを、そして髪をなびかせる。でもあたしは乱れた髪を気にすることなく、すみれ色から紫、薄墨色へと変化していく空を見上げる。


　そこには輝く宵の明星が…

見ていて！あたしは、ここで終わったりしない。あそこで明るく輝く惑星のように……いつか「ヴァイオリンの星」となってみせる！

……どう考えても、ここでかなでちゃんの瞳には炎が燃え盛ってると思うんですが。どんなものでしょう。


次回、「校内選抜編」予定。お暇ならまた覗いてやってください。


しかし、あたりまえですが、至誠館はまだ影も形も見えないですね……
＊＊＊＊＊②校内選抜なのだ！＊＊＊＊＊

で、舞台は変わって星奏学院。あっさり転校しちゃったようです。……定員割れしちゃっているのか、星奏？それともかなでちゃんの素質を見抜いたから？そもそも私立高校の音楽科って授業料高そうなのですがそこいらへんは大丈夫だったの？

……などといらぬ心配をしつつ、門をくぐります。あ、響也君も一緒なのね？ぐたぐたいう彼に

「一緒に頑張ろう！」

と目をキラキラさせつつ決意表明。なんかかなでちゃんのお祖父さんは３日連続で如月家の玄関先で「あんな都会に行って無事でいられるじゃろうか……」ってこぼしたらしいですよ。でもって響也君は一緒に転校したらしいですよ。……響也、それは君自身の心の声でもあったんじゃないかねえ。第一印象でもう「保護者属性」が見え隠れしてますよ、如月弟。そして、君はいい奴だと決定。

ご老人ときちんと交流できる人間に悪い奴は少ないと思うぞ!!
(↑あくまで管理人の私見)

もうそれから先は怒涛。響也に半ば呆れられつつオケ部入部申込書を片手にぎゅっと握り締め。超ワクワクしながら「入部したい！」と叫びます。うん、だってあたしは何のためにここにいると思ってるの？「様子見」だの「響也はどうする？」だのっていう選択肢、選ぶわけないじゃい。

だってあたしは骨のある女だもの

廊下にできた楽器持ちの列に突撃し、そしたらなんだか半ば強引に室内に案内されちゃいました。
しっかし、この部は、部員とそうでない者の区別もつかんかね？(笑)
部屋の中では……

光ってる……

逆光でシルエットだけ浮かび上がった如月兄さんのメガネが光ってる。

このステージの小ボスは兄さんか!?

とにかくここまで来たからには弾くしかないべさ。「何を弾いたらいい？」と尋ね、返事がもらえるやいなや精一杯弾き始めます。

聞け！あたしのヴァイオリンの音をッ!!

そしてやっと「この子部員じゃない！」と気付くオケ部員たち……あんんたたちって……あんたたちってば……

律兄さんもかなでちゃんにやっと気付く……いや、目、閉じて音だけ聞いてたって考えることもできますけど。そしたら、濃い色のシャツ来た大地兄さんが拍手してくれました。でも「チャーミング」だとかなんとかで、この人ナンパ君属性ですか？

あたしは恋をしに来たんじゃないからッ!!ひとまずはっきり言っておかなくては、私は転校生なんだ、と。そしたら、律兄さんの幼馴染で、転校してくるってことは知れ渡ってました。……もしや、律兄さんも響也と同じく保護者属性ですか？そして大地先輩が「可愛い子」発言

だから！あたしはここにヴァイオリンを弾きに来たんだってば！そんなこといきなりいっとると天誅下すぞ！

そこに現れた響也。律兄さんと対峙します。なんか喧嘩モードですよ。

おおおおおお、背景に稲妻がッ!!

更に兄さんの背景にも稲妻がッ!!

有難う、有難うコルダ３。プレイ前に私が想像していた通りの「何か」が予想通りに展開されてるよ！

でも大地先輩(副部長さんだと判明)に促され、響也も演奏。これって「全国大会」のメンバー選抜テストですってよ、奥さん。でもって、オケ部だけど、室内楽部門での参加ですって。なんでオケで出場しないのかしらね～。(←ゲームにしづらいからだと思います)そして、兄さんの目標はあくまで「全国大会出場ではなく全国大会制覇」なんですって！

よーし、一丁やったろうじゃないの。
敵が強大であっても、いや、強大であればこそ、技を磨き前進する醍醐味があるというものだわ。響也は呆れてるみたいだけど、あたしは律兄さんや大地先輩についていくわよ！


ここでやっと「至誠館登場」。いや、シルエットだけですけど。
「吹奏楽の古豪、仙台の至誠館」

これはアレですね。あの「今週のはこいつだ！」っていうのをポ○モンの番組幕間にドドーンとシルエットだけで示すあの手法ですね!?でもちょっと不満。

至誠館って金管クインテットですよね？なんで三人のシルエットなの？
笹かま君とホルン君は無視なの!?


出て来い！責任者！おいおい、アンサンブルはチームでやるもんなんやでぇ？


などと悪態つきつつ、他の学校の情報を頭にインプット。他にシルエットが出てきたのは神戸の神南高校。この学校とも直接対決しそうですね。うん。大会に出れば強いライバルとの出会いが……


どうしよう、オラ、ワクワクしてきたぞ!(←悟空モードでお読み下さい)

むろん「やってみたい！」と叫びます。

しかし、どっこいそのままメンバーには入れない。律兄さんと一年生チェロの悠人君(以下、ハルちゃん)が語ります。
◆かなでちゃんはまだオケ部員ではない。
◆部員になったとしてもソロの腕だけでアンサンブル構成員として判断できない。
◆メンバーは今まで音を合わせてきた部員から選ぶべき

正論だ！ハルちゃん！君の言うことは正論だ！実際、あたしがその場にいても君と同じことを言うわ。でも、ここで終わっちゃったら、全国一千万のネオロマンスファンが暴動を起こすので、大地先輩の提案したとおりアンサンブルのテストして学内選抜をもう一度行うことになりました。

私が昔からの部員だったら「なんでだ～！」と思い切り暴れてやりますが」

……とにかくやりたい気持ちはメーター振り切れＭＡＸですので１週間後の選抜に向けて練習開始。一緒にやってくれるという大地先輩の言葉に喜びますが……なんか手、握られてますか？

こ、このぬぁんぱ野郎が～～とエルボースマッシュ決める気満々だったのですが、実行に移す前に響也君が騒いでくれました。で、かなでちゃんを大地先輩から守るため(?)と、律兄さんへの対抗心(その実兄弟愛?)に一緒に組んでくれることに。


無政府状態の部室に行って楽譜を探します…………うーん、きっと冬海ちゃんが在籍していたころはもっときちんと整理されていたに違いないと思うんですけどね。楽譜リストもあったに違いないと思うんですけどね。…………いつからこうなった？「アンサンブルを熱心にやっていた時期あった」なんて言葉にニヤリとしつつ、曲の２択で「聞いてみなけりゃわからねえ」を選択したのち、「４つのロマンティックな小品」選択。……こちらの方が易しそうでしたし、ゲーム始める前の大会モードで散々「デコポン乱舞」を見まくった曲でしたので……(今でもアレはデコポンと信じて疑っていない)。で、１ｓｔヴァイオリンやりたい！と立候補してみたのですが、結局今の実力では難しい……としゅんとなって響也に任せることに。

アレ？デフォルトで、響也君の方がヴァイオリン上手ってことになってるの？
……ふっ……つまるところ、これからのあたしの精進が全国進出への鍵を握るってことか……

そして、やっと練習ができるようになりました。

長かった……長かったよ……やっとダッシュ＆タックルができるんだね！
うん、今回のダッシュモードは２ｆの時と同じ仕様ですのね。で、行ける範囲を走り回ってみました。わーい、８年前と変わらないー。そして、意味もなくリリの像にタックルかけます。……何も起こらないのね……連続十回タックルしたら微かに声が聞こえるとかそういうことあってもいいのにー。そして、今回もまた、いくら走り回っても時間経過しない。
いや、楽なんですけれどね。
ゲームとしては「コルダ１」のあの「走り回ってタックルしまくらないとクリアできない」という緊張感が大好きだったものでして……
(今でもゲームとして面白いのは「１」だと声を大にしていいます！)

時間経過を気にしなくていいので、そこいらじゅうの学生に体当たりかまして話を聞いてみます。その中で自分的に気になった話をいくつか。

◆内緒話をすると妖精が寄ってくる……おお、ファータが!?で、でもどうやったら内緒話ができるんだろう
◆妖精像のまわりで不思議な声が聞こえる……ファータだな！やっぱりファータ！……像のところでぼけーっと待ってみましたが、結局声は聞こえずかなでちゃんが居眠り始めましたよ……寝るなー！君は志水君か!?
◆その志水君は作曲家になっている……うん、夢が叶ってよかったねｖ
◆コーンパン、コーンパン♪……私もコーンは好きだ！ホワイトソースとマヨネーズがプラスされていたら尚素敵だ!!

ひとしきりタックルをかましたあと、大会モードでゲットしたアイテム使って練習室で練習です。「かんたん」でやっていますが、難易度がわからないもので、基本技術レベルを伸ばす方向で。

下校で寮へ。また響也君が登場。帰れるかどうか心配してくれてます。……このサイトのかなでちゃんは「骨のある女」仕様ですが、管理人はバリバリの方向音痴なので、「自信ない」を選択。そしたら「お前はすぐ目の前にあったとしても迷子になりそう」って言われちゃいましたよ。……うーん、幼なじみだけあってポンポン言いたいことをいってくれますねー。寮の名はリンデンホールつまるところ菩提樹寮。古びた羊羹……じゃない、洋館で(←何故かうちは「羊羹」が最初に変換されます)、バックにカラスが飛んでいる……響也は「ボロ」みたいんこといってますが私は充分立派だと思いますよ？だって、崩れてないし、割れている窓もないし、電気ついてるし。中に入れば10人がけのテーブルが少なくとも３つある食堂。素敵じゃありませんか！………私のきょうだいが通っていた大学の寮は「こ、ここが人の住む場所なのか!?」と疑いたくなるほどアレな建物で、実際、よほどの猛者でないと暮らしていけなかったようで、あれに比べれば到ってまとも。ＯＫＯＫ。寮の管理をしてくれているような人は見当たらず、青いリボンを首に巻いた黒猫を発見し、とにかく疲れたので就寝。

翌朝、シャワーを浴びようと外へ……シャワーは外ですかね。お風呂場の掃除当番とかないんですかね？(私が通っていた大学の女子寮にはありました)そしたら廊下の突き当たりに女の子が寝ていました。これが噂のニアちゃんですか？

あ、

ニアでニャーか。

(いや、別に感心するところでもないか)
で、真夏にニーソックスは暑くないのだろうかと余計なところに目が行く私。

初手対面だというのに報道部だということでデジカメでかしゃりとやられてしまいました。……えーと、今のデジカメは手振れ補正とかもしてくれるけど、そんなにお気楽にカシャッてやっちゃってもいいのかなー。ニアちゃんはネタを捜しているということで、校内選抜の話を提供。そしたら、「缶詰ばかりの生活から解放されそうだ」的なことを言われて微笑まれました。

ネコ缶？もしやあなたはタマかタビ？(いやいや)

もしかして、寮では食事が出ないの？自炊なの？
……寮を持っているのだったら、食事の心配くらいないようにしてあげてよー、星奏。

学校では居眠りする響也を観察したり、オケ部所属の子とカフェテリアまでご飯食べに行ったり(←友達できてよかったー。でもこの谷　奈央ちゃんと村上　夏希ちゃんは攻略できないのでしょうねー)学校生活満喫。そして、放課後は二人練習開始。……といっても、今回は「とにかく全国制覇！」がテーマですので、あまり親密度に注意を払わずにいく所存。アンサンブル練習にいったら、一緒に演奏している人とは親密度あがりそうですし！……あれ、でも……二人練習しなかったためにたいへんなことになった記憶が……

コルダ２の加地だ！

…………加地君を放っておいたため、彼のレベルが上がらず最後にほとんど泣きそうになりながら二人練習しまくる羽目になったあの苦い記憶…………うん、皆のレベルには気をつけて、二人練習のお誘いがあったときには、余裕があったら行くことにします、はい。そんななかタックルかまして得た情報

◆昔オペラ歌手として活躍した先生もいた……え？「いた」？過去形？金やん、もう居ないの？どこいっちゃったの？(>_<)
◆カフェテリアにはソフトクリームもある。……………………食べに行きたい。

アンサンブル曲の練習にあけくれているわけですが、学校の実技課題というのもあるよ～、手をつけてないんだったら駅前の貸しスタジオでやったら??と友達に言われて早速行って練習始めたら、あとから若い男が入ってきましたよ。本当はその人が借りていたらしい……ゴメン、表の見方がわからなかったとあやまっておきます……(でも、これは貸しスタジオ側のミスだと思うのですよ。)でもその青年、別にいい、僕は練習してもしなくてもかわらない、なんてぬかしましたよ。

かわらないなら、初めからこんなところ借りないだろうが？んぁ？兄さんよう？

で、「懐かしい土地の思い出」という課題曲を彼も弾こうとしていたらしい。ん、そりゃ好都合。あたしもそれを弾きたかったのよ。兄さん、じゃあ一緒に練習しようじゃない、といったら兄さんは「いやだ、他人と一緒に弾くのは面倒くさい」ですって……

おいおい、兄さん、そう思っていても、別の言い方があるだろうが！で、どうしてもというなら弾いてみて、と言われて弾きましたさ！で、弾いた！

「変わった演奏だね」

どこがだ!?アンタの方がよっぽど変わっとるわ！

「面白いな。いいよ、君と弾いてみても」

おいおいおいおいおいおい。「なに、その上から目線の物言いは？」ということで「そっちの演奏も聞いてみたい」と言ってみました。……だってさっきは私が弾いたんだもの！

「一緒に演奏すれば、僕の演奏はわかる」

はいはいはいはいはいはい。なんか試してみたいことがあるらしいです……って一緒に弾いたら草原が見えちゃった。

…………この子、ニュータイプかなんか？

更に、「恋の音」が一個入っちゃいましたよ！

何、コレ。コレが恋なの？変だって、絶対に変だって!!

そうこうするうち時間が来て

「またここで会える？」

なんて言われて……

「ぜってー来ねえ！」
(だって、この子変だよ、絶対危険人物系だよ!?……もしかして『可哀想系』なのかもしれないけど、とっても綺麗な人だけど、今の時点では文句なしにきっぱりとあやしい人だよ！)

と思ったのですが、選択肢は出ず。

……見つめられているうちに思わずうなすいていた

あたしだったら頷かないんだからね!!

あたしだったら絶対頷かないのに……といいつつ、強制的に次の日も貸しスタジオに……今度は白い学ラン着ての登場です……どうでもいいんですが、学ランって毎日洗濯するものじゃないから、薄い色だとかなり悲惨な状況になると思うんだけど……特に夏場に着たまんまだと汗の染みとかつくんじゃないかなって心配なんですけど。……あ、でもこの人はなんだか汗を全然かかなさそうだ。
そして「愛の挨拶」を弾かされました。で、「全然だめだ」と言われ…………勝手に弾けと言い、弾いたら駄目といわれ……あんたは何を実験したいの？その綺麗な顔、ぐーで殴っちゃうよ、どういうこと？と思っていると、奴は音楽に開いた穴を埋めるにはどーたらこーたらと言い始め、爆弾発言なさいました。

君は恋をしたことがあるかい？

はぁ？

やっぱり変な人だ！変な人だよ！おかあさん！響也が傍にいたら
「てめぇ一体なに考えてんだ！」って怒鳴ってるよ？

とにかく胸を張って「ない！」と答えると、また爆弾発言

「僕は君に恋をしてみることにしたよ」

何ソレ、意味がわからないから！

「僕は音楽を教え、君は僕に恋を教える」

あぜんとする……以外に何もできん……

で、名前も教えあったりして……………………全国一千万の女子高生の皆さん、みだりに名前を教えちゃいけませんよー。
ひとまず相手は天宮　静という名前だとわかりました。で、他校生なのに、練習可能になっちゃいました……。なんじゃこれ。


そして、私は確信した。

あの華奢な天宮君は土浦君のようにグランドピアノを背負って運ぶようなことはできまい、とッ!!



寮に帰ってニアちゃんに天宮情報を尋ねたら
「難しい奴、止めておいた方がいい。」と言われました。え？他校生なのに、なんで天宮君のことを知ってるの？もしかして知り合い？それとも「奴はこの界隈には知らぬ者が一人もいないほどヘンな人だから」？

風の強い日に部室にいったら、大地先輩が顧問の先生からの手紙を読んでいました……律兄さんのことを心配してます…大地に律兄さんが無理をしないようお願いしてます……律兄さん、何があるのかな……

日曜に台所でお弁当をつくることになったのですが、寮の台所らしからぬ綺麗で華奢なキッチンですよ。……よくわからない設計ですねー。学校では、屋上でアンサンブル以外の曲を弾く響也に遭遇。弾き終わるのを待って会話。努力に価値があるのは趣味でやってる連中だけ。音楽科に入ったら上手く弾けるか弾けるかどうかだけが全てと言い放つ響也に、熱血なかなでちゃんは「もっと真面目にやった方がいい」と一喝。でも、それで親密度は少しだけどあがるのね……やっぱり努力は大切だと思ってるんだね如月弟。そしたら「恋の音」を一個貰いました。……うーん。これも恋なのか？一生懸命練習したら、音が貰えるの？


やっぱり恋愛第一じゃなくて音楽第一と考えてよいのだな？コルダ３？


放課後はニアちゃんと一緒にコンビニへ。ゲーム中ではここで初めてニアちゃんの名前がわかる仕様です。でもなんで「ハラショーхорошо」(ロシア語でのブラボー、素敵とかそんな感じの言葉)なの？お店にはピロシキも売ってるし。今後出てくるはずのアレクセイさんがロシア人だから？ともかく、差し入れ物件はここで購入するんですね？……でもＢＰ稼げていないのでまだ用はないです……

そんな中、替えの弦を下見しに、楽器店へ。道すがら響也と話していると、どうやらかなでちゃんのお祖父さんはヴァイオリンをつくる職人さんらしいと判明。うんうん……登場してくれないかな、お祖父ちゃん。
そして、入った楽器店で、なんか凄そうなヴァイオリン発見。響也が勝手に手にとって弾いちゃいます。……響也よ、それはないだろう！まずいだろう！

そうしたら、……冥加さん登場！な、なんか凄い存在感だ！中の人(声をあてている方)が「風色」のヨハンさんだと知っていると、なんかそれだけで笑えて来るんですが……
うわ、冥加さんの背後から集中線が延びてるよ!!(←喜んでいます)
うわ、ぐーで殴った!?
……ヴァイオリンを無断で弾いたのは響也が悪い。しかし、ぐーで殴ったのは冥加が悪いッ!!ひとまず止めるぞ！それが主人公のとる行動というものだ!!
そしたら響也には「なんだよさがってろ！」冥加さんは「女に守られるとは惰弱だな」なぞと

ずがーん。

あれ、何、この効果音は？

冥加さん、初めて私の存在を把握したようです。そして名前で呼ばれたよ!?なに、この因縁？さっきの効果音は、よくある「永遠のライバル登場」の音響効果だったの？あたしは「この人なんだろ？」モード。向こうはこっちをよく知ってるみたいなのがちょっと困るなあ。ただ、冥加さんほど強烈な外見(背がやけに高そうだし眼光するどいし)を持った人をそうそう忘れるわけはないので、会ったとすればきっと小さい頃じゃないかなあ……と。
まさか「売店でからあげ弁当の最後の一個を目の前で買ってしまった」(＠宇宙家族カールビンソン)のがかなでちゃんだった。とかそんなんじゃないですよね。タマシイ砕かれたとか、屈辱、とか、絶望、とかいろいろ言ってますが……逆恨み……なんじゃないかなあ。少なくともかなでちゃんはそんなに根性悪じゃないと思うのです

そうしたら夢をみました。コンクールでヴァイオリンの弦が切れてしまったかなでちゃん替えの弦も持っていません……そのヴァイオリンに金色に輝く弦をはってあげる少年。


タイミング的に冥加さんか!?


でも、それがどうして屈辱に繋がるの？ねえ、教えて？

で、それからあれこれ小さなイベントがおこりましたが、時は流れて校内選考の日がやって参りました。

律兄さんとハル君のアンサンブル。うーん、チビキャラのハル君、おじぎが丁寧ですね。そして、彼にもマエストロフィールドが出ました！滝の前でチェロ演奏って……凄い

マエストロフィールドとは!?

説明しよう！

マエストロフィールド、それは一つの世界を生み出す音楽の力!音楽の妖精が見せているとも言われる幻のような世界ッ!

これこそが必殺技ッ!!
(↑多分違う……けれど、実質的に必殺技)

律兄さんは「やめるのなら今」といいましたが、あたしはやるわよ。「やめる」なんて選択肢、あたしの辞書にはないんだからっ！あ、なんか兄さん嬉しそう。うう、でも緊張する。観客をカボチャかスイカと思って……いざ出陣！あたしにはまだマエストロフィールドは作れないけどッ!!ベストを尽くすのみ!!

で、「ポンカン乱舞」で見事に大勝しましたよッ!!そして、厳しいことを言っていたハル君がかなでちゃんたちを認めてくれました。今までの物言いを謝ってくれて、こちらこそよろしく！というと笑顔を返してくれたよ。……他の部員も評価してくれて、晴れてメンバー確定!!よーし。やるぞぉ!!


……で、やっぱり至誠館はあたりまえといえばあたりまえですが、誰もでてきませんでした。はい<(_ _)>
＊＊＊＊＊③至誠館(やっと)登場なのだ＊＊＊＊＊

校内選抜が終わり、地方大会の説明会。午前10時にホール前に集合。遅刻厳禁……と律兄さんに言われたのに

言われたのにッ!!

かなでちゃんてば寝坊して遅刻してるよ、うわあああん、しっかりしろ、あたしッ!!10時まで寝るなッ!!電話をくれたハル君に謝りまくってとにかくダッシュで会場へ……なんか響也がごまかしてくれたみたいですがあんたなにをハルに言った？話の展開からいくとずいぶん無理な嘘ついたみたい……響也君、私のためを思ってくれたんだろうけど、嘘は駄目だから！甘やかしちゃ駄目だから。

だってあたしは硬派を地で行こうとしてる人間だからッ!!

急げ、急げ、急げ～～ッ!!バスを降りたら、近くにある自動販売機から鳴り響くファンファーレの音。そして男の子の声。


「Boa!また当たった」

ぼ、ボア？……あ、こ、これはもしや……至誠館のトロンボーン吹き水嶋新君ってブラジルからの帰国子女でしたよねー？

で、でもボアってどういう意味～？流石に「用語辞典」にはのってないかー。ブラジルというと基本はポルトガル語ですよねー？い、一応ネットの翻訳機能を使って訳してみましょう。

★新君の(喋った)ポルトガル語講座①★
Ｂoa……良い

え、えっと、これじゃ直訳だから、「よーしッ！」とか「やったーッ!!」って感じでしょうか。

ともあれ、バンバン缶ジュースが当たってるらしい。でもって、「飲んでくれない？」なんて言ってきましたよ。…………オススメはオレンジジュースだそうですが……


「えええええい、あたしは急いでるのだー！」

しかし提示された選択肢は

「戸惑う」　「グレープ」　「オレンジ」　「烏龍茶」

…………選びたい選択肢がないッ!?…………えーっと、骨のある女としては「戸惑う」というのは違う気がする。ここは素直に「オレンジ」で。

そうしたら「だよね～やっぱ、夏は夏ミカンだよ。うちのじいちゃんもそう言ってたし」

そうか、じいちゃんが言ってましたか！

新君、君はおそらくいい奴だな！

じいちゃんと仲良くしている子に悪い奴はいないよ！！
(今回のコルダにはかなでちゃんのおじいちゃんに引き続いて新君のおじいちゃんも話に出てきた……いや～いろいろな年齢の方が出てくるとなんか嬉しい管理人です)

……オレンジジュースに夏ミカンが入っているかどうかはちょっと不明だけど……

たくさんあたったけれど、人数より１本足りないそうで。そのまま持って帰ったら怖い先輩にボコられちゃうんだそうで……

その「怖い先輩」というのはおそらく火積君のことですね!?ボコる？そんなにすぐに拳が唸る人なの!?……でも、新くんの言い方からすると、本当に怖いわけではないみたい。3本ならなんとか一気飲みできると新はいってますけど……

胃、がっぽんがっぽんになるよね？

新君ってもしかしてアホの子ですか？(←ゴメン、新)

ゲーム内容とは関係ないのですが、新君の着ている服がなんなのかよくわかりません。……至誠館の制服……ではなさそうですよね……ずーっと、「至誠館には農業科か工業科があって、新君が着ているのは作業用のツナギで上半身だけ脱いで結んでいるんだ！」と信じて疑っていなかったのですが……設定集みたいなものには、きちんと袖を通したときの様子が描かれているのでしょうか？

あれこれやりとりしたあと、二人で走っていって会場前になんとか辿りつきました。

そこに笹かま登場!!

ありがとう、(なんだかわかんないけど)君を待ってた！

彼らののごく普通っぽい掛け合いがミョ―に嬉しいんです！

「誰、その女子。なんでナンパしてんの！」

コルダでこんな台詞を聞くとは予想していなかったなあ。
笹かま君は新の襟首引っ張って退場。ひょろっとした新君をずるずる引きずっていく頭一つ分背が違う小柄な笹かま君……イイ、何かイイ。


「Tchau――!また後でね！」

★新君の(喋った)ポルトガル語講座②★
Tchau…………さよなら　　　だ、そうです～

笹かま＆新君退場の後、星奏のみんなと合流です。東日本大会で選ばれるのは２校。で、星奏は至誠館と１日目に激突。……そうか、やはり戦わねばならんのですね。そこで律兄さんと大地先輩が至誠館の説明をしてくれました。

仙台の学校。金管五重奏。旧制中学時代から吹奏楽部があるような古豪の学校。で、至誠館のみなさんが居る廊下の突き当たり方を見ると……

バンチョーだ……
どこをどう見ても疑いなく完全無欠のバンチョーだ……
テーマ曲からしてバンチョーだ。
バッテン傷が眩しいぜ！


響也君が「あいつらムチャクチャ場にそぐわねぇ」と言っていましたが、そぐわないのはバンチョー一人だけですね。

「……鉄パイプのほうが似合うんじゃねぇの？」

ごめん、火積君、あたしも響也君と同じように鉄パイプが似合うとちょっと思っちゃいました。
で、でも、人は外見で判断しちゃいけないし……眉間のバッテン傷だって、もしかしたら、公園の網目フェンスに自転車乗ってて激突しちゃっただけかもしれないし……

…………

………………………………

ごめんなさいッ！やっぱり、喧嘩してできた傷じゃないかって思っちゃう!!それに追い討ちをかけるような大地先輩の言葉、

「去年は暴力事件を起こして出場停止」

うわあああああああやっぱりやっちゃったの!?誰を!?どうして!?

気にはなりますが、この時点ではきっとわからないことなんでしょうね……したら、バンチョーに睨まれた……

ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁい！

「…ヤバすぎるぜあいつ。ぜってぇ人のひとりやふたり殺っちゃってるって」

いやいや響也君、それは飛躍しすぎだ。バンチョーは殺人はしてないってコルダはceroＢだってば、そこまで重たいものを背負わせたりはしないってば(きっとしない。きっと……）

ということで、至誠館のうち部長さんと伊織君を覗いた３人は顔をみせてくれました。で、団体行動終わり。三々五々解散ですが、律兄さんと大地先輩の立ち話を聞いちゃいました。

え？律兄さんは課題曲は弾くけれど、自由曲は出ないの!?響也君に１stを頼む……ですって!?

兄さん、やっぱりあなたには何かあるの!?

王道の展開だと、「体のどこかに爆弾を抱えていて、無理すれば命にも危険が……しかしッ！敵に追い込まれたとき、力を振り絞って必殺技を使い力を使い倒れる兄。駆け寄る弟ッ!
『兄さん！……どうして……どうして俺に隠していたんだよ！』
『……俺は……ここまで戦えてお前達と戦えて幸せだった……あとのことは……頼む……(ガクリ)』
『に、兄さん？兄さん？……いやだ！こんなのいやだ！返事してくれよ？なぁ、眠ってるだけなんだろ？そうなんだろ？……どうして目を開けてくれないんだよ!?に～い～さ～～ん!!……俺はやる！…………兄さんの分まで戦ってみせる！』
って展開になりそうなのですが、そういうもの？…………不治の病、とかそういう悲しい話にはなってほしくないですよ～怖いよ～……

ともあれ、自由曲の選定をまかされちゃいました。うむ、責任重大ね。……それだけ、気合も入るけれどッ!!

で、明日から頑張るぞーと眠っていたら、朝のはよからトロンボーンの音に叩き起こされました……

どこだどこだどこだどこのどいつなの!?と階段を一段抜かしで駆け下りて(←ゲーム中にそんな記述はありません)音のする方に走ります。そしたら近くの公園に…………

新君、君かッ!!

腕まくりしつつ「やかましいのよーッ!!」と注意したら

「オレの音そんなに伸びるようになったんだｖ」「また会えたねー！」

……な、なんてお気楽極楽な反応なの。お姉さんは怒っているんだぞーッ!!早朝トレーニングでトロンボーンを吹いているのだそうな。ただ、寝坊しちゃっておいて行かれたらしく

「１回や二回、声かけたって起きるわけないんだからもうちょっと粘ってくれればいいのに」

貴様、小学生か!?

他のメンバーはジョギングだそうです。そうか、うんうん吹奏楽もジョギングするのね。

管理人は合唱部でしたがクラブでジョギングしたことがあります。
↑これってヘンなの？大学や職場で『ヘンでしょ、それ』って言われることが多いのですが……合唱だって肺活量使うぞー。

そして、またトロンボーンを吹き始める新君。

そこにバンチョー登場。

うおッ！炸裂するか。火積君の拳骨。

「今、何時だと思ってんだ……！」

ゴッ!
おお、こちらの期待通り炸裂したッ!?

「てめぇ……ここを、どこだと思ってんだ」　　　　訳：堅気の皆さんの迷惑になるようなことをするんじゃねえ。

「どこって……公園でしょ??」

かみ合わない不毛な言いあいを二人が続ける中……って、新君もバンチョーもかなでちゃんのことは完全無視ね？無視してるわね？

そこに降って来る爽やかな声。

「――こらー……！　　ふたりとも、けんかはやめなさーい！」

この声は…………

そして、登場直後に小さな段差でこける真面目で優しげな八木沢部長。顔面から思いっきり……ですか……

次の瞬間「顔面全体にマンガっぽいバッテン絆創膏を貼り付けた部長」が現れるんじゃないかってちょっと思っちゃいましたよ。……火積君が心配してます。うん、バンチョーは部長さんを信頼しているのね、うんうん。良き哉良き哉。

起き上がって画面に現れた八木沢部長……ほっ、どこにも怪我はないようですね…………って、顔面から思いっきりいったのに、擦り傷の一つもない!?


八木沢部長、顔面最強伝説!?



………奴の顔に傷を付けられたものは未だ嘗て一人もいない……
(↑コルダは格闘技漫画じゃないんだってば)





そして、ここで、八木沢さんのテーマが流れだします。
え…………えーと、これは……出だしはフルートメインの曲ですね……なんというか

「妖精登場」って感じの曲なんですが!?トランペッターのテーマとは思えないんですが。
そして、出だしがフルートメインっていうことで

柚木先輩みたいなキャラだったらどうしようって
凄く思ってるんですが(>_<)(ぶるぶるぶる)

穂積君には「頭ごなしに叱っちゃいけない」と新君の練習への熱意を汲んであげる発言をし、
新君には「住んでいる人の迷惑になる」ということを新君自身に気付かせるように声をかけ…………

八木沢部長！さすがだ！

「音楽は皆で楽しむものだ　部員同士仲がいいのが一番だよ」

優等生の発言、といってしまえばそれまでですが、いくら優等生の発言でも、これは真実だと思う！そして、ちゃんと部員の掌握で苦労してそうな部長だけに、言葉に力があります。うん。

この人はイイ人だ！
(余計に柚木先輩みたいになったらどうしようって心配になってきました。柚木先輩もいい人ではありますが……ただやっぱりそのぅ、なんというか……ぶるぶるぶる……)

初対面のかなでちゃんに対しても礼儀正しく接してくれます。で、新君とかなでちゃんが知り合いなことに驚く部長。
「うらやましいでしょ」と笑う新君に「そうやって、人をからかうのはやめなさい。純粋に疑問に思っただけです」

部長、部長は頭の先から爪先まで部長なんですね！っていうか、先生？それともおかあさん？

そして、正式に自己紹介してくれる部長。

至誠館高校吹奏楽部部長　八木沢　雪広。

ほ、ほかのサイト様でも部長の名前については同じコメントをしていらっしゃる方が何人もいらっしゃいましたが、私も言ってしまいましょう。

ヤギサワのユキヒロちゃん!?



ヨルレイホー！

ユキちゃんはハ○ジでは子ヤギさんですが青のカラーはクララの服やリボンや瞳の色ですね。雪広って名前は、どうやってつけたのですかね。生まれたのが冬なら雪が降っていたのかな。それともお父さんかお母さんの名前から一字取った？それとも色白だから？

全国にいけるのはどちらか１校になってしまうけれどお互いに全力を尽くしましょう、よろしくお願いします(深々と一礼)

ですと!?

こちらこそお願いします!!

かなでは正統派のライバルを見つけた!!

はい！こちらこそよろしくお願いします!!…………大会ではせい一杯頑張ります！(深々々と一礼ニ礼……ペコペコ)

あ、あれ……八木沢さんと話していると、こちらまでなんだか敬語に…………

おそるべし、至誠館部長。
雪広……なんておそろしい子。

そして次々に紹介される至誠館のメンバー。

水嶋　新君。ハル君の従兄弟だそうです。ハル君を評して
「目がムキーッて怖くて間違いなんて許しませんって感じのちっちゃい子」

何、その的確すぎる表現……ハル君が聞いたら怒るだろうけれど、新君には悪気の欠片もないみたい。

「どことなくオレに似てなくもないでしょ」

そうか～～～!?

「メガネな人が狩野副部長、ふんわかあったかい人が伊織先輩」

その紹介だけで、新君が二人の先輩達のことを好きなんだってわかるよ～。ふんわかあったかい……いいなあ。体格に特徴のある攻略対象外の二人だけれど、その体格で紹介したりはしないんだ。……新君はやっぱりいい子なんだろうな…………いろいろとあんまり考えないことが多そうですが。

ところで、これもまた他の方からの情報で「笹かま先輩と伊織君の名前は惑星の衛星から取っている」と聞きました。おう。そんなことが……。笹かま先輩は「狩」でカリスト、伊織君は「イオ」ですね。

カリスト……木星の第４衛星。ガリレオに発見されたいわゆる「ガリレオ衛星」の一つ。木星の衛星としてはガニメデについで２番目に大きく、太陽系の全天体中でも13番目の大きさ。月よりずっと大きいです。……こ、これが「男としての器は大きいつもり」ということか？
イオ……木星の第１衛星。イオも「ガリレオ衛星」です。地球以外で火山活動が観測された初めての天体。(これがふんわかあったか？)

因みに部長の名字の中に入っている「木」は木星から来ているわけですが、木星は太陽系惑星中もっとも半径が大きく質量も大きいです。「恒星になりそこねの惑星」なんて呼ばれたりも……

むーん。八木沢部長。吸引力、高そう……

ほのぼの交流ムードの中バンチョーだけが

「敵の学校に軽々しく関わるな」

というお言葉。

うぬ。バンチョーもまた、部長とは違ったライバルね？好敵手、カモン！

「お嬢さん……あんたもだ」

お嬢さん？

お嬢さん??

お嬢さん?!

お嬢さん!!

よせやい、そういう呼び方は照れるぜ！

新君とバンチョーとの愛ある喧嘩を収める部長。音出せる所に行って朝練ですって。荷物まとめて走っていく至誠館。伊織君も頑張ります。「火積君がいうなら……」……おお、伊織君もバンチョーを信頼しているんだね。うんうん。そして楽器ケース抱えて走っていく至誠館を追う私。新君にも誘われたし……

走れ！かなで！

(しかし、新君とは走ってばかりですね……)

港の見える公園(山下公園？)で練習する至誠館クインテット。走って来たのに顔色変えない部長に笹かま君に新。

さすが私のライバルだ。そして巧いです！スラブ舞曲！

管理人の高校にはオケ部があり、合唱部と一緒に演奏してもいてもいたのですが、金管ソロがあると、全員に緊張が走ることがありました。……全国を目指す学校では音を外すことなんてないのかもしれませんが、金管(特にホルン)が巧いとそれだけで尊敬しちゃう部分が私にはありあます。頑張れ！伊織君！(どうして笹かま君と伊織君が攻略できないんだ！)

音を外さないのみならず、きちんと音が揃っているのはさすが！

団結の至誠館！面目躍如！
っていうか、この学校で一緒に演奏したいですよ！
いやいや、自分達ももっと練習せねば

しかしバンチョーにとっては「まだまだだ……」の演奏だそうで……部長も「今の自分に満足しては駄目だと思うよ」だそうで。
そしてバンチョーに

「全国に行くのは俺達至誠館だ」

と宣言されました。

ライバルはそうでなくっちゃ！


よーし、あたしたちも朝練を

って……いかん、かなでちゃんは朝寝坊する子だったんだっけ。……


ところで、至誠館は五人いるんだから戦隊ものとかもできそうですね。
赤(バンチョー)：物理戦闘の要。強面だが堅気の皆さんには礼儀正しい。
青：一癖も二癖もあるメンバーを纏める穏やかで冷静な司令塔
オレンジ：陽気で機動力に優れた新入隊員……なにかとトラブルメーカー
緑：おっとりふんわかあったかな力持ち。カレーが好き(←カレーは本来「黄」ですが色彩的に)
黄：チームのムードメーカー。ここぞというときに実力発揮!?
それで、かなでちゃんが「ピンク」として入ればいいよ。
「お嬢さん、悪いことはいわねぇ。やめておけ」とか
「……他の学校の方に迷惑をおかけするのは」とか
「うわー、これからは仲間だね！ねぇ、ねぇ、オレと一緒に必殺技考えようよ！」とかやってるといい。

あとはゲーム始める前の妄想として
「八木沢家は代々続く硬派の『組』だったが、部長の両親の代で組は解散。おっとり優しく育った雪広君を未だに「若」と認識する火積祖父が「お前、若をちゃんとお守りするんだぞ」と幼少の頃より言い聞かせて育てた……なんてことも考えてなくもなかったです

……すみません。なんだかヘンな事を口走っています。どう逆立ちしても乙女ゲームのプレイレポから離れていっています……




とにかく、１校目のライバルは登場！

頑張れ！私!!東日本大会に向けて!!
＊＊＊＊＊④頑張るのだ～＊＊＊＊＊

　地方大会の選曲を律兄さんから任されたわけですが、あまり深く考えもせず、楽器店で楽譜を物色し、自分の好みで「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と弦楽四重奏曲「わが生涯」を練習。(どっちにするかは成り行きで……)そしてハル君の全面的な支持を受け、毎朝７時から練習することが決定。……起きられるのか、かなでちゃん。

で、またまたあちこちダッシュ＆タックル。以下、メインキャラも含めてタックルし、気になった話。
◆カニピラフー……カニピラフも私は好きですよー！
◆ハル君は制服を着崩すのが嫌い……ハル君って実は星奏一の硬派なんじゃ……?!
◆八木沢部長の家は大家族……きっと穏やかほのぼの家族に違いない!!
◆横浜市の歌は森鴎外作詞

え？横浜市の歌？……そうか。横浜ともなると市の歌があるのですね。ちょっと調べたら1909年(明治42年)に作られたそうで、初めに曲があってそれに鴎外が歌詞をつけたらしいです。今でも横浜の小学校で歌唱指導されているとか香穂子ちゃんたちも歌って育ったのねー。

そして、至誠館情報。
◆至誠館は国家の礎となる人材の育成をモットーとしている。
◆至誠館の校訓は『克己』であり孟子の教えから校名が取られている

うわ？孟子のことは高校の倫理で教わったけれど、完璧に忘れてますよ!?孟子……せ、性善説しか覚えていない。ど、どういう教えなんだったっけ……ということで調べてみました。だ、だってこのプレイレポは「いけいけ僕らの至誠館」なんだから！それなのに「至誠」の意味がわからなかったらやっぱりまずいでしょうが……そしたら、「至誠」という言葉が出ている孟子の「離婁章句」という文を見つけましたが……長いッ！
(以下、上巻の十二)
孟子曰、居下位而不獲於上、民不可得而治也、獲於上有道、不信於友、弗獲於上矣、 信於友有道、事親弗悦、弗信於友矣、悦親有道、反身不誠、不悦於親矣、誠見有道、不明乎善、不誠其身矣、是故誠者、天之道也、思誠者、人之道也、

至誠而不動者、未之有也、

不誠、未有能動者也。

一応、色を変えたところが肝心なところらしいです。書き下せば
至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり
になります。かいつまんで言えば、誠実にまごころを尽くしてことにあたれば、人は必ず動いてくれる、だからまごころは大切なんだよ。ということだと思います……

なんだか八木沢部長のことを言っているようです。(部長は絶対に性善説の立場をとっていると思う!!)

そして、ネットでこの部分を調べているうちに

至誠館が見つかっちゃいました!?

いや、学校ではなくて、山口県萩市にある松陰神社(←吉田松陰をまつっている)に2009年に完成した宝物殿の名前なんですが、松陰さんはこの「至誠にして～」という孟子の言葉を座右の銘としていたのだそうで。売店には「至誠館グッズ」と称して「至誠」の文字が刻まれた牛革ストラップなどが販売されています。興味がある方は「松陰神社　至誠館」あたりの言葉で検索をかけてみましょうー。

ふう……つかれた……漢字ばっかり……(←管理人、骨の髄まで理系なもんで、漢文や倫理の本をみると目が逃げ出します)

でも、至誠館の由来はわかった!!すっきりした!!

さて、練習の方ですが、これから先も一緒に演奏することはできないらしいので、至誠館の皆に曲を聴いてもらいます。ギコギコの拙い演奏でごめんねぇ。……そしてやっぱり笹かま副部長と伊織君の姿がないのが寂しい。一般生徒だってそこいらじゅうにたむろしているんだから、二人がいてくれてもいいじゃない!!コー○ーさんのいけずぅっ！

そうこうするうち冥加さんと遭遇。全国大会がどうたらこうたらと言われたので、緊張しつつも「まずは地方大会だぁ！」と答えましたら

「貴様は俺が倒す。それまで負けることは許さん。」

ですって……あ、あれ？なんか応援されているみたいだぞ……もしかして冥加さんはラスボスには違いないけれど実はイイ人？

ニアちゃん情報では八木沢部長に絞っていろいろ聞いていくことにしました。
部長さんは穏やかで表情豊かな演奏、ドヴォルザークレスピーギがお好きだそうです。
差し入れしたらオイルコンパスや横浜の観光ガイドブックを喜んでくれました。結構アウトドア派？

そんな至誠館の妖精(←いつから妖精になった!?)八木沢部長ですが、優しいばかりではないのですね。
「折角横浜に来たのにどこにも行かないなんてつまらなーい。みんなで行きたーい！」
と叫ぶ新に
「終わるまでダメ(にっこり)。今楽しくてもあとでどうなるか考えて。許さないよ。部長命令だからね」
と穏やかにおっしゃる。
「も、もしや八木沢さんって鬼部長？」
と言ってしまったら、あくまで穏やかに
「そうかもしれません。自覚はないんですが。部員から話を聞くと結構容赦ないらしいです」
とのたまう。そしてしかし練習が終わったら新君のオススメの場所に皆で行こうとにっこり。笹かま副部長も「さすがだな、八木沢」と声をかける。

　……あんたら、本当にいいコンビネーションだわ！

一方バッテンバンチョーこと火積君は節約のために弁当をつくることにしたそうで。

　あんたやっぱりいい子ね！弁当を自分で作る奴に悪い奴はあまりいないと思うわ！

そして新君は笹かま副部長に頭をぐしゃぐしゃーってされているらしい。この身長凸凹コンビも愛おしい。

そしてしばらくしたら八木沢部長、悩んでます。覗き込んだらそこにはメリーウィドウワルツの楽譜が……

部長！私、メリーウィドウワルツ、大好きです!!

自由曲の候補曲の一つだったそうです。新君はいい曲だといったけれど部長には歌詞の意味は理解できても実感が伴わなかった。歌い上げる喜び、言葉にしなくとも伝わる思いがまだ掴めないという……

…………

……………………

……………………………………

そ、そりゃあ、部長にはきっと実感は伴わないってば！

そ、それは、こ、恋をしないときっとわからないっす！(←言ってる私も恥ずかしい)

はッ!?これって(根本は多分違うけど)天宮君のアレと同じ方向性？あたしが部長に恋を教えないと部長はメリーウィドウワルツを演奏できないの!?

ひ、ひとまず天宮君は置いておいて(←天宮君ゴメン。でも、やっぱり君のことは理解できないのーッ！)

部長に「恋」を教える自信はないですけどー。なので少々無責任ですが「そのうちわかる。」と言っておきます。……うん、きっとなんとかなるでしょう。……

一方、新君とも交流していたら、従兄弟であるハル君の住む神社へと遊びにいくことになりました。やあ！と新君が扉をあけると「帰れ！」と言うハル君……二人の仲がいいんだか悪いんだかわからないかけあいが楽しい。火積ｖｓ新とはまた別の名コンビですね。

アンサンブルの練習は「やさしい」モードだけにらくらく進んでいきます。が、イベントで律兄さんに随分絞られました。ゼイゼイ……でも負けないんだから！あたしたちは全国大会で優勝してみせるんだから!!

そんな中、天音学院の制服を着た男の子がチェロを投げ捨てようとしている場面に遭遇。

何か理由はあるんだろうが、貴様の頭の中のグルグル状態を相棒(←むろんチェロのことです)にぶっつけるのは許さん！チェロを落とすより、自分が飛び込め!!
とばかりにチェロケースに飛びついて止めます。鬼太郎いや、七海君は思いとどまってくれたようです。……冥加さんと天宮君と同じ学校なのに、なんだか気弱で素直な可愛い感じの子だなあ。大丈夫かしら？……気にはなりますが、今は何もできないので、放置。
……しかし、すぐに再会し、二人練習ができるようになりました。あら、なんか気が抜けました。七海君の先輩である天宮君にはコンサートに誘われて花まで貰いましたが……読めん、この男、何をどうしたいのか、やっぱり読めん。……うわーん、きっとこの人なにかあるに違いないのだけど、そこに到達するまでの段階を耐えられそうにない……こ、今回はスルーということで……・


ニアちゃんからの情報が次々たまっていきますが、八木沢部長の誕生日は９月３日、乙女座で血液型はＯ。誕生花はマーガレット花言葉は「心に秘めた愛」だそうな。調べたらマーガレットには他に「誠実」という花言葉もあるとか？うおぅ。さすが至誠館部長。

や、やっぱり妖精なんだ、部長は!!(もう、なんかいろいろまっすぐすぎて、そういう意味では危なっかしくて見守ってあげたいです)

ところで誕生花というものは一つには決まっていないようですね。９月３日の誕生花は他にブルーサルビア(花言葉：永遠にあなたの物)カラジューム(花言葉：喜び)ヒョウタン(花言葉：繁栄・利得・夢)もあるそうです。因みにどうでもいいことですが、マーガレットは管理人の誕生花の一つでもありました!!

部長！奇遇ね!!

星奏の朝練は大地先輩が遅刻して着たり、響也君がこなかったりといささか波乱含み。皆！もっと頑張ろうよ！ううう、団結力では大きく引き離されてるわ…………

さて、一緒にアンサンブル練習したり、演奏を聞いてもらったりすると親密度も上がるわけですが、それ以外に「差し入れ」しても上がりますね。ブラボーポイントに余裕があれば、星奏と至誠館のみんなには買って配って歩いているのですが、
律兄さん…麦茶　響也…ジンジャエール　大地先輩…アイスコーヒー　ハル…海苔チップス　八木沢部長…ミルクアイス　バンチョー…ミネラルウォーター　新…ピロシキ　という内訳。
コンビニでこれらのモノを仕入れると、なんとなく八木沢部長目掛けてまっしぐら。だ、だってミルクアイスですよ？融けちゃいますよ!?実際に本気で差し入れようと思ったら「うん、八木沢部長は森の広場の奥にいるわ」とまず場所を確認し、コンビニへ走り、ミルクアイスを購入した後にＵターンしてシュタッとミルクアイスを差し出す……

こ、これはまるで加地君ストー○ーではないですか!?

い、いや、冷たいものが結構揃っているから、保冷バッグに保冷剤入れてまとめて持ち運んでいるに違いない。バッグを開けるとそこに麦茶とジンジャエールとアイスコーヒーとミルクアイスとミネラルウォーター。この際、海苔チップスも一緒に投げ込んでも構わないか。あれ、何か一つ足りない……

ピロシキ!?

この真夏日続く毎日に、ピロシキ!?肉まんだって夏には販売されないのに、ピロシキは売られているの？売られているのだとすると当然あっためられているよね。か、肩から保冷バッグ提げて、もう一方の手に熱いピロシキが一個入った袋を持ってダッシュ＆タックルする女子高生。……絵的にどうなの、それは。

新君……面倒くさいから、冷たいものを差し入れしたいんだけど！



アイスと言えば、関芸大附属の円城寺阿蘭君のアイス絡みのイベントも起こりました。何かと濃いキャラクターですが、この人も悪い人じゃなさそう。むしろ面白い人なんじゃないかな？ゲーム中での絡みは少なそうですが、地方大会会場で会えるのかなー？
とにかくかなでちゃんはダッシュして真っ先に八木沢さんにミルクアイスを差し出す毎日が続きました。

なんだか和むんですよ、部長とやりとりすると……

そんなある日、部長の悪口を言う輩に遭遇。ムキーッ！貴様よっぽどあたしのヴァイオリンの必殺の一撃を喰らいたいようだな……！(←ヴァイオリンを武器にしてはいけません)といきりたっておりましたらバンチョーがずずずい、と前に出てくれましたよ。
「オレのことは好きに言っていりゃいい。けど、部長についての暴言は聞き捨てならねえ。今度コケにしたらただじゃおかねぇ。」

いよッ！若頭ッ！(←違います)

具体的に何があったかはわからないけれど、火積君は八木沢部長に随分お世話になったみたい……そして、部長を心底尊敬しているみたい……

男ばかりでむさくるしいが、気のいい奴ばかり、それも部長のおかげ。

部長だけじゃなくて笹かま副部長も伊織君も新君も穂積君の大切な仲間なんだねえ。本当に仲がいいなあ至誠館は。

一方、天音学園は七海君が先輩に荷物を押し付けられてます。……荷運びは一年生の仕事っていう部は数多くあるけれど、ああいう言い方で運ばせるのは宜しくないなあ。貴様、よっぽどあたしのヴァイオリンの必殺の一撃を……(←だから、ヴァイオリンは武器にしちゃだめだってば)

打倒！至誠館！を胸にアンサンブル練習しているはずなのに、気付けばどんどん至誠館の諸氏との親密度が上がる上がる上がる……

暑さでくらぁ……としていたら、バンチョーに水を貰いました。
「夏は水と塩分が抜けやすい。……気ぃつけたほうがいいぜ。あんたみたいな華奢なお嬢さんは特にな……」

華奢なお嬢さん……き、華奢!?
毎日ペットボトル４本＋ミルクアイス＊海苔チップスの入った保冷バッグを肩にかけ、ダッシュ＆タックルかましている「自称：骨のある女」を華奢なお嬢さんといってくれるの!?

火積君、ゴメン、その認識、きっと間違い。でも心配してくれて嬉しいよ。もはや気分は既にチームメイトです。

ニアちゃんから「一生懸命頑張っている子を応援せずにいられない」と八木沢さん情報をいただきました。……どこまで誠実部長属性なんだ、八木沢さん。

一方、星奏の練習は停滞気味……げしょげしょ。やってきた新君にまで「これじゃ僕達の敵じゃないよねー」みたいなことを言われて

いがみあってた二人が燃えた！(そして私は笑った！)

響也とハル君が「打倒！至誠館」の名のもとにバッチリスクラム組んで燃え盛った！響也が単純なのはわかるとして、ハル君まで!?熱血モードになると響也と張り合うくらいの単純さんになるの？うわ、新君が敵に塩を送った形に？

とにかくチームワークはバッチリになったわ！(……ちょっと釈然としないけど……)

でも、これから本格的にアンサンブル練習っていうときにかぜをひいちゃうかなでちゃん……強制イベントらしいです……大地先輩がお見舞いに来てくれました。あり難いですが……ナンパなお人だからなあ……と少し警戒。でも、「いくらなんでも病人には手を出さない」そうです。ふむふむ……って……

それじゃあ、病人じゃなかったら手ぇだしちゃうってことですかッ!?(＠_＠;)

でもまあ、本当に心配してくれているし、お医者さまみたいに気遣ってくれて……ナンパなんていってごめんなさいー。あとからわかったことですが、大地先輩は医学部志望なんですね。でもって周知の通り普通科。でも、一緒に全国を目指しましょうね！先輩！

　かなでちゃんが倒れたことを契機に律兄さんの判断で朝練は終了。しかし律兄さんに個人的にしごかれるかなでちゃん。くっ……これはきっと愛の鞭！これに耐えれば……きっと……明るい光が……ラスボスに勝てるだけの……技量がッ!!負けない！負けないんだからね！

一方、火積君は、クラブの全員ジョキング以外に一人でも走ってました。ジャージ姿が光っているぜ。「意外とまじめそうかも」とはかなでちゃんの感想ですが、私はバンチョーが真面目だってことは確信してたからねッ!!
事件の詳細は不明ですが、「クズ野郎、オレの顔に泥を塗りやがって」と大人の風上にも置けないような戯言を喚く顧問に「俺がやめりゃいいんだろ」と自棄になるバンチョーの傍らで八木沢部長は「まず火積の話を聞いて下さい！」「火積、お前はここでやめるべきじゃない」と擁護し、叱咤してくれたらしく……
八木沢部長…………単純な優等生じゃなく、アツい男だった………うむ、自分の思いをガッチリ語れる漢だとも！

うおおおおおおおおおう。部長、どこまでもついていきます!!親分と呼ばせてくだせぇ！
(↑いや、かなでちゃんは至誠館部員じゃないんだが)

……心は既に至誠館部員なんですが……(^_^)

思い直して律兄さんの地獄の特訓を受け続けたら、どうやら律兄さんの思惑通り、かなでちゃんは一回り大きく成長したみたいです！じいちゃん！あたしはやったよ！

そして、唐突に七海君から昼ごはんのお誘い。彼のお家は中華料理屋さんで点心は一通り作ることができるそうです。なんかあったかそうなお家でいいなあ。……どうしてハル&新のおばあちゃんにしろ、七海君のご両親にしろ、顔グラフィックがないんでしょう。作ってください、コー○ー

そして迎えた東日本大会１日目。

うむ！八木沢さんにもエールを送られていることだしッ!!

全力で勝ちにいくぞぉ！
＊＊＊＊＊⑤地方大会で激突なのだ！＊＊＊＊＊

そして迎えた地方大会当日。並み居る強豪校を横に受付済ませて楽屋へ！ううう、腕がなるぜい！

そしたら冥加さんにガン飛ばされた！

………………ふふふふ…………冥加さんがどうだろうとあたしは全力を尽くすのみ!!
ち、ちょっとばかし、こわいんだけどね！

「どうした、ユーレーでも見たか？」

と心配する響也になんでもない、と答えておきます。

あたしが見たのはユーレーじゃないから！あんなにガタイのいいラスボス立ちしているユーレーって多分いないから！

調弦終わらせて空気を吸いに外に出たら……

「ごめん、間違えた！向こうが入り口だったんだよ！」

この声は…………

まさかの火原っち来たー！そしてぶちあたられました。

「大丈夫だった？どこも怪我とかしてない？」

大丈夫ですよ。うんうん。火原君は昔と変わらない火原君だった。怪我とかしてないし。……もしもここで指を痛めていたりしたら、おそらく火原っちは星奏メンバーに囲まれてボコられ、後日事件を知った月森君から『ヴァイオリニストにとって指は……』とかなんとかねちねち言われ、

そして、冥加さんに、この世から存在抹消されそうな気がする!!

そして衛藤も来たよ。コルダ２の時に比べて声が風色のヨハンさん寄りになったね。そして君も本質は変わっていないみたいだね。火原っちにまさかの「あんた」呼びでタメ口ですか!?衛藤君の方が三つ年下のはずでしょ？そして君は中坊ではなくれっきとした大人だろうて？衛藤君は、親しいと自己認識した人は「あんた」呼びするの？そうなの？

火原っちに「星奏のオケ部？」と聞かれて頷いたら喜ばれました。そして衛藤君火原っちのことを「和樹さん」とも呼ぶのね。……男の子同士の名前呼びも珍しいと思うんだけど……どうなの？そして、「ダッシュ＆タックル」で一般の人から得た情報どおり、火原っちは先生になったのね。中学で受け持った子が今日出るそうです。

「今日出る子、みんないい思い出作れるように応援するのが先生の仕事だよね。」

ああ……火原っち……その笑顔に……癒される…………

今からでも、攻略対象に入ってくれて構わないんですけど!!

そして、柚木さんはもう会場に入っている!?(ぶるぶるぶる)そして「俺たち以外みんなもう揃ってる」ってその「俺たち以外」って誰？

激しく知りたいのですが!?冬海ちゃんはいますか？いますよね!?(←そこかい！)

会場にもどり律兄さんたちと合流。「臆することなどない…………成果を見せるだけだ」。
ええ、兄さん、やってみせるわよ！

で、午前の部ははしょられて、とにかく二位以内には残れましたよ。これで至誠館との一騎打ち。緊張するけど……八木沢部長たちと競えるのって嬉しい！至誠館の本気の演奏をしっかり聞けるのも嬉しい！

「午後が楽しみ!!」

勝つ気満々だな、なんて言われちゃったけど、勝つ気っていうか、音楽するのは楽しいことでしょう！いや、火原っちに会ってヘンな力が肩からぬけましたよ。いい思い出作れればあたしゃ本望だわ。
ハル君も楽しみだって。……もっともハル君は従兄弟の新くんに星奏の実力を叩きつけたいということらしいですが。


一方、至誠館本陣…じゃなかった、楽屋。
バンチョーこと火積君が無言で気合を入れてます…「俺が壊しちまった夢」というのは暴力事件で出場辞退のことなんでしょうね。そこに声をかける部長「考え込んでいるようだったから」……よく見てるなあ、部長。穏やかにでもはっきりと「あとは僕たちらしく演奏するだけ」「ステージを楽しんで演奏しよう。一回一回の演奏を心から、みんなで楽しもう」と語る部長……火原っちが「中学で受け持った子」というのはきっと部長に違いない！
そこに「混ぜて～！」と乱入する新。むっとする火積。笑う部長。ムードを和らげる笹かま副部長。火積に「ボクらが中低音支えるから心配いらない」と宣言する伊織君。

………………

さすがだぜ、「団結の至誠館」細かく見ればいろいろ違うし、新君はよく判っていない部分もあるけど、一人一人が自分の役割しっかりわかって、他の一人一人にきちんと意思を伝えることができる……いいアンサンブルだぜ！

そして、至誠館の演奏。

八木沢さんのMF(マエストロフィールド)が炸裂……というか、木が生えるのびる森になる……るーるーるーる～～。ああ、部長、MFも癒しですー。演奏が終わってニアちゃんも「個性の強い金管があれだけまとまるとは……」と驚愕。そして「あの凡庸な外面に騙されるな。至誠館の部長……相当なクセ者だ」と来たもんだ。

でももともとぶちょーは凡庸じゃないもん。性格が数直線上のどっちかに振り切れたりはしてないかもしれないけど、凡庸じゃないもん。凡庸なんていうならぶちょーそっくりの人を捜してここに連れて来いってば。(連れてくることがれきるだろうか。いや、できまい)。でもクセ者……というのもどうかなあ。急にして緩、という二律背反が同居できるのがぶちょーの凄いところじゃないかなと思うわけなんですが。

ハル君が「至誠館の演奏にもMFが……」なんて言っていますが、それは侮っているの？音楽科のない高校だから？
他の部員達ももう青ざめているような様子。「恋を教えて」の天宮君もかなでちゃんが勝てないかも、「誰かと競い勝利を奪い取ることを無意識に恐れているようだから」ですと!?

！……そ、そうなのか、かなでちゃんはそうなのか。わたしゃ、とにかく楽しんでいい演奏するだけですがな。勝利か敗北はそのあと誰かが判断することで、あたしにゃ関係ないってば。はっはっは。(…………あたしってばつくづくネオロマンスには向かない人間ですね)

そして、律兄さんが「こちらもMFを放つ！」と宣言。

え？兄さん、もしやそれは「オレの体がどうなっても、必殺技を決めて勝利をお前達に送ってやる！」モードですか？

心配そうな大地先輩悲壮感漂ってそうな律兄さんの横顔。

なんかフラグたっちまってますか!?いやだよー。こわいよー。といいつつも、兄さんがやるっていったもんだから、MFを放って劣勢から逆転。だ、だけど……手首を押さえ弓を落とす兄さん。

フラグたっちゃった？やっぱしたっちゃった??

冷静に指示を出す大地先輩。こういうところは頼れる副部長さんだなあ。
去年、兄さんは手首を負傷したのだそうで、本当の音を取り戻すには手首に負担がかかる弾き方をしなければいけないのですと!!

うわあああああん、律兄さんはもうヴァイオリンを弾けないの???響也君は去年の怪我のことを言ってくれなかった兄さんを憤りつつ大心配。
至誠館のみんなは律兄さんが二曲目に出ないことを訝りつつも、なら、勝機はあるかもと少しほっとしているようですが、八木沢さんは退場するときに兄さんの様子がおかしかった事、去年、兄さんが途中棄権していることを思い出して心配しています。……ばれてる。兄さんにトラブルが起こっていること、八木沢さんにはばれてるよ。「(無理をおしているらしい律の心情を察し、だからこそ)全力で迎え撃つ」と八木沢さんは宣言します。

二曲目ー。至誠館はバンチョーがMFを炸裂させました。スラブ舞曲、イイ！
病院に行くのを拒否して残っている律兄さんに響也は「棄権しよう、病院に行くほうが先だ！」って言ってますが……律兄さんが演奏者じゃなくても揃ってなけりゃ棄権になっちゃうの？そんな大会規定があるのなら、馬にでも喰わせてしまうがいい！そこで、「勝利」に拘る兄さん……どうやら、顧問の先生に、トロフィーを持って帰ると約束した様子。……でもね「負けてもいい。精一杯やれれば！」という方向性は間違っちゃいないと思うのよね。気持ちはわかるから勝利に向けて頑張るけれど……でも、やっぱり、かなでちゃん本人は顧問の先生との約束は教えて貰っていないわけだし、納得いかないよぉ。
「ヴァイオリンなんてこんなに傷ついてまで弾かなきゃなんないものなのか？」
……日常モードでは「うむ、響也の気持ちとあたしの気持ちは同じ。」なんだけど、熱血モードだったら、

「いや、律兄さんの想い、この腕に受け止め、勝利を目指すわよ、わかったわね、響也！」

と行くのが正しいのですよね！

二曲目は「我が生涯」やったろーじゃん。響也、確実に放てよ！マエストロフィールドをっ！あたしの幼馴染なら、そして律兄さんの弟ならば！……兄さんも空の上から見守ってくれているわッ！(←生きてるってば)
その兄さんに指輪を渡されました。

ゆ、指輪ですとぉ!?

といっても、兄さんには愛だの恋だのっていう感情はなくてかなでちゃんにお守りを、ってそれだけみたいですね。RPGでの能力強化用リングと同じね。うん、大切にする。
ところで、今回、登場人物のほとんどすべてが腕時計をしているのですが……弦楽器をやるときは腕時計はOKなの？邪魔にはならないの？私、合唱するときには「外せ」と言われましたが。なんでも「左右で腕の重さが違うと体が歪む」と言われて…………い、いま考えてみると腕時計の一つくらいで歪むわけない……っていう気がしてきました。(えっと、ほんとうのところはどうなのでしょう？)

必死の攻防戦のあと、星奏勝利！うおおおおおお！あんまし実感ないけど(←演奏をしたというより必死でボタンを押してたから)みんなも嬉しそうだー！大地先輩曰く「君の音が輝いていたから」。

先輩。こういうところでそういうことをいうからナンパだって言われるんだってばッ!!言うんだったら「俺たちみんなの音が輝いていたから」でしょッ!!律兄さんも嬉しそう。うん、お守りの指輪、効いたと思うッ!!コレまで以上に練習して！目指すは全国よッ!!


一方、負けた至誠館。
最後の夏が終わった、としみじみ思う八木沢さん。
暴力事件のあと、火積君を退部させず、結果、昨年度棄権になってしまった至誠館。八木沢部長を馬鹿となじって退部していった部員達。しかし笑っていた部長。八木沢部長が怒らないことに腹を立てる火積。

そう、これが、正しい熱血への道です。

しかし、部長の信念は揺るがないッ!!

「部員を切り捨てて作る音楽にどれだけの価値があるだろう」
「僕たちが全国を目指す理由は誇りや学校の伝統を復活させるためでない」

その八木沢さんの真意がわからなくて、でも、敬愛する八木沢さんの選択が間違っていなかったことを世間に納得させるために勝とうとしたバンチョー。だから、座り込んで部長に謝り続ける火積。見守る笹かま君、新、伊織君。

「俺のせい」と泣く火積を八木沢部長は優しく慰める……と思いきや

「立て、火積」

え？

「立て！」

ええええええ？

ぶちょー、バンチョーの胸倉ひっつかんだ!?怒ってる？怒ってるの？笹かま君もびっくりだ！

「僕は―――誇りに思ってる。今日の僕たちの演奏は最高のものだった。……敗北したことをたとえ誰に中傷されようと―――僕達が作り上げた音楽はかわらないはずだ。それなのに、お前が自分をおとしめるのか？うつむくな　恥じる必要なんかないじゃないか。僕は至誠館を誇りに思う。こんなにいい演奏ができたみんなを誇りに思う。」

…………うわ！うっかりフルで八木沢さんの台詞を書いてしまいましたよ!!

ぶちょー！あんたは漢だ！
優しげな外見だけど、アツい男だ！


でも、やっぱり妖精だと思うけど……


「一緒に、全国――行けなくてごめんな」

部長ー！そんなこと言わないで下さい！あたしは、今日みんなと一緒に演奏できて幸せでしたー！

って、あたしゃ星奏の部員だったよ。
心は至誠館にもっていかれちゃったんですが。……八木沢さん、八木沢さんのことを「ココロの部長」とか呼んじゃいけませんかね？

とにかく一日目が終わり、二日目ー。

なのに、あたしってば、また寝坊してるし！かなでちゃん、頑張れよ！もー、どういう子なのよぉ、あたしってば！でもハル君からの電話では「午後の部はないかもしれない」ですと!?何ソレ!?

そしたら、会場にはなんか自棄になった演奏者達が死屍累々と……円城寺君も人格崩壊寸前か？

何をやったんだ、冥加君。

どーでもいいんですが、こういう屍の山を築くような演奏は360度いや、間違えた180度ひっくり返っても「いい演奏」とはいわないと思うんだけどなー。人を「絶望」させる音楽がいい音楽、評価される音楽だったら世も末ぞなもし。コンクール目的が「人を絶望させること」ならとにもかくにもニンニン。
冥加さんは「必ず勝ちあがって来い」と捨て台詞残して去り、「恋を教えて」の天宮君は謝っているようなでもやっぱりわけがわかんない。七海君は……あ、挨拶もそこそこに行っちゃった。

天音の演奏を聞いた星奏メンバーに説明を求めたら、冥加さんのマエストロフィールドが凄かったんだそうで……
にしても「ヴィヴァルディの『冬』第一楽章」が「いくらあがいても逃れることのできない冷たい絶望」を表した曲とも思わないのですが。もとい、「四季」の標題十四行詩では「冬」は「これこそ冬。でも冬も喜び」で完結しているですよ。確かに第一楽章はひたすら寒い情景だけど……それを

「会場に逃れられない死の恐怖」

をもたらしちゃった冥加さんのMFって何？どういう曲解釈したの？……あんたのMFは

「ダイヤモンドーダストォォォォォォオ!!」


みたいなものなの？(↑赤字にするとなんだか暑苦しい必殺技です)
ふふふ、さすがラスボス。それを打ち破るにはどうしたらいいの？……極寒のMFに対抗するには…………はっ！そういえば、かなでちゃんの携帯待ちうけ画面はひまわりだったわね。……ひまわりが咲き乱れる大地、青空を見上げればそこには輝く太陽が……そして太陽は永久凍土を融かしていく……っていうような必殺技MFをかなでちゃんが開発してぶっつければいいの？(←……ほんとうにそうだったらどうしよう)

などと語りながら公園を歩いていたら、新君に声かけられました。わー、至誠館のみんなもいっしょだぁ！礼儀正しく挨拶してくれる部長。負けたけれど、星奏を応援してくれる、ですって！うん、頑張る！頑張るよ、八木沢部長！
律兄さんは「八木沢、これからどうするんだ？」と聞きます。え？律兄さん、呼び捨てにするほど八木沢さんと仲良かったっけ？一年生のときにどこかで会っていたのかなあ？そしたら、ふむふむ、八木沢さんの中学時代の恩師に中華街に誘われた……って

つまりやっぱり火原っちですか!?走ってくる火原っち。ありゃ、衛藤君も一緒なの？そして、一緒に昼ごはんに誘われるみんな。至誠館５人、星奏５人、引率(?)二人で12名。うわ。団体さんだー。そして「袖触れ合うも他生の縁」…………ひ、火原っちが、ちゃんとしたことわざを使っている!?(確か昔は「袖振り合うも多少の縁」って言ってましたよね？)そして「残念会」じゃなく「よく頑張っていい演奏したね会」なんだそうで……ははははは。火原っち！最高です(←心から褒めてます)八木沢さんは、もとからもっていたものもあっただろうけれど、火原っちに感化されたこともいろいろあったんじゃあないんでしょうかね。それにしても、至誠館のみんなとわかれるのは残念だなあ。そしたら
「もうしばらく合宿していきなよ」
という火原っちの「？？？」なお言葉。

「星奏学院の寮に泊まればいいよｖ」

その手があったか!!

そうか！「同じ釜の飯を喰うライバル」……確かに必要だ……これは必須キャラクターだわ。

衛藤君が「理事長がなんていうか」なんていっとりますが、あんた、身内でしょ？ナントカしなさい。そしてファータという単語……ああ。懐かしい……あまりにも懐かしい。とにもかくにも菩提樹寮に至誠館が来ることは確定みたいですね。

「VIVA！」と叫ぶ新君。

★新君の(喋った)ポルトガル語講座③★
VIVA……生きている

えっと、これじゃあんまり直訳すぎるんできっと「いえーいー！」とか画面でもでた「やったー！」ってことなんでしょうね。

うん、あたしも新君と同じに叫びたいよー！


火原っちは仙台でものびのびと先生をやっていたみたいだけれど、八木沢さんが中３のときのことを想像すると楽しそう。クラブ顧問は確実そうだけれど、担任もしてたのかな？だとしたら、
「皆、今週一週間がんばったね！じゃ、来週の月曜の朝も遅刻しないで元気に顔を見せてね。そんじゃ、今日はこれで終わりッ！」
とかやってると、
「あの、火原先生、確か一昨日、週末に修学旅行関係のプリントを配るってお話でしたけれど……」
とかちょっと困った顔した学級委員の八木沢君に言われて
「あーッ！そうだった！プリント職員室に忘れて来ちゃったよ！ごめーん、みんな、ちょっと待ってて。あ、八木沢くーん、今日の掃除当番と、来週の日直、オレがプリント取りにいっている間確認してて!!」
なんてやってるといいよ。でもって、教員室で、他の先生から「火原先生、もうちょっとしっかりして下さいよ。」「そうですよ、いくらクラスに『八木沢大先生』が居るからって頼りすぎちゃいけませんよ～」なんて笑われているといい。

えーと、話をもとに戻しまして……響也に「ボロ」呼ばわりされた寮は至誠館諸氏には好意的に受け入れられた様子。うむ。その感覚が私は正しいと思うぞよ。そして抜け目なくメアドを交換する新。かなでちゃんにひっつく新に怒る響也に謝る八木沢部長。「部長もメール交換しましょうよ♪」といわれた部長は「僕はいいよ。あまりメールは使わないし……」

八木沢さん！それじゃ困るの！二人練習できないから!!

そして、新、君は笹かま君に女の子を紹介していたのか!?高１に女の子紹介される高３ってアリ？っていうか、君達遊び人？の、残りの３人はそういう話題についていけない……というか付いていきたくないと思うなあ。

そして、唐突に登場する新幹線……のガラガラの座席……こ、これは一両を借り切っているということ!?

こいつが……神戸の「神南」とかいう高校の人!?
車両１つ借りるのに……いくらかかるの？


★★どうでもいい調査★★
新神戸⇒新横浜　東海道新幹線のぞみで運賃8720円、特急指定席券5640円
のぞみはN700系……ゲーム画面に出ていた「顔」もN700系(……目玉が離れて2つあったし……ですよね！)
３つ横に並んだ座席があった、ということは、意外にもグリーン車ではないようです。最も座席数が少ないのは先頭と最後尾車両で13列。13×5=65座席。もしも「65人利用」ということで団体割引乗車券を購入したとすると、利用月が８月なので10％引き。(←学生割引だと50％ですが、さすがに３人(?)しか乗っていないのに学生割引は無理でしょう。)また、51人から100人までは2人分の運賃が無料になり
運賃8720×0.9×(65-2)=494424円　特急指定券に団体割引があるかはわからないので割引がないとして特急指定席券5640×65席=366600　494424＋366600=861024円

はちじゅうろくまん

せんにじゅうよえん!?



ごめん、東金君、あたし、あなたとは友達になれそうにない……(きっと住む世界が違うと思うの)
＊＊＊＊＊⑥すごいよ、神南さんなのだ＊＊＊＊＊

東金さんと思われる人の新幹線による横浜侵攻から一夜あけた菩提樹寮。

家具からカーテンから照明までピカピカだよ!?

そして、現れる神南コンビ。……悠然と籐の椅子に座りガラステーブルの上に足をドンと投げ出す東金ぶちょー。

貴様、そこは足を乗せるところじゃないッ!!おかーさんに習って来なかったのかッ!!
うちの寮の若頭(←火積くん)の鉄拳制裁喰らいたいか!!
その足元で猫を撫でる(←そのネコ、どこから出た!?)土岐君。

「茶でも飲まへん？」

と言われ、あっけにとられて通常の判断力を失った頭で、ひとまず茶ぁ受け取ってみます。したら「毒が入ってたらどうする」みたいなことを言われました。うぬぅ、この人は初対面の人間をからかって遊ぶ系の人なのか？そこに寮の異変に気付き、やはり慌てている響也登場。東金さんは「律に似ている」なんていってますが、……律兄さんと響也、似ているかなあ？
そこに、異変には動じていないらしい兄さん登場。どうやら神南の人たちがここに来ることは予定にあったらしい……教えてくれりゃいいのにさ、兄さん。
　「もうすぐ(神南は)全国大会の覇者になる」とうそぶく東金さんですが……この人、響也と同じくヴァイオリンの弓を「スチャッ」と構えている立ち絵があるのですね……弓は大切にしないといけないのに(←月森君に絶対零度の瞳で見られちゃいますよ!!)……第一演奏もしていないのに……これは響也君も東金さんも『日常なんとないところでも振り回すための弓をベルトのところにでもぶら下げて歩いている』のでしょうか。そうとしか思えない。

　そしたら、この「オレ様大魔王」的な東金さんと菩提樹寮の妖精こと八木沢さんが「千秋」「ユキ」と呼び合うほど親しい幼なじみだったんですと!?………………東金君、悪い人ではないのかも。

だって八木沢部長のお友達だよ!!
(↑八木沢さんのお友達に悪い人はいないと確信している)

寮の内装をゴージャスに変えちゃったのは東金君らしいですが、……

一晩のうちにあれだけのことをやっちゃうって、凄すぎじゃないですか!?家具を運び込むだけでもたいへんですが、夜に目を覚ました人はいなかったみたいだから、こそこそ～っと音を立てずにやったわけでしょう？例え「東金家お抱えリフォーム部隊」なんてのが存在しても無理っぽい。もう、これは
「東金家直属、『魔法の小人さん部隊』」が居るに違いない。あの、ガラガラのＮ７００系新幹線の風景も、ひとたび座席の下に目をやると、「魔法の小人さんたち」数十人が車座に座って集会もっていて、
「今度の目的地は横浜だって～！」「小龍包～」「千秋坊ちゃん、今度はどんな無理をふっかけてくるんだろう？」「フカヒレ～！」「芹沢さん、紅茶の茶葉、多めに持ったかな～？」「大丈夫、足りなくなりそうだったらボク達がこそっと足しといてあげよう」「杏仁豆腐～！」「神戸と気候も違うから坊ちゃんたちの健康チェックは万全にな！」「紹興酒～」「酒はダメ、お前、まだ未成年だろ！」
などとわいわいやってるといいです。

そして、八木沢部長のお母様と東金君のお母様がお友達なのだとか!!……激しく見たいぞ、お母様達。そして、昔から八木沢部長が東金君の暴走制止役なのかな？……部活以外でも「おかん」なユキちゃん……本人は苦労と思っていなくても苦労人に思えます。



学院に行って星奏メンバーと次回曲について打ち合わせ。……そうか、律兄さんの腕の回復は間に合わないのですか。そして、まさかの兄さんからの「かなでちゃん１ｓｔ指名！」えええ？あたしがファーストッ!?み、認められて嬉しいけど、響也がファーストから下ろされて不服そうだよ！兄さんの思惑はよくわからないけど、しかし、それが必要ならば、兄さん、あたしはやるわ！……もしかしてこれを機会に響也君が「新必殺技」を放てるようになるかもしれないものね！(←……スポコン展開ならきっとそうだと思うの)。だから、あたしは謝ったりしない、あたしもファーストをやってみたいんだッ!!
そして、火積君と二人練習できるようになりました！……脳内ではもうてっきり二人練習できるようになっていると錯覚してましたが。

セミファイナルの説明会で、神南と直接対決決定。そこで東金さんから地方大会の星奏自由曲レベルじゃ神南に勝てないってあっさり言われちゃいましたよ。でも、兄さんは「ベストメンバーで臨む」といってくれたよ。兄さん、あたしの成長に賭けてくれてるよ。こ、こ、応えようじゃないの！兄さんの信頼に(ふ、震えそうだけど、こ、これは武者震いよ！きっと武者震い!!でも、にべもなく東金君はかなでちゃんをこきおろしてくれちゃいました。

　「地味子」


い、言ってくれるじゃないの……ふ、ふふふふふ(←目が泳いでいます)

でも、「超オレ様」の東金君も、ヴァイオリンプレイヤーとしてはとっても優秀らしい。一昨年ソロ部門で律兄さんに負けたけれど、優劣付けがたく、でも東金父さんが「通俗的すぎる」とまさかの０点をつけて兄さんが優勝。でも、東金君は「ムキーッ！」なんてならなかったようで……なんか偉いかも。ただの「オレ様」じゃないのかも。……ただの「オレ様」だったら「魔法の小人さん達」がついてきてくれるわけないもの……(←いい加減にその妄想から離れなさい)
　会場からの帰り道、如月兄弟と歩いていたら、神南の路上ライブに遭遇。
うお、これが電気ヴァイオリンの音かー。そして、芹沢さんはピアノではなくキーボードを叩いていらっしゃる……

や、やはり今作には「グランドピアノを担いで持ち運ぶ猛者」はいなかったか……（ガクリ)。芹沢さんもあまりガッチリしていないけれど、根性で背負ってくれるかとちょっとは思っていたのだけれど。
曲が死の舞踏で「恋に死ぬなら本望だろう？」って、アンタそれ、曲違うから。恋、関係ないから！で、でもかなでちゃんのハートにはぐっときちゃったようで、涙がポロリ不覚にも感動しちゃったよ。……ですが、東金君、かなでちゃんにぐっさり一言。
「女としての魅力以前に演奏者として『花』がないんじゃどうしようもねぇだろ」「無個性すぎて面白くもなんともない」
なんだか納得しちゃったよ。……「骨のある女」としてアグレッシブにド根性でここまで突っ走ってきましたが、「個性」とか「花」とか言われると……つまるところ、「力押しで戦う奴は頂点を目指せねえ、……自分の内から湧き出る独自の必殺技を持たない奴に勝利などない！」ということなのね！

なーんてちょっとトゲトゲした雰囲気なのに、土岐さんってば

「どっか遊びに連れてってくれへん？」

何、そのふうわりしたやりとり。東金君も「連れてけ」発言。……いきなりそう来るか!?……なのに律兄さんってば、ＯＫすぐ出すし！案内する方は一番横浜知っているはずの律兄さんも二年四ヶ月くらいしかここにはいないんだけど……そして、観光地に詳しいとは思えないんだけれど……なんとなく


「この交差点から向こうを見たときの風景をオレは気に入っている」

「……如月、それは冗談か、真面目なのか。」
的会話しか思い浮かばないんですけど。寮に帰ってくれば、律兄さんからもかなでちゃんには「(東金君のような)花」が必要と言われました。……うん、頑張る。あたしの「花」がどういったものかはまだわからないけど。
天宮君の「恋」とか八木沢部長の「メリーウィドウワルツ」とは同質のものだとは思わないけど!!

翌日から再び始まる練習の日々ラヴェルの弦楽四重奏～第二楽章と、ブラームスのハンガリー舞曲第一番をメインに練習。……そして、二曲とも、ＭＦはかなでちゃんではない……いつ、いつ必殺技が放てるようになるの!?ファイナルじゃないとダメなの？「花」を身につけないとダメなの？……もしも身につけられたら、本来ＭＦを放っていた人と「Ｗ必殺技」で相手に超ダメージ与えられることができるようになるの??

　そんな練習の日々の中、新君と庭で水の掛け合い～。ここで出てきた「花」はひまわり。新君のおばあちゃんから「あなただけを見つめます」という花言葉を教えてもらったそうな。孫に花言葉を教えるおばあちゃんに、それをおばあちゃんの傍に座ってちょーん、と聞いている新君の図を思い浮かべて、水掛けごっこではなくそっちの方で和みます。練習室で横はいりする楽器自慢の失礼な奴を響也と一緒に撃退したり、やっぱりあたしはアグレッシブ。大地先輩は部室でパイナップルを華麗なメスさばき(←違います)を切り分けておいしいところをかなでちゃんにくれましたが、副部長、贔屓はよくありませんぜ。でも美味しい！そしたら撫でられちゃいました。飼っている豆柴のモモちゃんに似てるですと!?そしてそこで恋愛段階上がっちゃう副部長って何者？究極の犬好き？
東金さんにも町で会いましたが、花屋さんで花をくれるかと思いきや、ハウスキーパーさんへの贈り物だそうで……連れてきているのか、ハウスキーパーさん……まさか芹沢さんのことじゃないですよね。寮に住み込み？だったら紹介して欲しいなあ。まさか『魔法の小人さん』のことじゃないですよね。とにかく「花」は自分で手に入れなくちゃいけない。
花、花……うーん、庭にテッセンの花がさいてるけど……「花」って何？暑さでくらくらしていたら、至誠館の妖精に心配されて中に入るよう言われ、台所でよく冷えた麦茶をついでくれました。

麦茶がコップに注がれる音……

……あたし、この効果音好きです。

絶対に八木沢部長は律兄さんと「麦茶仲間」ですね！そして、「とにかく無造作に煮る、そして学校に持っていくのを忘れる」(もしかして紙パックの奴も使ってるかも)な兄さんに対して、絶対に麦から沸かす派。麦も選ぶ派。そして、麦の量も沸かす時間にも注意を払っているのが八木沢さんではないかと。しかも、子供の頃からやっているからそんなに大したことをやっている認識がないのが八木沢クオリティではないかと。至誠館での練習のときは、学内でお湯がわかせないだろうから、２Ｌのヤカンに「水でも出る」紙パック麦茶放り込んでみんなでがぶ飲みかもしれませんが。(そういうところはこだわりなさそう)

「よかったら水饅頭も一緒にいかがですか」

よかったらどころじゃないですいただきますほしいですうれしいです

「梅あん、桃あん、柚子あん……お好きなものをいくつでもどうぞ」

あんたいったいどれだけ作ったの!?

……少なくとも、人数分は作ってますよね。しかも寮の住人一人あたり２個くらいは作っていそうな……如月兄弟、自分も含めて至誠館の五人、神南の３人、かなでちゃん、ニアちゃん……12人。２個ずつなら24個。……これも至誠館の妖精はゆったり微笑みながら苦もなく作ってしまうのでしょうね。ぷるぷるひんやり……ああ、至福なり。

でも、そもそも水まんじゅうってどんなもの？似たもので葛桜というのはわかりますが、本で調べたら葛桜というの葛粉とお砂糖を水で練って加熱し、半透明になった生地で餡子を包み更にそれを蒸して作るのだとか……そうだとしたら、凄く手間がかかっていることになりますよね!?第一、葛桜＝水まんじゅう　ではないですし。で、ネットで「水まんじゅうの作り方」を捜してみましたら……ありました！(ここいらへんのことは昔、日記にも書きました)

材料：水まんじゅうの素

…………なんか肩透かしを喰らいましたか!?

でも、水まんじゅうの素の袋を見たら、どんなものを使うのか判る気がする!!ということで、お菓子の素材を売っているお店へ！和菓子素材コーナーに直行。うむ、あった！「水まんじゅうの素」が！さあ、成分表示を見るのだ!!


成分：ローカストビーンガム、カラギナン、キサンタンガム、グリセリン脂肪酸エステル、葛粉、澱粉、寒天等……

「等」で終わらせて欲しくないんですがー！と、とにかくローカストビーンガム(イナゴマメ)にせよ、カラギナンにせよ、キサンタンガムにせよ、こいつは増粘剤ね？つまるところ、葛粉や澱粉の粘性改良＆増強したモノ??だとしたら、澱粉だけでもなんとか形になるのでは……と、ネットに戻って再調査したところ、澱粉だけで水まんじゅうを作っているレシピがあったので、うおおおおおお、とまがさして作ってみました。

****管理人の突発和菓子作り****

★水まんじゅう(もどき)のつくりかた★
かたくり粉(要するにデンプン)　大さじ２杯
砂糖　大さじ１杯(甘いのが好きな人はもう少し多めに)
水　200mL


……以上を鍋に入れ、シリコンのへらでガンガンかき混ぜながら弱火～中火で加熱する。途中で透明感が出てきたら、なおも執拗にかき混ぜ続け、もったりしてきたら火をとめる。水で濡らした型(ゼリー型でも湯のみ茶碗でもなんでもいい)に半量流し込み、中に餡その他を乗せ、上から更に流し込む。冷蔵庫に入れて冷えたら出来上がり。

今回は、ゆであずきと、イチゴを細かく切ったものを入れてみました。ゆであずきが柔らかかったので必要以上に水っぽくなってしまいましたが、これはこれでアリかと。その他に、缶詰の白桃を切ったもの、イチゴジャム＋イチゴきれっぱし、なども入れてみましたが、甘いものと冷たいものが大好きな管理人はどれも美味しくいただいちゃえました。因みに、作業の初めから型に流し込んで冷蔵庫に入れるまで15分くらいでできます。本来の水まんじゅうを食した経験がないので、よくわかりませんが、「つるん、ぷるん」感はそれなりにあります～。

八木沢さんが入れた餡は白餡がベースと思われますが、白餡を一から作るのはたいへんそうなので、買ったのかな？ニアちゃん情報によると、横浜に来てから、ご高齢の方々と交流があって、茶のみ友達もできているということですから、
「寮で一緒に寝泊りしている友人に和菓子を作りたいのですが、餡を手に入れられるところはありませんか」
と知り合いになった方々と話をして
「おお、雪広君がお友達にねえ。知り合いで和菓子屋をやっているのがいてね。餡を売って貰えるように頼んであげよう」
なんてことで、出かけて行き、でもそのお店でご主人と意気投合し、結局白餡をタッパーにぎゅう詰めにしてタダで貰えたりして……

部長なら、そういうことがあってもおかしくないです！


………………って、なんかお菓子コーナーになってる!?………………わき道に外れすぎだぁぁぁぁ！



ご、ごめんなさああああああい！



こ、コホン(←気をとりなおしています)
部長はテッセンがお好きだそうで。……静かに麦茶を飲む部長……こ、この人になら相談してみようかな……そしたら、聞いてくれるって……ぐだぐだな頭の中をでべでべと話します。悔しかったですと言うと、「千秋は態度こそああですが洞察力はあります嘘をつくような男でもありません」と東金君を認める発言……はい……あたしは今のままじゃ必殺技を放てないことはよーくわかってます。とにかくひたすら話を聞いてくれる八木沢さん……うん……部長の鑑……ありがとう、気持ちが整理できました。
「ずっと話していて疲れたでしょう。もう一杯麦茶は如何ですか？……空になったらまた作りますから」

ああ……癒される……「花」は自分で探すしかないだろうけど、こうやっていると捜す力がわいてくる気がするー。

部長!!あたし、ずっとついていきますから!!(←だから、お前の部長は律兄さんなんだってば)

そんなときに火積君に家から届いた牛肉入りのスチロール箱。笹かま君の「夏ややっぱり外でバーベキュー」の声に皆賛同。わーい、バーベキュー！東金君も野菜を寄付してくれるそうな。しかし「庶民」とか言わないでよー。その上から目線でオレ様なところも可愛いといえば可愛いのですけれどね。ところでこれは必ず起こるイベントですか？それとも誰か特定の人のイベント？わくわく夜を待っていると、地図を片手にうろうろする八木沢さんに遭遇。
日本の吹奏楽発祥の地……本牧山妙香寺に「日本吹奏楽発祥の地」の記念碑があるそうです。根岸線山手駅から徒歩で行けるらしい。……そこに八木沢さんは行ってきたのね。よーし、水饅頭のお礼よ！とばかりに案内役を買ってでます…………おいおい、横浜に来てからまだ一ヶ月もたっていないと思うのだけど、大丈夫か、かなでちゃん！バスに乗ってみなとみらい方面へ。シーバスから海を見て、ベンチで次に行く場所を決める作戦会議。これはみなとみらい21の「ぷかり桟橋」から山下公園にきたということなのかな。横浜の三つの塔めぐり……県庁、税関、開港記念会館……固いところをまわるなあ、と思いましたが、その後大通りのオープンカフェでザッハトルテとメランジェを食べましょうか。馬車道のアイスもいいですね……って……八木沢さんちは和菓子屋さんで大家族だそうですが、洋菓子もいけるのね。しかもザッハトルテだなんて相当な甘いもの好きなのね。弟さんや妹さんと一緒にケーキ屋さんに行くこともあったのかしら？……そうでないと男子高校生がケーキをお店で食べるってあまりないことだと思うのですけど。
かなでちゃんと一緒に町をめぐるのが楽しいっていってくれてますが、これはデートとかそういうノリではないみたいですね。……だのに、ニアちゃんにツーショットを激写されちゃいました。……ニアちゃん……趣味悪いよ。

あたしと八木沢部長はなんでもないんだからね！


っていうか、八木沢部長はみんなのものなんだからね!!



さあ、寮に帰ったらバーベキューが待っている!でも、長くなっちゃったので、今日はこの辺で!
＊＊＊＊＊⑦セミファイナルなのだ！＊＊＊＊＊

八木沢部長さんとの横浜めぐりから帰ってバンチョーとお昼ご飯。……いいのか、かなでちゃん。……なんだか練習をしていない気がするぞ？それはともかく、バンチョーにも「花」のことを相談。そうしたら、今は思い出せないけれど思い出せたら連絡くれるということでした。……一生懸命に考えてくれる仲間っていいなあ。

そして、待ちに待ったバーベキュー！うほほーい！肉だ肉だ肉！ヤキソバもあるでよ～。
エプロンつけて甲斐甲斐しく動いているのは大地先輩と伊織君。どうやら虚弱らしい土岐さんが座っているのはいいとして、東金君も椅子で寛ぎモードかい……。それぞれのやってることと、誰が誰の傍にいるかで繋がりとか会話とかいろいろ想像できて楽しいです。
「肉～ｖｖ俺の肉～ｖｖ」というのは新・笹かま・響也の三人ですかね？特に新ｖｓ響也の「肉をめぐる争い」は楽しそう。あ、あたしもそこに混ざりたいんですが……にしても、見事な肉……火積パパさん。太っ腹だわ！
そして、この場に七海君の姿がないのが少し寂しいな……もしも彼が一緒だったら桃まんや杏仁豆腐と共に現れてくれたろうに……
皆が手にしている紙コップに入っているのは当然麦茶ですよね？
「……好きなだけ飲んでくれ。おそらく不足することはないと思う。」
……冷蔵庫のドアを開けると律兄さんがわかした麦茶で埋め尽くされているといいよ！(八木沢さんもびっくりだ！)

　一夜明けて神南の土岐さんはといえば……虚弱体質なのかぐでっとしていらっしゃいます。もうどう対応していいのかわからないので、私もぐでっとしてしまおう。ぐでぐで。「骨のある女」としてこの対応はどうかと思いますが、土岐さんとは「一緒にはんなりまったり」が正しいように思います。

　そして、この間は新くんと水のかけあいをしましたが、今度は水撒きしていたら至誠館の妖精に水をかけてしまいました。顔から胸にかけてハンカチで拭いて拭いて拭きまくれ！しかしこりゃあ八木沢さんは目を白黒だろうなー。新君とか見てたら、「あー、オレも水のかけっこやったときかなでちゃんに拭いてもらえばよかったー！それでさ、オレもかなでちゃんのことを拭いてあげるの、ゴシゴシってさｖ」なんて言ってバンチョーに殴られてりゃいいです。その八木沢さんは庭木の手入れをしていたそうです。……マメだな……マメですね、部長……マメすぎる……至誠館が住むようになってから、窓枠のレールやら風呂場のタイルの目地やら、すっごく綺麗になっていそうな気がする！
　話を元に戻して、八木沢さんに麦茶を出したら結果的に梅ゼリーをご馳走になることに……水まんじゅうの次は梅ゼリー！
こ、今度も水まんじゅうのときのようにつくるか!?と管理人思わないでもなかったのですが、今(５月初旬)はまだ梅が出回っていないので、梅ゼリー制作はまた後日(←……いつからお菓子制作サイトになったんだか)。

やがて時は流れ…………
６月になって、梅の実が店頭に並ぶ季節になって参りました!!

うおおおおおおおお!!!!(←もはや作る気満々です)

****管理人の突発和菓子作り・パート２****

★梅シロップ＆梅ゼリーのつくりかた★
梅シロップは市販品もありますが、八木沢さんは自作派だろうということで
シロップから作ってみましたッ!!

あ、……だとしたら


八木沢雪広、

君は仙台から

梅シロップを背負ってきたのか!?

(ま、いいか)



梅シロップ
梅の実　１ｋｇ(冷凍しておく)　　　氷砂糖　１ｋｇ
酢(今回は鳥取特産21世紀梨から作った果実酢を使用)100ｍL
(酢は加えなくてもできます。むしろ加えない方が梅の本来の味が楽しめると思います)

以上の材料が入る大きさの密閉容器を用意し、綺麗に洗っておく……熱湯消毒かアルコール消毒をする……と書いてあったのですが、今回は容器が熱湯消毒できるものではなく、アルコールも手近になかったので、邪道かもしれませんが、キッチンハイターで塩素消毒して、よく水洗いしました……水道水中には雑菌もいないだろうし、理論的にはいい……はず(T_T)
梅の実は綺麗に洗って水気をふき取り冷凍庫へ……こうしておくとうまくシロップがでるそうです。冷凍庫投入後一日経過後、密閉容器に　氷砂糖→梅→氷砂糖→梅→氷砂糖→梅→氷砂糖……というように入れていきます。最後に酢を梅全体が濡れるように流し込み～ここで容器が少し小さめで梅が余ってしまいましたが、シロップができてくると空間があいてきたのであとから追加しました。
　保存する場所は高温のところはダメーということでしたが、適当な場所が思い浮かばなかったので、冷蔵庫の野菜室の中に丸ごと入れてしまいました。長時間かかるかもしれないですが、失敗することはない……はず(T_T)
で、思いついたときに上下ひっくり返したりゴロゴロ転がしたり……朝起きたとき、仕事から帰ってきたとき、寝る前……ゴロゴロゴロゴロ…はじめはちっとも液が出ないであせりましたが、一度シロップが出始めるとあとははやい！ただ、冷蔵庫に入れちゃったので砂糖の溶け方が遅いみたいでした……待つ事３週間でシロップのできあがり～コーヒーフィルターで簡単に漉し、ほうろうのなべで80℃くらいに加熱して密閉ビンに保存。
ふぅ、やっとシロップ完成。……しかし！今回あくまでも目的は梅ゼリーですぜ、奥さん。



梅ゼリー
作った梅シロップ　60～80ｍLくらい(お好きな甘さで)　　粉寒天　２ｇ
沸かしたお湯　400－梅シロップの液量

ゼリー……というとゼラチンでつくるゼリーの方がやわらかくてプルプルしていていいかとも思ったのですが、八木沢部長は和菓子屋の若旦那……使うなら寒天でしょ！ということで寒天使用。今回は熱湯に溶かせるお手軽粉寒天、「ぱぱ寒天」を使用(なんで「ぱぱ」なんだろう)。本来２ｇの寒天は液量300ｍｌに対しての量でしたが、少し柔らかめの方がいと判断して液量増量。熱湯200ｍｌに粉寒天を加え泡だて器で完全に溶かしたところに、湯を加えて200ｍｌに薄めたシロップ液を投入(梅シロップは冷えた状態なので、そのまま投入して部分的に固まるのを避けるため)。
あとは型に流して冷やせば完成。

なんか物凄く殺風景?!
（白いし……)

梅ジャムとか入れたらいいのかもしれません。尚、梅シロップは凶悪に甘いので、入れすぎにはご注意を。




……って、また大いに本筋からずれてますよ！っていうか、なんでお菓子コーナー追加してるんだか!?あたしは何をやってるんだ?!


心の赴くままにやったらこうなった……


後悔はしていない……


コホン、とにかく本編に戻りますッ！
梅ゼリーをいただきながら、八木沢さんとお話。そしたら、話し方が落ち着いていて顔色が明るいからうまく練習がすすんでいることがわかりますよ、と言われました。当事者でないからわかることもある……確かにそうかも、ですね。
　しかし、八木沢さん、日夜大量の和菓子を作って冷蔵庫にストックしているのですね。もはや冷蔵庫の一角は「八木沢コーナー」と化しているに違いない。そして、部長がかなでちゃんに積極的にお菓子を振舞っていることは至誠館メンバーは既に知っていると思いたい。だから、新がばくばく食べまくっていると、笹かま副部長なら「小日向さんの分はとっとくんだぞ～」、バンチョーなら「……部長がよく話をしているあのお嬢さんの分まで食うんじゃねえ」と念をおしてるとイイ。

　八木沢部長とお菓子食べながら話していると楽しいけれど、セミファイナルに向けて練習もしないとッ!!東金さんに「地味子」なんていわせないためにもッ!!でも、神南の「花」いっぱいのライブには圧倒されちゃって、頭の中はげしょげしょ。でも、東金さんは間違ったことはいってない……なんかアドバイスしてくれてる?!東金さんは自分で「何講釈たれてんだ」なんていってますが、あたしの頭の中ではどんどんイイ人になっていく……「菓子折りでももってこい」……ちょっとむっとするような物言いだけど、その裏に愛がある気がするのー。よーし、作ってやろうじゃない！

　一方、バンチョーもどんどん「ああ、やっぱりイイ人だったんだ！」とわかってきました。ゲーセンではファータストラップとろうと頑張ったけど取れなかったかなでちゃんにバンチョーがとってくれましたよ！あんまりゲーセンってイメージがバンチョーにはないのですが……妹さんがいるってことですから、妹さんのために獲物を取りにいったことがあるんですかね？で、選択肢が出たのでどういう反応をすべきかちょっとだけ考えて……

抱きついて

みてしまいました(^_^)。いや、す、すまんバンチョー、「骨のある女」としてはこの反応は誤りだと思うんですが、面白いリアクションが期待できそうだったのでッ!!
「心の準備っつう奴があるだろうがよ。」
ご、ごめん、準備させないで御免……！(でも、準備してもそんなに反応は変わらないと思いますの！)ああ、でも可愛いなあッ!

　さて、毎日八木沢さんにはミルクアイスを貢いでいるわけですが、そのほかにもアイスを食べることがあるようで……寮でわさびアイスを前に苦しんでおられました。
「はうっ!?くっ、これはなんてことだ……参ったな」
新くんが買ったらしいですが……抹茶アイスだとまちがえたそうです。それでも残さず食べなきゃと涙目になり歯を食いしばり目を泳がせて耐える部長。

御免、八木沢さん、その真面目さがもはや特別天然記念物。レッドデータ記載確実！
あなた、絶対に全世界的に妖精確定だから!!

　もう、苦しまなくていいから！食べてあげるから！２カップでも３カップでもあたしが食べてあげるから!!あたしの中の「漢」を見せてやるッ!

わさびアイスなんてまだ許せますッ!!宮城県石巻のお菓子屋さん「風月堂」のアイスの中のいくつかは、どう逆立ちしても食べられそうにありません。えーと例えば　たらこアイス　牛タンアイス　あわびアイス　馬刺アイス　三陸ウニアイス　キムチアイス　さんまアイス　納豆アイス　しじみアイス　……さんまアイスなんて、すっごく生臭いそうです……そういったものに比べればわさびアイスなんて可愛いもの!!あたしも特にわさび大好きなわけじゃないけど、八木沢さんにはいろいろ癒されてるので、こんなことででも力になれるのだったらッ!!

そんなことをやっていたら、八木沢さんとの親密度があがるあがるあがる…がるるるるる……

練習から帰ってきたら、またご馳走になっちゃいました。氷をいれた麦茶と、黒蜜寒天……黒蜜の上にきな粉をかけて……

至福なりぃぃぃぃぃッ!!(生きてて良かった！)



****管理人の突発和菓子作り③****

★黒蜜寒天のつくりかた★
粉寒天２ｇ　熱湯300ｍｌ
黒蜜(市販品)　きな粉(市販品)
(寒天に砂糖や隠し味として塩を一つまみ入れることもあるようですが、簡単和菓子としてはこれで十分だと思います)

粉寒天をボウルにいれ、熱湯を加えてよくかきまぜ、冷えたら容器に入れ冷蔵庫で冷やす。さいころ状に切ることを考えると平らで大き目の四角い容器がいいです。因みに私が使ったのは高校時代の弁当箱です。当時、私はクラスの女子の中では１，２を争う弁当箱の大きさを誇っており……流し込むと深さ1㎝くらいになって丁度よかったです。ふたがついているので、ラップを使わなくてもいいですし～。
固まって冷えたら、果物ナイフなどで、切れ目を入れ、皿に入れ、上からたっぷりと黒蜜、そしてきな粉を……
こんな具合にできました。…！！うむ、これは楽です。そして美味しい！お勧め!!














黒蜜を手作りするには、黒砂糖に水を加えて煮詰めればいいみたいです。とはいうものの、白砂糖をちょっと混ぜたり、はちみつを使ったり……きっと八木沢部長は黒蜜も手作りなんでしょうねえ。黒蜜は長期間変質しないで常温保存できますし……

おおっと、また脱線してしまいました。とにかく八木沢さんとの和菓子ターイムッ！！
練習が問題山積みだと素直に悩みを告げると「そこまで心配しなくていい。まだ神南と競うには未熟でも少しずつ成長しているからどこまでのばせるかが鍵。セミファイナル当日の計画をぶれないようにかためるのが第一だと思います。星奏が勝ち上がるところを見せて下さい」と誠実に、生真面目に、そしてアツく肩ってくれました。

そしたら

パシャ！

ニアちゃん？

「いけないな……こんなところでいちゃつくなんて、寮の風紀が乱れてしまう」

は？

そこで提示されるこの間の隠し撮りスナップ写真。……写真を見せられ、ニアちゃんに楽しそうにおちょくられて、驚き慌てボン、と頭が瞬間沸騰する八木沢さん。あ、いや、でも、別になあ……私は水まんじゅうのお礼に横浜案内していただけなんだけど……ニアちゃんがヘンにおちょくるからそれまで全く意識していなかった八木沢さん赤くなってお目目まんまるじゃあないかッ!!で、写真を親の仇を見るように見つめていたら
「あ、あの……そんなにじっくり見ないで下さい……」
部長！あたしは写真を見ているだけで、八木沢さんを見つめているわけじゃないからっ！あなたが恥ずかしがると、なんだか不純なおつき合いをしている気分になってきちゃうからッ!!
「僕の軽率な行動であなたにご迷惑をかけたことをお詫びします」
いやいやいやいや、ニアちゃんの言い方が悪いだけで、別にあたしは迷惑とは思ってないからッ!!それに私は案内をしただけでしょう？そうでしょう？
「今後は誤解を招かないよう僕のほうで気をつけて行動します」
………………えーと。その生真面目な反応は八木沢さんらしくて宜しいのですが、この後すっごくしゃちほこばってぎくしゃくしちゃってる部長の様子が目にうかんじゃうんですが(歩くとき右手と右足が同時に出ちゃうような……)部長は行っちゃいましたが、ニアちゃんは「あの聖人君子の顔を崩すことができれば面白いのに」ですって……

ニアちゃん！そこにお座りなさい!!あたしはあなたをそんな子に育てた覚えはなくってよ!!
(↑いや、育ててないから)

　かなでちゃんの相談に親身に乗ってくれる八木沢さんですが、きちんと部長業もやっていて、部員の音をしっかり聴いて新君を褒めていたりもします。新君よかったね。と一緒に喜ぶと新君、抱きついてきました……こ、この子はッ!!私的には、抱きつきはアウトだから!!(といいつつさっきはバンチョーに抱きついたっけ??)さっそく新君は八木沢さんに諭され、バンチョーには叩かれました。新君はやる気になれば持っている以上の力を発揮できそうですが、嫌なことはなるべく見ないようにしているよう。……夏休みの宿題もほぼやっていないことが露見。そして、八木沢さん⇒「もう片付けたよ」　バンチョー⇒「あとは感想文だけ」　伊織君⇒「大会に専念するためもう終わっている」

笹かま副部長「大丈夫だ、新。同士ならここに居る。オレはまだ終わってないぞ！」

それは先輩からの言葉としてはどうだろう、笹かま。

……にしても、新と副部長の他は真面目ですね、至誠館。私は……というと、……あれ？そういえば高校時代、宿題は結構早く終わらせてたかも？むしろ、数学の復習や古文や英語の予習が辛かったかも…………それより部活がしんどかったかも……


っていうことで、新、それアウトだから！
(↑全ては自分が基準という我が侭管理人)

そして、ここに来て、ニアちゃんから八木沢さんの家族について詳しく聞きました。江戸から続く和菓子屋の跡取り。弟さん１人、妹さん２人……きっといいお兄ちゃんなんでしょうねえ。……今ふと思ったんですが、
八木沢部長とバンチョーと冥加さんで「妹がいるお兄ちゃんトリオ」を結成していただきたい！何かとアレでソレな(…って何？)ため、至誠館諸氏とはほぼ接点のない冥加さんですが、八木沢部長とバンチョーに妹が居ると耳にした途端理由を説明することのできない親近感を覚えるといいよ！
八木沢家と火積家の妹さんのお誕生日にラベンダーの花篭贈っちゃうといいよ。二人が妹連れて歩いているのを目撃する機会があったら、ラスボス立ちしているのに、思わず微笑ましく思ってふわって笑っちゃったりするといいよ！そいでもって八木沢さんは怖れ知らずにお返しとして和菓をたんと送りつけるといいよ！対抗して七海君が中華デザート作りの真髄に目覚めるといいよ！

……あ、悪乗りしすぎました。

八木沢部長は和菓子ですが、かなでちゃんはお菓子を作るといえば洋菓子らしい。で以前東金さんに「持ってこい」と言われたので「やってやるわい」と腕によりをかけてお菓子作り……朝起きてから思い立って作っちゃうなんて凄いよ、かなでさん。いったい何を作ったのかが知りたいところです。八木沢さんもちょっとアドバイスしてくれたんではないかなあ、と。『千秋はあの通り派手なところがありますが、ごてごて飾り立てたものより、素材の味を活かしたお菓子が好きですよ』なんて……もう、音楽以外のことでもどんどん八木沢部長に相談してしまおうッ!!(←八木沢さんに夢を見すぎ)

　べたべたしてこない八木沢さんとは違い、新くんは遭うたびに抱きついてくるー。そしてそれをひっぺがすバンチョー。そこにタイミングを計ったように現れる笹かま。

　「何、修羅場？」

　ああ、なんて至誠館は仲良し(?)なんだろう。これに部長が加わると「こらこら、やめなさい、水嶋」とお父さんかお母さんモード発動。隣では伊織君がちょっと困りつつも笑っているんだろう。

そして、東金さんに菓子折り進呈。そしたら、入れた茶も含めて絶賛された。……何？もしかしてあたしってば才能あり？「ヴァイオリンも弾けるパティシエ」を目指せと？……そんなこと言ったら冥加さんに「……馬鹿なことを言うな……」と絶対零度の視線で射ぬかれるんでしょうね。そして、「骨のある女」でいようと公言しているのに、ちょっとだけ「洋菓子の得意なおかみさんは和菓子屋にはいりませんか～♪」とか思ってしまいました…………

ギャー!!

で、でも、和菓子屋の若旦那がお店の裏で洋菓子を美味しそうにパクついている図というのは中々面白いような……
(↑面白い面白くないでいろいろ考えちゃいけません)

…………と、うちのかなでちゃんがジタバタしているときに限って八木沢さんがお昼にアイスを買ってきてくれました。……コンビニから溶けないように走ってきてくれたそうです。

八木沢さん、それが毎日のあたしの基本行動です！

買ってきてくれたのはソーダアイス。部長は高級というより素朴なものが好きみたいですね。ダブルバーというと森永さん(エスキモーアイス)さんか井村屋さんのものしかわからないのですが、箱でなく単品で売っているのなら、森永さんのかな？価格60円。リーゾナブル。色は緑なんですけど、私的には水色の方がいいなあ。

だって、水色は八木沢さんの色だから!!

お昼ごはんの前だけど、アイスバーはそんなに大きくないものだし(ですよね？)外は暑いしありがたくいただいちゃいます。半分こ半分こ～！……半分こと言っただけなのに八木沢さん、なんであなたは親密度が上がるの(笑)？とにかくいただきまーす。棒を持ってぱきんと半分に割ってうまうま。冷たいアイスが喉にしみるぜい。
そこに手を繋いで現れた星奏２年の男子と女子。
手をつなぎ、シャツをひっぱり、ほっぺをつつき……うを、この人たちも同じアイスを半分こ？「ちょっと嬉しいかも～、なんか、ラブラブ感じ？」「もう、バカだなぁ、ほら、アイス融けるぞ」……といちゃいちゃしながら去っていく……

そして、唖然とし、目を丸くして赤面するぶちょー。

「星奏には積極的な方が多いんですね。」

ってアナタ、あれは単なるバカップルだから！あたしも見ていて恥ずかしいから！あれが星奏の基準だとは思わないで欲しいからッ!!……ってあたしものどかな町から出てきたばっかりだったわい。……都会の高校生って積極的？ねえ、そうなの？教えて律兄さん……

って

二年以上の時を経ても律兄さんがそこいらへんをわかるわけはないか!!

ひとまず、半分こして食べかけのソーダバーをユキちゃんと片手にひしと握り締めつつバカップルを見送ります。

そこにユキちゃんのお言葉。

「――今、気付いたんですが…アイスを分け合って食べるのってひょっとして恥ずかしいことだったんでしょうか。」

…………そうたずねられてなんだかいきなり恥ずかしくなってきたぞ!?

「そうだったらお詫びします。僕は、そんなつもりでは……」

大丈夫大丈夫、ユキちゃんがそんなつもりでなかったことはよーっくわかってるからっ！友達ならダブルバー半分こは恥ずかしくないでしょう。いちゃいちゃベタベタが問題なんでばさってばさ。

「この間も、支倉さんを誤解させてしまって……気をつけようとしていたのに……ああ、穴があったら入りたい。僕は駄目ですね……」

部長……あなたのその思考回路、他のキャラクターからは理解されないと思いますー。

如月兄：「ダブルバーは2人で分け合って食べるものだ。……独り占めはよくない。」
如月弟：「はぁ？そんなこと恥ずかしがってたら、身がもたねえぞ。それよかよく真ん中で割れたな。俺と分ける時はこいつの方が強運っていうか割り方巧くていつも俺は小さい方を取らされたぞ。」
大地先輩：「おやおや。何をわからないことを言っているのかな？すれ違う人間なんか気にせずひなちゃんだけを見ていればいいのに」
ハル君：「別に半分こはおかしくないでしょう。問題はそうする時に邪な考えがあるかないかです。」
バンチョー：「八木沢部長、何を悩んでるんですか。……俺も妹とはよく半分こをしますぜ。」
新：「うわー、部長、かなでちゃんと半分こしたんだ。いーなー、いーなー、ねえ、かなでちゃん、次は俺と半分こしよ？ねｖ」
東金：「地味子、また随分と庶民的なものを食っているな。ん、ユキも一緒か。ほう、棒を持って割るのか？面白そうだな。次に食うときは俺と割れ。絶対に俺が大きいほうを獲得してやる。」
蓬生さん：「ソーダアイス？ふふ、そうやってふたぁりちんまりと並んで齧っているとこ見んのは、なんや微笑ましくてええな。しかし今日は暑いな。小日向ちゃん一口俺に舐めさせてくれへん？(←方言はムチャクチャです、勘弁！)
冥加：「……呑気にそんなものを齧っているのか、……至誠館部長、穴に入りたいだと？お前も演奏家なら、穴に入っている暇があったら腕を磨け！」
天宮：「ふぅん、それがソーダーバーというものなんだ。いかにも安っぽい色だね。……でも、それを半分こすることが恋人のすることなら、僕はいくらでも君と半分こするよ。……君のためならいくら指がべたべたになっても構わないからね。」
七海：「ソーダバーですか。僕も子供の頃随分食べましたよ！母さんと半分こしたり、ハルちゃんと分けたり。袋をあけて半分こするのって楽しいですよね。あ、で、で、でも小日向さんと半分こしたいとかそういう出すぎたことを考えているわけじゃッ！。ゴメンなさい。。」

……辛うじて七海君だけが一緒に穴に入ってくれそう???……(火積君も理由がわからないながら入ってくれるか)少なくとも誰も雪ちゃんとかなでちゃんの恋の音がもう三つ集まっちゃってるなんて思ってないですよ、ユキちゃん。

「お願いです、しばらく僕をそっとしておいてもらえますか。顔に上った血が下りるまでちょっと時間がかかりそうなんです……」

え？？えええええっ！ユキちゃんが乙女モードに移行しちゃった!?……八木沢さんは、こういった惚れたはれたについては初心者だろうから、きっと尾をひくんでしょうね。
「部長、どうしたんですか？」
「うん、八木沢、ちょっと顔あかいじゃん？熱でも出たか？」
なんて至誠館の皆にはいろいろばれているのを希望。かなでちゃんが横を通ると部長の目が泳いだり少し頬が赤らんだりして……で、「八木沢部長を応援する会：会長」と化した火積君が「オレもかなでちゃん大好き！部長には負けないYO！」の新に鉄拳制裁かましているの希望。部長がなんかいろいろ外したことするんじゃないかと心配して善意のデバガメしてくれるの希望。行け行けGOGO団結の至誠館(←何か違う)

至誠館の団結力は音楽の場だけではなくて、菩提樹寮内でも遺憾なくなっきされており、火積君の指揮のもと、ラウンジ大掃除も絶賛実行中。きっと皿洗い当番やゴミだし当番、洗濯物当番なんかも表に書いて貼ってありそう。そして、「響也、小日向、俺たちも加わるぞ」と弟の意思確認をする前から律兄さんはそのローテーションに３人して名乗りをあげ、更になりゆきで芹沢さんも参加すれば宜しい。ニアちゃんは
　「……仕事をしてくれるのはありがたいが……なんだか暑苦しい世界だな、至誠館。……まあ、いろいろと面白そうなこともおこりそうだから私も観察して楽しむか」
　と微笑んでおればいいよ。

　しかし、神南勢は余裕というかマイペースですねー。敵のはずのかなでちゃん達を連れて蓬生さんてば海までドライブですよ？
響也は自信をなくしているみたいで落ち込んでいるし、律兄さんは演奏できなくてつらそうだ。……ヴァイオリンを兄さんに聞かせたけれど、それだけじゃ元気になれないだろうなあ……

　一方、我らの八木沢部長は(遂に“われら”になりました)、乙女モードに陥りさえしなければ、いつも通りの優しくて冷静で頼れるぶちょーです。響も寮に戻ったら、冷たく冷えたトマトを貰っちゃいました。「岩塩をかけてどうぞ」って……岩塩までスタンバイ……凄いや部長。ここは骨のある女らしく丸齧りでいきます。あぐあぐ。……毎日こうしていたいな、なんてことを他意はなく言ったつもりだったんですが、部長は乙女モードに移行しちゃいまして、麦茶こぼしてまたシャツを濡らしちゃいました……

部長！照れないで！もっと毅然と！そう、気合を入れて……！

というものの、八木沢さんの照れた顔を見るとどうにもこちらもジタバタしてしまって……と、とても「立て！火積」と言ったのと同じ人とは思えんですよ、はあ。このギャップが素敵なんですが。
　菩提樹寮に住む人たちは、誰しも基本は優しいと思いますけどね……ファータストラップを壊してしまって大慌てに慌てる火積君にしろ、紅茶を入れてくれた芹沢さんにしろ……芹沢さんがついていくと決めた人なんだから東金君も吸引力は凄いんでしょうね。

そして帰宅後も八木沢さんはちょっとヘン。笹かま副部長が伊織君と一緒に定期演奏会用の楽譜を東京まで買いに行ってきたんだそうで。でも笹かま君が「そういや昼はどこに居たんだ」ときいてきたとき、昼はかなでちゃんと居た部長は一瞬ためらって「……志望校を見学に」と嘘を。自分がどうして嘘をついたのかそこんところがまだ理解できなくて、嘘をついたことへの嫌悪と後ろめたさに悩む部長。

それ恋だから！

きっと恋だから！

ああ、新くんなら、こんなときラテンのリズムですべて昇華してくれるのにッ!!

(でも、悩むユキちゃんが可愛いんだ!!」


新君にも「花」について質問したり、全般的に浮かれモードな毎日ですが、そんな中、大地先輩から律兄さんが怪我をした理由を聞きました。階段から突き落とされた!?……何か、陰謀めいた香りがしますが、犯人が誰ということより、律兄さんがもう一度弾けるようになるかが心配です……なんだか先輩の話だと以前と完全に同じには戻れないみたいで…………兄さん、あたしが兄さんの分まで弾くわ。……ひとまずセミファイナルで神南をギッタギタにッ!!(ゴゴゴゴゴゴ……)

でも、神南トリオの顔をみるとギッタギタにはできないかなあ。オレ様大魔王の東金君だって、やることはちゃんとやってるみたいだもの。それに、お菓子までもらっちゃった。神戸の講演会から送られてきた黒豆を使ったおまんじゅう……蓬生さんのところにもっていったら、蓬生さんは和服着て、けだるい雰囲気満載で食欲ないって……ちょっと心配。「ひとりでぽつーんとしてるほうが楽やなんにも考えなくて済む」なんていわれて益々心配。不治の病とかじゃないですよね？一緒に星を眺めたら……流星群……この時期だったらペルセウス座流星群ですかねえ……折角だから願をかけておきましょう。……本来「セミファイナルで実力が出し切れますように！」と願うのが正しいかなでちゃんなのでしょうが「蓬生さんの食欲が出ますように」がこの場には相応しそう……次の日、町で「隕石の欠片」として売られていたペンダントを買って蓬生さんにプレゼント。元気だせー！いっぱいだせ！石はニセモノだったようですが蓬生さんは喜んでくれました……ほっ……

ちゅうか、神南、敵なんですけど！

そして、本編と全然関係ありませんが、この「神戸の黒豆」はきっと「丹波黒豆」のことですね？きっと東金家から八木沢先輩の家へは最高級の丹波黒豆と丹波栗がお菓子の素材として送られていそうだな、と。


さて！そして迎えたセミファイナル！

いくぜ！神南！

と勢い込んだんですが、「如月君の代役の子でしょ」なんて報道の人につかまっちゃいました。のみならず、律兄さんがいないと不安だろうとか治るまでどれくらいかかるかとかこのやろうぐちゃぐちゃぐちゃと……

そこに現れるサンセシル女学院の円城寺冴香様！うおおおおおお、まさに女帝。……この人に勝てるのは、律兄さんの天然か、東金君のオレ様ぶりか……いや、結構八木沢部長のようなタイプに弱いかも……とにかく素敵な人だった……(うっとり)

強くて骨のあるお姉様は大好きですからッ！

そして冥加君の演奏……あれ、地方大会の「逃れられない死の恐怖」じゃなくて「深い悲しみの奥に澄んだ優しい響き」？成長したのか？成長したのか？冥加君？ど、どうして??ニアちゃんは演奏者の人格と音楽は違うっていってますが……しかし、ここまで変わるの？で、女帝サマは、勝負を捨てて、冥加君潰しにかかりましたか!?背中に炎を背負っていらっしゃいますわよ？(ブルブルブル)冥加君の幼いときの忌まわしい記憶を掘り起こしフラッシュバックさせ……心理攻撃ね？心理攻撃なのね!?こ、これでラスボス冥加がやっと「人」としてあたしたちと同じステージに降りてきたのね！……そして、何故か冥加君を応援したくなってくるあたし。
　



冥加！貴様がここで負けるなど、許さん！
↑いや、そんなこと本編中ではかなでちゃんは音声では叫んでないから！

冥加さん、踏みとどまった！そ、それでこそあたしのライバルだわ！
ファイナルで会おう!!
って、その前にまずは神南だわ！

２日目、いよいよ東金君登場のため、女性ファンでごった返す会場前。…………え、え、えーっと、大地先輩だって、男の色気バリバリなんだからね！ナンパなんだからね！やろうとすればあれくらいキラキラできるんだからねッ！きっとできるんだからねッ!!(←ほめているのかけなしているのかわかりません)。若い女性は神南に群がっていますが、星奏には七海君が応援に来てくれました。優しいええ子や。有難う！七海君！
　東金君には挑発されますが、逃げたりするもんですか！午前の部からターボエンジン全開で神南と対決よッ！……でも、大地先輩曰く、「神南は手を抜いてきた」……えええええ……それはもしや我々は侮られたということですか(←もはや目は半目である)そして会場の外では「この程度か」などと言われてしまい……くすん、あたし、まだまだだったの？確かに明確に「花」は捜せていないなあ。そして、最高の演奏を見せ付けて律兄さんをおびき出す作戦に出た？……あんた、……律兄さんと勝負したかったんだ？でもそこに至誠館の妖精が登場
　「そんなにうまくいくとは限らないよ、千秋」
そうだそうだ！
　「なんだ、来てたのかわざわざ俺の応援か？」
　違うってば！そのオレ様体質、どうにかしろ！
　こういうところはきっぱりと告げる八木沢部長は
　「星奏学院を甘く見ると足元をすくわれるよ。彼らの演奏は刻一刻と変化し、成長し続ける」
と言ってくれた！有難う！部長！あたしやるわよ！(←会場内のかなでちゃんは部長の言葉は聞こえてないんですけどね )

先に演奏した神南はもうキラキラ最高潮で客席の一般客の視線を独占。天宮くんが「星奏が負けてしまうかも……」と呟きますが、冥加君はかなでちゃんを信じている様子……あんたやっぱりイイ人なのね？ラスボスだけどイイ人なのね!?
新くんも「凄かった！エンターテインメント？」と演奏にびっくり。火積君は「ちゃらちゃらしやがって」といいますが、火積君は見かけのところで評価マイナス100しちゃってる感じなのかな？八木沢さんは冷静。「聞き手を喜ばせる演奏を意識する神南」「人の才能を見抜き発掘し、組み合わせる点において…千秋はまさに天才的だ」……ムゥ、確かに。

しっかし、今更ですが「コンクールに電気ヴァイオリンというのはアリなんでしょうか？……電気的に響きを増幅するところになんだかずるっこさを感じるんですが。電気ヴァイオリンは価格の面からいくと、いくらいいものでもそんなに高くなくて、ヴァイオリンの世界への敷居を低くしてはくれると思いますが……でも、ねえ……(家に約1名、５歳のころからヴァイオリンを習っていたきょうだいがおりますが、「電気ヴァイオリンってどうよ？」とは罵詈雑言がメテオストライクの如く降って来そうできけないんですわ、これが)
　億の単位のお値段が付くストラディバリウスがヴァイオリンの名器とも絶賛されるようになったのは、時代の要請もあったそうな。それまで小さなサロンでやってきた演奏から大きなホールでの演奏に変わり、バンバン音を響かせる必要があったのでそれができるストラディバリウスに高値がついた、とまあ。ヴァイオリンの表板と裏板が持つカーブは大きければよい音、平らなら大きな音、というわけでそのカーブさせ具合が重要なのですが、それに加えてストラディヴァリは「魔法のニス」ともいうべきニスを使用していたらしいです。化学的に分析すると、ストラディバリのニスには一分子内に親水部分と疎水部分を持つ界面活性剤が混ぜられ、ニスがクラスター化されたように組織化されるそうな。つまり、ニスそのものが小さな共鳴体になる……？ヴァイオリンの本体で共鳴し、本体を攻勢する木材細胞でも共鳴し、名のスケールのニスのクラスターで共鳴する三重共鳴体。ビバ！ストラディバリウス。……って、書いててよくわからんのですが。そういった「共鳴の妙」を電気的に再現できるかというと……難しいとおもうのですよねえ…………
　因みに、このことを研究した海外の学者さんを「日本物理学会」が招いて講演会＆演奏会を行ったそうな。……「日本化学会」は「どーしてなんだ！物理学会はオケ持っていないじゃん、化学オケはあるのに！」と悔しがったとか悔しがらなかったとか……今もスプリングコンサートやってたりお茶の水の化学会館でファミリーコンサートやってたりするんで興味のある方は是非。

あ、いや、また横道にそれた。

そして、蓬生さんのつっつきによって大地先輩が真面目モードに。励ます律兄さん。……信じてて、兄さん。
一曲目はほぼ完璧な出来！うむ……東金さんに言いたいようには言わせないわ！したら東金さん「あの地味子なかなか粘るじゃねぇか」となんだか嬉しそう。そして戦うのもいいけど手元で育てたいですって!?なんじゃそりゃ。
五分になったと思ったのも束の間、神南、は２曲目を終わって優勢。新君も火積君も感動しきり。八木沢さんも「千秋たちは努力を楽しむことができる」……うおおお、それは強い、最強だ！そして現れる東金
「お前の花が本物なら見せてみろよ――次の演奏でな」

見せてやろう。東金君。あたしの「花」を！

律兄さんに「いい演奏をしてくる」と宣言し舞台へ！そして俺はやったよ！結果が出る前から東金さんも蓬生さんも星奏の勝利を認めてくれたよ!!「この俺があの女にしてやられたってのが痛快で―――妙に気分がいいのがしゃくにさわるんだよ」
よっしゃー！それはあたしに「花」を見てくれたってことですよね！ほーら、八木沢部長が言ってくれたとおりでしょッ！
そして客席で会話は続く……
「このまま連れて帰ってうちの部に入れたいくらいだ」
「やんなあ　うちの部室おったら俺も毎日可愛がったるわ」

そ、その発言はちょっと怖い…………

八木沢さん、こいつらになんか言ってやってくれッ!!撫でられるのは大地先輩からだけでもう沢山だわい！

大会後やってきた東金さんは「大輪の薔薇とは違うが鮮やかに咲く真夏のひまわりみたいに…綺麗だった」ですと！うむ、でも、あんたに「花がない」とかなんとかいわれてとっても勉強になった！それだけは感謝！
そして、星奏メンバーの前で「神南に来い」発言

はあ？

それ、殆ど「嫁に来い」としか聞こえんから！

「天誅を下すべきです、部長！」

そうだ！ハル君！天誅おとしたれ！しかし兄さん、少しも騒がず

「夏が終わってからにしろ」

……天然……やっぱり天然なのね、兄さん。

神南の2人は寮残留決定。そして打ちあがる花火。

勝ったんだよね、あたしたち……


ということで、今日はここまで!!



あとは天音との直接対決を残すのみッ!!

冥加玲士、

念入りに首を洗って待っているがいい、

フハハハハハ……ハハハハハハ！

(↑そんなん叫んでたらあんたがラスボスだってば)
＊＊＊＊＊⑧必殺技はいつできるのだ!?(ヴァイオリン・ソロ決勝まで)＊＊＊＊＊

遂にセミファイナルを制したわけですが、勝利の決め手は星奏のみんなのMF。……１ｓｔヴァイオリンでアツく演奏し、自分なりの「花」を咲かせたかなでちゃんですが、MFは発動されず…………

もうファイナルだよ!?…………き、きっともうすぐ必殺技開発のフラグが立つイベントがもうすぐ来るに違いない。……そしてあたしは対ラスボス(勿論冥加君)戦でMFかなでスペシャルを放って星奏学院を全国優勝に導かねば！

だって、それが正しい熱血学園モノだからッ!

と、来るべき未来に向かい、夕陽を背負って誓いを立てるウチのかなでちゃんですが、生来のうっかりもので、みんなからはぐれてしまったようです……
花火大会もあるし、人でごった返しているとあそこらへんは確かにわかりにくいかなあ。夜になると昼と様子が変わって見えるし……

で、誰に連絡を取ろうか、と選択になるわけですが、本来的には律兄さんでしょうね。部長だし、寮生だし。
響也君は心配してとんできてくれるだろうけれど、いろいろからかわれそうでもある。大地先輩は……可愛いとか言われたり頭撫でられたりするのはちょっと……。ハル君は……ええい、こういうときに後輩を頼っちゃ駄目だろう。というより、このイベント、迎えに来てもらうというより、誰かを呼び寄せるという趣旨で入れられているということで宜しいのか？

……ということで、至誠館部長に電話を入れることにしましたｖ

………………

…………………………

……………………………………

い、いいじゃないですか、コルダは乙女ゲームなんですからッ!
(↑あ、開き直った)

それに、夜に一緒に歩いても、八木沢さんなら邪なことはしないし、不必要に密着してきたりもしないし。
(気分はお家のひとに電話かけてる小学生の気分です)

そうしたら電話口の向こうから

「僕でよければ一緒に花火を見ませんか？一人でいるのも心細いでしょう」

すぐに来てくれるそうですが、街に不案内でガイドブックを見て移動している八木沢部長にみなとみらいまで来てもらうのはある意味物凄く申し訳ない気がします。……すまねえ、部長。せっかく来てくれるんだからいい場所を探しておきますぜ。(可愛い格好をしたいとかそういう発想がとんとないうちのかなでちゃん)
　で、花火を見ます。

　たぁ～まやぁ～！か～ぎやぁ～!!

　八木沢さんは子供の頃神戸の花火大会で迷子になったことがあるそうな。

　それって、東金君に手ぇひかれて「ユキ！こっちや！こっちで見るんが一番きれいなんや!!」「あっちいくぞ！オレ、いちばんうまいたこ焼きの屋台しっとんで」とかなんとか引きずり回されて、そしていつの間にか手がすっぽ抜けてしまっていたとかそんなんに違いないと思います。そして、小さな雪広君が空を見るとそこに大輪の花火……そりゃあ寂しくなって泣きそうになるわな。今は一人じゃないから！あたしがいるからッ!!速射連射花火が打ちあがり、花火大会もクライマックス。時間が経つのが早かったという部長は
「大人になったからなのかそれともあなたと一緒に見ていたからでしょうか……(中略)……もっと、今が続けばいいのに……」
などとおっしゃる。

………普通は口説き文句と取るんでしょうが、貴方に限って言えば、単に心から思ったことを口に出しているだけなんだろうなあ。

ところで、これがいわゆる「ドルチェタイム」というやつらしいんですが、１回目のドルチェタイムの記憶がとんとありません。きもだめしに八木沢さんを誘ったのは確かなんですが、はて。で、ゲームの「思い出」でイベントをもう一度見てみることに……

うーむ。
2人で肝だめししているのは確かなんですが、部長ったら「水嶋達が悪ノリしていないといんですが」なんていって、かなでちゃんが物音に怯えても手を握るでもなく甘い言葉を囁くでもなく「深呼吸してみて下さい」……そうしたらいい香りが……肝だめしが一気に香りの下探索イベントになっちまってました。香りのもとは夜香木の花。地味な外見ですが、その名の通り強い香りを持つお花です。……ふむ、夜にしか咲かないんだ。部長は昼には見つけられないものを見つけられる夜がお好きだそうな。そして夜にしか咲かない花について薀蓄を傾けて下さった。ははー。

…………

これ、肝だめし、違うから。ドルチェタイム、違うから!!
……メモも取らず、記憶にも残っていなかった理由が今わかった気がします。……あのときに比べて随分いろいろ変わったね、八木沢さん。あなたが今みたいにほんのり顔を赤らめる日がくるなんて、あたしゃ微塵もおもっとりゃあしなかったですよ。うんうん。

一夜明け、律兄さんから嬉しい報告。ファイナルには律兄さんも舞台に立てるんですって!!!ハラショー！
でも、兄さん曰く
「１ｓｔは、小日向、お前がやれ！」
え……そ、そんな……で、でも、

やはりこれが必殺技完成へのフラグその１なのか!?

頑張る。律兄さん、あたし、がんばるから!!
曲は「弦楽四重奏曲『ひばり』と「フィレンツェの思い出」を演奏することに。(巷で「弦楽五重奏曲」も在る、という噂をきいたのですが、今回はフラグをたてそこねたのか出ませんでした。


一方、「全国大会出場の夢」は達成できなかった至誠館ですが、この夏の写真を皆で鑑賞中。「他校生を巻き込むな」とお怒りのバンチョーを横に、新君が写真を見せてくれます。その中にはバンチョー中心に２年以下が自主練習している写真も……それを見て感心する八木沢さんと笹かま君。そして、八木沢部長が「これで安心して引退できる……次の部長は火積にお願いしたいんだ」

！

俺はあんたみたいにできねぇ、と言うバンチョーに「君は君らしい部長になればいい」とおっしゃる八木沢さん……

「八木沢部長……」

…………火積君と一緒に叫びたい心境にかられましたよッ!!……伊織君も新君も同意してくれてるよ。て、これ誰のイベント？火積君？いや、これ、どう考えても「至誠館」全体のイベントでしょ？一応かなでちゃんも励ましたんですが、他校生がこの場にいるのはお邪魔だったなあ……絶対お邪魔だったなあ。そして、お約束どおりに茶々を入れる新君を拳骨で殴るために追い掛け回すバンチョーでイベント終結。なんで、至誠館はいつもあったかイベントばっかりなんだ。

こういうときに皆をひっかきまわして雰囲気を明るくしてくれる新くんですが、いい加減なところがあるのは否めず、ハル君にとっつかまって宿題をやらされていた模様(あんた、以前に宿題のことを指摘されたのに、まだやっていなかったんか！






ドドーン
冥加さんが登場しそうな不吉な効果音と音楽が鳴り響く中、新と笹かま君以外にも終わらせていない人間が……！

響也：まだちょっと残ってる

そして真打は

律(表情変えず)「……そんなものより今は全国大会だ」

兄さん、確信犯か!?

そして心配してくれる八木沢部長、東金君……ああ、東金君も真面目さんだったのね、やっぱり。そして、夕食後、八木沢さんの提案で勉強会をすることに。
「さすがだな、ユキ。ひとりも脱落させない見上げた部長魂だ。確か、星奏の榊も成績は良かったな、呼べ」
東金君の台詞がいちいち面白いんですが。そして、召還される大地先輩。
なんでも聞いてくれ、土岐も協力してくれるだろう？という大地先輩に対して、「俺はあんたとちごて悪い副部長やから」なんて返す蓬生さんも楽しい。この2人は勉強できそうですね。で、どの学校のみんなと勉強するか選択になるわけなんですが。……なんかとっても楽しそうだったので、セーブしてすべてのパターンを見てしまいましたッ!!星奏は榊さんがぐいぐいひっぱってくれてます。新を見張るハルちゃん。同学年ということもあってかなでちゃんは響也君と宿題。
神南のみんなとやることにするとそのあと更に誰とやるかを選択しなければならなくなって東金さんとだとちょっとオレ様の台詞が聞け、蓬生さんとだと「……勉強以外のこともおしえたろか」と微笑まれ(!)まさかの芹沢さんとだと(だって同じ２年生だし……)実に普通な台詞。
　で、至誠館のみんなとやると、八木沢さんに泣きつく笹かま君の情けない姿や(「とりあえず順に説明していくから」という部長の言葉)、結局感想文が書けないバンチョーや(「何を思ったか、たとえば小日向さんに伝えるつもりで書いてみたら」という部長の言葉)、合っているか見てもらえますか、と控えめに課題を差し出す伊織君。(「うん、いよちょっとまってて」という部長の言葉)


部長、フル回転!!(新君は既にハルちゃんが監視してくれている)

「わからないところがあったら遠慮なくきいてくださいね」

といわれても、悪くてとても聞けやしねえ。


そんなこんなでのほほんほんわか日々は過ぎていったのですが、ここに来て八木沢さんから思いっきり怒られてしまいました。

ゆであずきが売られているところを捜す八木沢さんをコンビニに案内、そのとき、星奏メンバーからアンサンブルについて連絡が入り……でも、かなでちゃんは放置。つうか、かなで、なぜ放置する。あたしだったら放置しないのに。そういう選択肢が出なかった！あたしはあとでゆっくり連絡するんじゃなくて、すぐに連絡したかったんだよ！寮に戻って抹茶パフェをご馳走してもらったまではよかったのですが、連絡を放置したことがわかって、八木沢さん、顔をしかめて糾弾します。かなでちゃんとしてはあわてるしかない。

つうか、あたしは放置したくなかったんですって！
でも、選択肢がッ！ルビーパーティーが作った選択肢がッ!!
あのとき既に八木沢さんには怒られると予感していたさ！
でも、選択肢がッ!!

でも、ここで八木沢さんに「選択肢がッ!!」と叫べるはずもなく、

「あなたにとってアンサンブルはそれほど優先度の低いものなんですか。
音楽に対して不真面目な態度は見ていて不愉快です」

とはっきり言われてしまいました。

あ、あたしだって不愉快だと思うんです。でも、選択肢がッ!!

あたしの頭の中での占有体積は今のところ


アンサンブル(全国大会)＞＞八木沢さんなんだって
(↑でも、この１行を見たら、八木沢さんもそれはそれで悩みそうな気がする)

八木沢さんはかなでちゃんといると楽しいと言ってくれつつ、あなたにとって本当に大切なことはもっと他にあるはずと諭します。
「僕と無駄な時間を過ごしていて、いいはずがない」

……あっさりと自分を否定してますよ、部長。
……こ、これは前のイベントの「うしろめたさ」をひきずってるな！部長！
でも、あたしだって本当は連絡したかったんだ。考え方は部長と同じなんだ！だから、言い訳なんかしないし、無駄なんかじゃないなんてまぜっかえさないし、とにかく謝る！でも、八木沢さんってば、自分のせいでかなでちゃんが駄目になるのは見たくない、なんておっしゃって、「この夏の間は僕に近づかないで下さい」ですって……そして落ち込んでしまわれた！

うむぅ

で、これは想像以上に痛かった。二人練習が出来ない、というのはともかく、毎朝の「ミルクアイス特急便」を受け取って貰えない……受け取って貰えないのに思わず買ってしまう罠……手持ちアイテムの中にたまっていくミルクアイス。

融けてるから！それ絶対融けてるから!!

外でタックルかましてみてもそっけない返事しか返ってこないし。

どうすりゃいいのさ、とこっちも落ち込みかけつつ練習を続けます。

そんな中、おじいちゃんとおばあちゃんから貰った！と新君がスイカを持ってきます。スイカ割り～とはしゃぐ新君。かなでちゃんに抱きつく新君を引っぺがす響也とハルちゃん。そして殴る穂積君。

「Ａi！」

 ★新君の(喋った)ポルトガル語講座④★
Ａｉ……ああ。
この場合は「いてッ!!」てことですね

何故か対決モードの東金君と律兄さん、塩に拘る芹沢さん……ここは自らあたしがッ!!とかなでちゃんが棒を奮い、バンチョーが食べやすくカットしてくれてみんなでスイカパーティー。……和む。……叱責されちゃった八木沢さんも、特に冷たくするでもなく、楽しんでくれている模様。……これ、新君のイベントのようですが、この間のバンチョーイベントと同じく、誰のイベントかよくわからないですね。っていうか、コルダ３のイベントってみんなこういうのでもいいです。楽しい。

ところが、その新君までが落ち込んでトーンダウン。かなでちゃんの目にゴミが入って目をこすっているのを「泣いている」と勘違いした新君……誤解はすぐ解けたけど、ああ、そういえば夏ももうすぐ終わり……かなでちゃんとも別れなくちゃいけない……とそんなこんなで。

それくらいで落ち込むな！ともいいたいが！

ところで、このイベントで「妙なジュース」が出てくるんですが「マスカットしるこ―グリーンとパープルの甘いときめき」……なんだ、そりゃ、

なんじゃぁ！そりゃあ！

コー○ー様は「こんなものありえない」と思って考えた飲料でしょうが、ない、とは言いがたいかも。なぜなら私は知っている……こんなページがあることを……

→こちらだ！
(↑リンクフリーということではらせていただきました)

尚、このページはその筋では有名な「有機化学美術館」の管理人様が作っていらっしゃるページです。お暇なら有機化学美術館のページも是非!!はまれ～はまれ～有機化学にはまれ～！(何年か前、大学院行っているときに発見した神サイトさまです)

落ち込んでいる八木沢部長は気になるけれど、今は練習に集中。部長もそれを望んでいるはず。必殺技がいつかできるに違いない、と練習に集中するかなでちゃんですが、なかなか道は険しいようで……っていうか、本当に必殺技ってできるの??

とにかく頑張るしかないわ！と、ひたすらにガンバッ!!そして、攻略情報をもとに「ひばり」に「楽しげに」の表現をつけて八木沢さんの前で演奏。
そうしたら八木沢さん(今のは……なんて楽しげな演奏だったんだろう)と心動かしてくれました。大地先輩にも「楽しい思い出を音色で表現するとしたらこんなかんじ」と、感想を伝えてくれました。そしてかなでちゃんのヴァイオリンがよく歌っていたことも。
ありがとう、八木沢さん。以前は怒らせちゃったいけれど、そんな中でも、音楽はちゃんと聴いてくれてるんだ。そして、もう一曲聴いてもらうと、かなでちゃんとの思い出がイメージとして八木沢さんの心の中に浮かんでくる……

あたしとしては、別にそれが「至誠館の夏の思い出とか、星奏や神南交えたオールキャラでの思い出でも一向に構わんのですが!!
でも、「音楽以外の経験が音楽にとって無駄」ということはないと気付いてくれた部長に感謝。

でも、アンサンブルについての連絡をほっといたのはかなでちゃんが悪かったけどね!!

八木沢さんとのギクシャクが一段落し(まだ落ち込み中みたいですが)、ほっとしたところで、東金さんのバイオリンのソロ部門のコンクールがやって参ります。間接的にですが、何かと世話になったなーと思い、前日、電話をかけ、差し入れを持って、練習中のスタジオへ。……メニューは……鮭のおにぎりに豆腐のお味噌汁……東金さんも絶賛してくれました。

ただ、このメニュー、みんなでわいわい作ったような気がしないでもない……だって、夜にごそごそおおっぴらにやってるわけで。きっと誰かが見つけて他のみんなに知らせて……
「千秋は手の込んだ和食が好き好物ですけれど、素朴なものも喜んでくれますよ。」
「もっていくなら、おにぎりとかいのかな～？ほら、手にもって食べられるし～！」
「……したら、具は鮭だな。…………おい、水嶋、もっとしっかり握れ！そして横からつまみ食いするんじゃあねえ！これは本来明日の朝飯に使うはずだったものだ。」
「おい、火積、塩忘れてる、塩。」
「……おにぎりを持っていくのなら、おみそしるも必要かな」
「……これも明日の朝使うはずだったものですが、豆腐があります。使いましょう」
「なんや、随分大掛かりになってしもたね。千秋も果報者や」
「……なんだ、何か言いたそうだな」
「…………麦茶を忘れずに持っていけ」

そして東金さんに「何かできることはないか」と尋ねたら「どうしても何かしなけりゃ気がすまないって言うなら勝利のキスでもしてくれ」ですと。

ピーッ！(←ホイッスルを吹いています)

教育的指導ッ!!


そのときにでた選択肢

◆それならキスしてみる

◆恥ずかしい……！

◆優勝したらしてあげる

三択か!?

……八木沢さんのとき以上に、選べる選択肢がないッ!!私が三択をつくるならこうする！

◆そこに座れ！と一喝する。
◆「歯を食いしばれ！」と叫んだ後、グーで殴る
◆「そんなことを言うようでは貴様もまだまだだな」と低い声で呟く。

「それならキスしてみる」なんて選択したらどうなるのかそれはそれで気になりますが、「恥ずかしい……！」を選択。したら、本気にするなよ、ですと。

なら、初めから言うなッ!!

翌日のソロ・ファイナルは予想通りに冥加さんとの一騎打ち。冥加さんがＭＦを発動させ観客席の歓声をかっさらいます。しかし、東金君も負けちゃ居ない。……約束しただろう、東金さん。……約束どおり勝ってもらおうじゃあないか！信じているぞよ！１曲目と２曲目の間に楽屋に行って叱咤激励します。冥加さんの喉笛に喰らい付く……っていうか

なんだ、このイベントスチルは……!?

冥王白騎士対黒騎士??アレですか？その構えた剣の名は「魔剣カンタレラ」とかですか!?

なんかもう、「笑え！」と唆されている気がします!!

結果は、両雄の同時優勝。

うん、あたしは君を信じていたぞ!!

「小日向ちゃん、千秋のとこいったって」

と優しく言う蓬生さんの声に後押しされて楽屋へ。

そして、また出る選択肢

◆祝福のキスをする

◆心からおめでとうと言う

上の選択肢はないだろうが!!
あたしが許しても、八木沢部長や火積君や兄さんや響也君やハル君は許さないと思うよ！

(そして部長は東金さんに対しては最強だと思うよ)


ま、今回は下の選択肢が普通に無理なく選べるからいいですが。

とにかく東金君優勝おめでとう。

さあ、次はあたしたちの番ね！そして、次でプレイレポも最終……ですよね？
＊＊＊＊＊大団円なのだ！＊＊＊＊＊

さあ、追い込みよ！あとファイナルまで５日しかないわ!!

……と気合を入れる(背中には花ではなく当然のように炎を背負っている)かなでちゃんですが、一向に必殺技完成フラグが立たない罠。

と……とにかく練習、練習……!!

とひたすらヴァイオリンを弾いていると、お昼ごはんの時にバンチョーから壊れてしまったものの代わりに……と新しいファータストラップを貰いましたよ！うわー、本当に火積君は律儀だなあ、似た物を一生懸命捜してくれたんだなあ！

ありがとう！そんじゃ、このストラップをヴァイオリンの弓の先にぶら下げて……(←やめなさい)
火積君もお兄ちゃんに欲しいです！(一人目のお兄ちゃんは勿論八木沢さん)出合ったとき、ほんのちょっとでも怖いなんて思ってゴメンね。…………ああ、火積君がほんとうに優しい人だって気付けて、あたしはやっと至誠館の一員になれたのかも……

って、何回も言うようですが、かなでちゃんは星奏の１ｓｔですから！至誠館違うから！それ以前に、至誠館は男子校だから！吹奏楽にヴァイオリンは入ってないから！

そんなとき、ニアちゃんからメールが……ええええ？八木沢部長を至誠館のみんなが捜している!?

まさかの妖精失踪!?

みな、なぜ、マップ画面を見ないんだ!!
(いや、かなでちゃんっていうかあたしだってマップ画面見ないで捜すのは至難のわざじゃて……)

とにかく何故失踪しちゃったんだか心配なので、山下公園に居るユキちゃんのところにかなでちゃんまっしぐら……部長に限ってヘンなこと(何かに思いつめて海に飛び込むとか)考えてはいないはずだけど……

すると風に乗って聞こえて優しく柔らかい「メリーウィドウ」の音色が……部長！駄目でしょッ！みんなに行き先も告げずに出かけちゃうなんて！

「駄目だな……僕は部長だというのにみんなに心配をかけるなんて」

うんうん、そうだよ。……でも、なんだろう、そういう「完璧じゃないところ」を露呈してくれるのもちょっとは嬉しいのかもですよ、部長。早速皆に連絡する部長。……そうなんだよね、連絡は大切なんだよね。


だから、この間も、あたしに「連絡する」って選択肢さえ出れば!!
(↑まだ言ってます)

そして、メリーウィドウの楽譜を見ながら、「この間まで、この曲が何を語りたいのかわからなかった……いや、理解することを拒絶していた……でも……」

でも、何!?

……そこで言葉を切り

「もしよろしければ一緒に弾いてもらえませんか」

部長!!その思わせぶりな文章ぶった切りはこちらの精神状態に思いっきりストレスがかかるんですが。あの


立て!火積!!


のときみたいに、思い切り良く！さあ！

……と思わないでもなかったのですが、合奏しようと言われて、それにのらないあたしじゃありません。そして八木沢さんがメロディーを奏でて、伴奏をつけるかなでちゃん。かなでちゃんが弾いているのはオーケストラの楽譜だと２ndヴァイオリンやヴィオラが鳴らしている音ですなあ。そして、オケスコアだと、トランペットの出番……皆無……個人的に、メリーウィドウワルツを管弦楽編曲するのはちょいと難しいと思うのですが如何

(管理人のつくった超へっぽこＭＩＤＩがありますので、興味のある方はどうぞ……あらすじがひとまずわかります～→こちら)

かなでちゃんが見た歌詞とオペレッタそのものの歌詞はちょっとニュアンスが違うようにも思いますが、「唇は語らなくてもあなたを愛している心から愛しているとメロディーが伝えている」という訳詩は、八木沢さんの心情そのものなのでしょうね……

って、だったら八木沢さん、恋に落ちちゃったって自覚したってことぉ!?

ジタバタジタバタジタバタ

で、接近してきたよ、部長。待て、待て、早まるな！あたしにはヴァイオリンという恋人が……ってなんやね

近づかないでくださいとお願いしたことがありましたが、、それは予想以上につらいことでした、と語る部長。うん、そもそもなんでああいった言い方をしてかなでちゃんを避けたのかそこのところが知りたいわ。そうしたら、部長、かなでちゃんの姿を見て落ち着かなくなる自分が受け入れられなかったようで、だから避けてしまった、自分に対してもかなでちゃんに対しても誠実ではなかった……と謝罪なさった。でも、今はそんな自分が受け入れられたってことですよね、部長。いやー、合奏って楽しいっす。また２人で音を合わせられて嬉しいっすー！

とうんうん頷いていると

トランペットではなく言葉ではっきりと伝えたいことがあるとおっしゃる。

へえ、なんでしょう。

小日向さん、僕はあなたのことが好きです


うえええええええええええええええッ!?


いきなりそうきましたか!?直球ど真ん中ストレート150㎞/h

そ、そいつぁ～どういう「好き」なんですかい？

あ、あ、あ、あ、あ、あたしも八木沢さんのことは嫌いじゃないけど、律兄さんのことも永遠の腐れ縁こと響也君のことも、誠実なバンチョーのこともなぜかオレ様東金君のこともアンニュイ大魔王蓬生さんのこともかなーり好きになっているとゲームの上では表示されてるのだけどー。

八木沢さんの「好き」はどういうレベルなの？すっげえ真剣に真面目に言ってくれてるのはわかるんですが

「あなたとずっと友でいたい」っていう意味なのか「愛しています」なのかこの人の場合さっぱりわからん！
つうか、通常のお友達レベルと恋慕レベルの中間がない気がするぞ、この人は！

驚くぞ！気合を入れて驚いてやるぞ!!

そしたら

「返事はあとでも構いません。今は大会を前にしてそれどころではないでしょう。」

ですって。

…………これ、どういう返事が期待されてるの!?
ただ、「私も好きです」って言えばいいのかな？バン、と肩叩いて、「うん、一生友達でいようね！」という方向が正しいのか？
いっそ「……ユキちゃんがお嫁に来てくれる日をまってます！」とでも言うべきなのか？(ほら、だって部長は至誠館のお母さんだから)

大会を前にして云々っていうなら、大会前に言うな～!!馬鹿～！部長の馬鹿～!!

と叫びたいのを押さえて、八木沢さんと一緒に寮に戻ります……な、なんの話をすりゃあいいんですかい、部長。……これ、２人とも完全無言か、部長が「何事もなかったように振舞おうとしてかえって墓穴を掘ってわけのわからない噴飯モノトークを繰り広げている」かどっちかだと思う。いずれにせよ、八木沢部長の右手と右足は同時に出ている方に３００円くらい賭けてもいいです。そして寮に戻ったら至誠館のみんなに「何事かが起こった」とピーンと感知されてしまえばいいと思います。

「くー、八木沢って、女の子と付き合ったことなんて皆無だからな～！なんかヘンな外したことやってなきゃいいけどなー」
「あ～、わかるわかる～。部長みたいなまじめーなタイプって、女の子のことわかってそーにないですもんね～！AI！酷いな～火積先輩、なんでグーで殴るんですか！」
「……部長のことを冷やかすんじゃねぇ、この馬鹿が。……部長、すみません。こういうことじゃ……俺は……俺は一切力になれねぇ……」
「いくら女の子に慣れてなくっても部長は誠実で優しいから大丈夫だと思うけど……」
「伊織先輩！優しいだけじゃ駄目なんですってば～！女の子ってのは、言って欲しいことややってほしいことがちゃーんとあるんですって。」

とかなんとか……そこに東金君がからみ、そこに芹沢さんが巻き込まれ蓬生さんが「なんや、おもしろいことになっとうね……」とニコニコしているといいよ。響也や律兄さんは本来かなでちゃんの心配をすべきだろうけど、それよりも思いっきり挙動不審な八木沢さんを心配してるといいよ!!

……とジタバタした次の日、バンチョーの恋愛最終イベント発生。……しかし、こちらは来期の部長になる決意を表明してくれ、来年の全国大会の決勝で会おう、といってくれ。仲間を讃え、ライバルを讃え、熱血青春モノの正統派ストーリーをぶちかましてくれました。……イイ人だなあ、火積君。来年は全国大会で君と握手！そのときの星奏部長が誰になっているかはちーっと謎というか不安です。

夜になり、神社のお祭……やっぱり八木沢さんに声をかけるしかないでしょう。

そうしたら八木沢さん一人でラウンジにいました。……あれ、至誠館の他の皆は？……『八木沢部長の恋を優しくなまあたたかくガッチリ見守る会』のヒミツ指令が下されたとしか思えません(会長：狩野　名誉顧問：東金)。

うむ、恋愛がどうの、以前に、こんなところで八木沢さんを一人にしていちゃいけないわ。
で、神社の境内へ。人でごった返す中、「はぐれないように」と言われて選択肢が出ます。

◆力強く返事をする
◆八木沢の服の裾をつかむ
◆手を繋ごうと言う
◆不安になる

「骨のある女」としては一番上なのですが、私、真性の方向音痴だからなあ。しかし、手を繋ぐというのはちょっとなあ……子供と大人はともかく、大人に横並びで手を繋がれると、他の人の通行の邪魔になるからなあ。……ということで服の裾を掴ませていただきます、部長。そしたら

「はぐれないために体の一部をつかむのは有効な手段だと思いますが……すみません服の裾をつかまれるとシャツが……」

ふぎゃ!?（取り説を観にいく)うわ、至誠館の制服ってオーバーシャツじゃなかったんだ。つまり、あたしってば八木沢部長のシャツをズボンからひっぱりだしたってことか！
ゴメン、部長。(な、なんで、こんな選択肢作ったんだ？あたしみたいに引っかかる奴を想像して開発の人がにたにた笑っていらしたのか？

そしたら部長の方から

「その……よければ……手を……つなぎましょうか…………」

お、お、おう……。よいぞ、合点だ！といいつつ、多分手を繋いでギクシャクしながら歩いているんだろうなあ。

そこに風鈴の音。八木沢さんに手をひかれて行ってみれば、そこには釣りしのぶ。土台にシノブグサを巻いてそこに風鈴をつるしてあります。

あれ、シノブグサって？シダ植物らしいけど。


説明しよう！

正式名称：シノブ　(Davallia mariesii Moore ex Baker)
シダ植物門　シノブ科　シノブ属　着生植物で樹木の樹皮上に生育する。根は樹皮にはりついており、枝分かれしながらひろがっていく。
日本では広い範囲でみられるようです。

部長も薀蓄をガンガン語ってくれます。うんうん。で、染料に使われていたしのぶ草もあったとか。古くは東北地方の名産品。なんだろう、それは
……疑問に思うとドルチェタイムの途中だろうがなんだろうが調べずにいられないのが、ここの管理人の悪いところです。

部長が呟いた百人一首、源融の句

「みちのくの　しのぶもぢずり　誰ゆえに　乱れそめにし　我ならなくに」

に「しのぶ」が出てきますが単純に「シノブグサ」で染めたのかなあと思ったらそうではないかもしれないらしく、陸奥国信夫郡特産の布で「信夫捩摺り」という布から来ているという説を見つけてしまいました。ただ、この信夫捩摺りは現在は失われてしまった染色方で、具体的に何がどうだったかよくわからないようです。再現を試みたという記事では、大きな石の上に、絹の布を濡らして置き、染料となる植物、藍やら紅花をこすり付けて染めていっていました。(ここでシノブグサを使ったという説もあり)当然、かっちりとしていない乱れ気味の模様になりますが、それが名産だったという。これが「恋に乱れた心模様」を表しているわけですのね。
もともとは石の上に植物を置き、更に布を被せて上から石でこすって(叩いて？)色をつけた、というまことに豪快な説もネット上には転がっておりまして、もう何がなんだかわかりません。
実際にシノブに限らずシダで染物をするのだったら↓こんな感じ
シダを湯で適当に色が出るまで煮る。シダを取り出してから、ミョウバンに浸しておいた布(絹がよく染まる)を入れて更に煮る。緑色に染まる。
鉄や銅媒染だと当然の如く色が変わる。いろいろな種類のシダを混ぜてしまうと色が茶色っぽくなることもあるらしいです。お気をつけて。ワラビでも染められるそうですよ。

はっ!!また横道にそれすぎた!!で、部長！なんとおっしゃいましたか!?

「陸奥の名産、信夫捩摺りの乱れた模様のように私の心は乱れてしまっています。
私のせいではありません。あなたのせいなのですよ。」

「信夫」は「忍ぶ恋」に、「そめにし」は「染める」と「初める」にかけているのですね！

な、なんか高校時代の古文の時間を思い出してしまいましたよ!!
なつかしいー

って、

部長、あなた、なんだかとっても恥ずかしいことをどわんとおっしゃっていらっしゃいませんか。

「僕の心が乱れてしまっているのはあなたのせいなんですよ、かなでさん」とまあ、そういうことを……言ってる……のですよねッ!?(＠_＠;)

ただ、部長はこの歌を前には好きじゃなかったそうで。……そのときには相手に責任転嫁するようで、更に恋心ってハシカみたいな宜しくないものだとお思いになっていたらしく。今は好きになったのか聞いてみたら

「……それ以上は聞かないで下さい。顔から火が出そうです！」

ですって…………

好きになったんだな!!好きになったんだね!!

恋心、確定！(きゃッｖ)

そして、釣りしのぶをいっちょう贈り物に貰いました。……２人で神社のお祭にきて釣りしのぶを買って帰る高校生の二人連れ……


渋い……渋いぜ……


コレがワビ、サビというものだよ！新君、その目を大きく見開いてよく見て置くんだ！(デバガメしてくれていると私は信じているよ)


お祭も終わり、コンクール曲も順調に仕上がり……八木沢部長も大会モード。２人で練習したあと、優勝するにはどうしたらいいかと相談したら、至誠館は負けたのであり、自分には答える資格がない、なんておっしゃる。いや、資格がないなんてそんなことないでしょう！でも、実は部長、全国大会に部員を連れていけなかったことを凄く悔やんでいるらしく……一人が責任をとることじゃないと思うのですが。そんな考え方、傲慢ですよ！と叫びます。だって、本当に至誠館のチームワークは最高だったじゃないですかッ！それを誇らなくてどうするんですかッ!!そしたら八木沢さん、考えなおしてくれたみたいで……来年の至誠館は強敵になる……そう言ったら喜んでくれました。そして、至誠館に勝った星奏に優勝して欲しいとエールを送ってくれました。「自分より大きいもののために弾いてみてはどうですか……僕は『この夏』のために弾きました」この言葉を参考に……うん……あたしにとって「大きなもの」ってなんだろう。

答えは出ません……八木沢さんのように「この夏のため」というのも正解の一つではあるのだろうけれど……この答えが出たときに、必殺技は完成するのかしら……

そんなことを考えているうちに、もう明日は決勝……でも眠れない……

そしたら、八木沢さんから電話が。
要約すれば僕らの分も頑張って下さい。ステージはきっと緊張するけれど一番幸福な時間ですから。というような。

ええ、八木沢さん、楽しんで演奏します！

と答えたら、八木沢さん、くすっと笑ったよ。なんか、火原っちが同じこといってたんだそうで。うん、なんか元気でた。明日は頑張るわッ!!

一夜があけ、いざ、出陣……そしたら寮を出るときにサプライズが……星奏オケ部のみんなが応援しに菩提樹寮前に来てくれたよ!!それだけじゃなくて

なんじゃあこりゃあ！！

バンチョーが！いや、バンチョーだけじゃない!?部長が！新が！笹かまが！伊織君がッ!!
皆学ラン着てるよ！そして白ハチマキに白手袋だッ!!応援の口上を述べる火積君に、掛け声を合わせるほかの四人。何より、

新君が、新君なのに、無茶苦茶真面目な顔をしているよッ!!

(おかーさん、なんだか季節はずれの雪でも降りそうな勢いです)

これって、関係ない人たちから見れば、唖然とするものかもしれないけど、当事者にはすっごく嬉しいサプライズだと思います。ちゅうか、あたしゃあ泣けてきたよ。ほんにいい子たち……もはや誰のイベント(火積君なの？)かはわかんないですが、本当にいい人たちだ、至誠館。
応援が終わるといつもの穏やかな伊織君、生真面目穏やかな部長、明るい新君、ちょっとおちゃらけ笹かま君……有難う。君達のことは忘れない。うん、勇気が湧いてきたよ、火積君！頑張ろうね、星奏のみんな！ハル君の言うとおり、競い合った仲間から応援されるのってとっても嬉しいよ！

みなとみらいの前についたら嵐になりそうな強い風

ほら、新君、さっき君が柄にもなく真面目な顔して応援なんてするから！

ホールで星奏を出迎えたのは冥加さん

「よく来たな、小日向」

おうさ。でも、あたしは一人で来たんじゃないんだから、天音と対決するのはあたしたち５人。そして、星奏オケ部の皆と至誠館の友情パワーがあたしたちに力を与えてくれてるのよ！だからあなたが復讐がどうだの、なんて凄んでもあたしはちっとも怖くない。決着はステージでつける！

「よかろう、貴様も俺も所詮、ステージの上でしか生きられん存在だ」

……いや、それは別に……あたしは椅子に座っていようがコタツの中で寝そべっていようが生きていけますが。

「あとは互いの音楽で語り合うとしようか」

「フィレンツェの思い出」と「ひばり」で何をどう語るか？……いっそ八木沢さんに「メリーウィドウワルツ」を演奏してもらおうかな。

「……冥加玲士！あなたにはこの曲が何を語っているかわかるかしら」

「何を世迷いごとを…………くっ……これは…………な、何か強い力が伝わってくるのはわかる……だがッ！……それが何なのかは俺には理解できん……何故だ何故なのだ！」

(すちゃ！と人差し指で冥加を指す)

　「それはね、あなたが恋を知らないからよッ!!」


「…………


ドドーン

「なんてことだ。冥加、君も『恋』を知らなかったんだね。」(←お久しぶりの天宮くん)

「ふはははは！冥加玲士敗れたり！！」

「小日向さん、冥加君で遊ぶのはやめて下さい。」

い、いや、やっぱり怖いんで、ちょっとはこうしてプレイレポの上だけでも遊んでみたくて……


理事長のことについてコメントする御影さんに、「あんな男のために演奏するつもりはない」と言う冥加さん。……ここいらの確執もなんやら凄そう。ぶるぶるぶる。

「俺は、俺だけのために弾く」

………………八木沢さんは言ったよ。「自分のためだけに弾くだけじゃダメ」だって……うん、技術はともかく、あたしにはあなたにはない力がある。それだけは確か。もうあとはやるだけさ。やった結果負けて「やはりな、凡人め」といわれようともあたしはまっすぐ背筋を伸ばして冥加さんを見つめてにやりと笑ってやるんだわ。……むろん、対決するからには勝つつもりだけれど!!!

そして、天音の演奏……いや、何かもう凄いことになっちゃったみたいですよ。新君曰く「普通に上手すぎる」だそうです。でもバンチョーは「勝負を見届けろ」八木沢さんは「心を落ち着けしっかりと演奏を聞いておくんだ」と諭します。それは星奏を応援するというより、来年の至誠館が目指す場所だから、という…………ああ、やっぱりあたしは恋愛モード入っていない部長が好きだ……というか、コレがあってアレもあるからそのギャップにゴロゴロしてしまうのか!?

舞台裏では星奏メンバーが……素直に感心する大地先輩。焦っている響也、そして……「自分の音楽を信じて弾ききればいい」という律兄さん。そして「お前だったら何を信じて弾く？」と問われます。うーん、八木沢さんからの宿題の「何のために弾く？」と似ている……。……あたしにとって弾く意味は、全国大会優勝……だったはず……でも、……突き詰めて考えると、１００年経っても２００年経ってもかわらないものを信じたい。ここまでの努力を信じて弾く!!
さあ、みんな行くわよ。行くぜよ！最高のアンサンブルをホールに響かせるんだからッ!!

必殺技、完成してないけど!

一曲目が終わって、イーヴン。ぜえぜえ、ハアハア。一応思い通りに弾けたつもり(ていうか、頑張ってボタンを押したよ!ＭＦを発生させたよ！)
そして、天音の二曲目…………敵だけど……楽しみたい。天音の音楽を楽しみたい。楽しませて欲しいよ、冥加君。そう思っていることは響也にバレていて、響也も同じ気持ちだった……

うぉう、…………クライマックス目指して「燃え展開、一丁入りました～!!」

そして、二曲目で、天音にどーんと水をあけられてしまう……ここは律兄さんのMFにすべてを賭ける!!あたしや響也に来年があるっていってもこのメンバーでやれるのは今年だけ……勝ちたい。

……でも、勝てなかった者にはなにも残らない？いいえ、至誠館にも、神南にも、何かがちゃんと残っていることをあたしは知ってる！

だからこそあたしはこのステージに全てを賭けられる!!


えーと、現在、激しく不安な事が一つあるんですが……

えーなんというかですね、全く、かなでちゃんスペシャル必殺技(MF)が出せる気配がないんですよね。
このまま出せないで終わってしまうか、或いはMFを発生させようとした律兄さんが突然手を押さえ……「く……やはり、無理か……」となったときに
うおおおおおおおおおおおぅ！兄さん、後はあたしが！
的に大逆転満塁ホームラン的必殺技完成しかないんじゃないかと。

どっちも……なんかヨロシクないような気が……


と、とにかくファイナルステージッ!!


……か、勝てたよ!!天音に勝てたよ!!観客の皆さんにも喜んで貰えたよ！


MFはできなかったけどッ!!(滝涙)


会場に居る小さな女の子が「どうしてあのおねえちゃんはキラキラしているの？」とニアに聞いてニアちゃんは「彼女が恋をしているからかもしれないね」などと言っておりますが

年端もいかない女の子に恋だのなんだのいうのは反則ですぜ、ニアちゃんよぉ。

茶々を入れる新に拳骨くれるバンチョー、そして２人を嗜める八木沢部長。甘酒(笑)で祝福する神南

さあさあ、みんなで再びステージに、銀のトロフィーが待っている。トロフィーを渡してくれるのは……衛藤君!?

……ゴメン……私は君がアンサンブルやオーケストラに参加している姿をみたことがないもので、君がトロフィーを渡してくれることについてとっても違和感感じてるよー。ソロ部門のプレゼンターだったら頷くんだけど。…………アンサンブル部門のプレゼンターは、アンサンブルリーダーとして実績を積んだ人や、演奏家としての名声はなくとも良き指導者である人がいいと思うんだ………………空白の８年間の間に、君が……君がどんな人とでも集団活動できるようになったのだと信じたい!!そして、主催者！出場校と関係がある人をプレゼンターに持ってくるなッ!!

とにかく、これはみんなのおかげ！みんなの力だよ！
あの銀のトロフィーは収まるべき場所に収まるのね！私はよく存じ上げないけれど、星奏オケ部顧問の先生もきっとご病気が良くなってトロフィーを見に部室までいらっしゃれるよ!!
そして、クインテットのメンバーに駆け寄る星奏オケ部員たち



そう、これが正しい大団円だ!!




さーっ！みんなで胴上げよ！ハル→響也→律兄さん＆大地先輩→かなでちゃん

ちょ、ちょっとまった！大丈夫なのか、オケ部！ちゃんと胴上げできているのか!?体格のいい大地先輩がみなとみらいの玄関前で後頭部から落下して再起不能てなことになりはしないか!?

そして

あたしはスカートなんだぞー！
(↑新君がとても喜んで眺めていそうです)

そこに唐突に演奏に感動した、という円城寺姉弟から白いドレスの贈り物が……姐さん、いつの間に……こ、これを着て祝賀会とかいう物に出ろと？…………祝賀会……そうか、星奏学院って私立なんだよね、そういうこともやるんだね……普通は部室ハッピーターンの袋とポッキーの箱あけてジュースで乾杯。顧問の先生からシュークリームかプリンの差し入れがついてみんな小躍り……くらいが祝賀会だと思うんですが(←公立しか体験がない管理人)

　解散してから、ニアちゃんにも祝福されました。……出会ったときには本当に不思議な子だと思ったけれど、気付けばその特徴のある言葉遣いにもすっかり慣れていい友達になってたね、ニアちゃん。特別な人は誰かって聞かれて……そりゃあ……そりゃあ……


やっぱり八木沢さん……ですよね


あれだけ……あれだけ和菓子をごちそうになったし……
(↑それ、違うから、何か理由違うから)

ニアちゃんに八木沢さんなの、と教えたら、パーティー会場でその人が待っているだろう、うまくやれ、だそうで……こりゃ、ニアちゃん、水面下でなにやらお膳立てしてくれるんだろうな……うーん……


賑やかな会場からそっと抜け出せば噴水の水が踊り花咲き乱れる庭園(←もう、ここらへんの舞台設定で恥ずかしい)に八木沢部長。(……ああ、これは絶対にニアちゃんの水面下活動だ……「至誠館部長、ちょっとそこの噴水で待っていてくれ。何があるのか、だって？ふふ……こういうときには理由など聞かず、黙って従ってみるのもたまにはいいと思わないか」とかなんとか。部長が渋ったら、ニアちゃん配下と化した至誠館メンバーが強力プッシュしておればいい。

八木沢さんは密着してくるとかそんなことはないんですが(最後もそっと手をとられるだけ)、言ってくることが直球すぎていちいち転げまわらずに居られなかったです。

「どうか、僕の恋人になってもらえませんか。もしも頷いて下さるなら一生大切にするとお約束いたします。」


………………部長………………この間の「メリーウィドウ」合奏のときに、既にそんな感じになっていて、そして、お祭で完全に成立したと思ったのは気のせい？


無論頷くさ！頷かないでどうするさ！


この後のことはゲーム中ではわからないのですが、八木沢さんはきっとかなでちゃんの手をそっと握って、「ありがとうございます」ってにこって笑って顔あからめて、「それじゃ、中に戻りましょうか」って、……なんかそれで恋愛モード終わりそうな気がする。(それが八木沢クオリティ)


でもってきっと、帰りの新幹線の中で一騒ぎ起こるんだ。

「ね～、部長～、星奏の祝賀会のとき、かなでちゃんと一緒に庭で何を話してたんです～？」
「(律から水筒に入れてもらって飲んでいた麦茶を吹く)……?!」
「水嶋ァ……お前はまた要らんことを……黙っていろっていっただろうが！」
「え～！だって～！オレだってかなでちゃんのこと大好きだったんだし、火積先輩だってそうじゃないんですか～？そして、部長とかなでちゃんのことがどうなるか心配だから部の総力をあげて見守るってみんなで約束したじゃないですか。オレ、かなでちゃんのことも～、部長のことも大好きだから心配～」
「狩野……ど、どうなっているんだい、いったい。」
「ん～(腕を組む)……お前の部員思いの気持ちが伝わって、部員が部長思いになったってことだろーな。……で、どうなんだ。」
「何がだい。」
「だからさ（にやりと笑う)何話してたんだ～？この色男」
「狩野！…………２人で話したことを皆の前でいうことはできないよ。」
「部長が嫌ならボクは無理に聞かない方がいいと思うけど……」
「あー、きっと人には言えないこといっちゃったんでしょ～。部長って見かけによらずムッツ……AI！火積先輩、また殴る～！」
「だから、何回殴られりゃ判るんだ、おめぇは。八木沢部長に限って妙なことを話すわけが……」
「……でも、そういえば小日向さん、ホームで見送ってくれたとき、部長と目が合った途端下向いてた……」
「うー、これはひょっとしたらひょっとする。八木沢、お前さ、無意識に小日向さんを困らせるようなこと、言っちゃったんじゃないのか？」
「え？……でも、彼女は……嫌なら嫌ときっぱり言う人だし。」
「でもさー、お前、女心がわかるわけ？女の子と付き合ったことほとんどないじゃん？」
「ほとんど、なんて！小日向さん以外の女性と付き合ったことなんてない！」
「……だから、心配なんだろうが。で、どうなんだ。」
「……確かに……早急すぎる物言いをしてしまったかもしれない。……そして僕は結局のところ小日向さんを追い詰めたのかも……」
「うわ、やっぱりなんか凄いこといっちゃったんですか！」
「吐け～。そして楽になってしまえ～。」
「部員の間で隠し事はなしだよ、っていつか部長もいってたじゃないですか」
「……………………(真っ赤になって)……恋人になってくれませんかと。もしも頷いてくださるなら一生大切にします、と。」



＊＊＊いたたまれなくなるような長い間＊＊＊



「うわーい！部長！どんな顔してそれ言ったんです～？あ～、オレもその場に居たかった～」
「(頭を抱える)相手は高２の女の子で会ってから一ヶ月ちょっとしか経っていないのにプロポーズかよ～、八木沢～！」
「え…………僕はそんなつもりは……ただ、ずっと大切にしたいって……か、狩野、今の、求婚に聞こえるか!?(胸倉掴んで揺さぶる」
「おいおい、プロポーズじゃなかったらなんなんだよ！揺さぶるな！酔う！新幹線に酔う！」
「なんてことだ……」
「……………………部長の気持ちがしっかりしたものなら、俺はそういうことがあってもいいと思いますが、いや、八木沢部長に限って生半可な気持ちなわけがないですね。」

「……火積……あのね、僕たちはまだ高校生だし、僕には経済力もない。第一、僕は小日向さんのお家の方になんのご挨拶もしていないんだよ！」

「……そりゃあ、さすがにまずい……」
「火積、八木沢、お前ら完全に論点ずれてるから！とにかく、小日向さん、完全に誤解してると思うぞ！」
「！！そんな！…………降りる、すぐに降りて横浜に戻って誤解を解かないと(席を立つ)」
「部長！落ち着いて下さい！(うしろから羽交い絞め)こいつは仙台までもう停まりません！」
「じゃ、オレ、かなでちゃんにメールして誤解を……ｖ」
「水嶋君がメールしたら余計に誤解が深まりそうな気がするんだけど……」
「とにかくみんな落ち着け！俺がどうにかするから！……そうだな、まだ菩提樹寮に残ってる神南の部長あたりに助力を仰いで」
「……余計にまずくないですか、それ……」

仙台に着くまで、そんな調子でわいわいやってくれればいいです
(あたしは至誠館に何を夢見ているのだろう)


とにかく星奏学院の優勝で全国大会は幕を閉じた……

負けたというのに冥加さんは嬉しそうだった……冥加さんのイベントを殆ど見ていなかったので、よくわからないのですが、きっと冥加さんルートはすっごく濃いお話なんでしょうね……うん、期待しよう。

で、楽しく最後までプレイしたのですが、どうしても許せないことがありましたね……


まず、リリを出して欲しい。「我が輩～(中略)………なのだ」というあのしゃべくりが聞けなかったのは寂しい……
そして
なんであたしは必殺技が使えなかったの!?

次回作があったら、絶対にかなでちゃんに必殺技を使わせて欲しいッ！
更には、発動条件が凄く難しくてもいいから(必要イベントが多いとかそういう)、「協力MF」を作って欲しい。
あ、いや、攻略対象とのMFもそうですが、「至誠館団結MF」とか見たくないですか？え、見たいの私だけですか!?「如月兄弟MF」はお嫌いですか？「天音スペシャルMF」がどれだけのものになるか知りたくないですか!?
そして、折角濃いキャラなのに登場機会の少なかった円城寺姉弟にもご登場頂いて、今度はみんなでオーケストラを弾いていただきたい！
(そして八木沢部長＆東金君の「幼なじみMF」とか大地先輩＆蓬生さんの「(ちょっと息が揃わないかもしれない)副部長MF」とかを見たい)
対するはアレクセイ率いる海外ユースオケ。


今度の舞台は北海道だ！新たな地平に向かって今、かなでは駆け出す!!

そんな続編があったら即決で買います。


とひとまずこんなところで。

最後に叫んで終わりとさせていただきます。

八木沢さんフォーエバー


至誠館フォーエバー！

おあとが宜しいようで<(_ _)>
*****そして「ずんだ」*****

……プレイレポは完結を迎えましたが、その後、「八木沢さんが作っていた和菓子を作ろう！」企画を悪乗りして続行中であります。……ということで「ずんだ餅」を。ゲーム中では登場しませんが、八木沢さんの作るずんだ餅は絶品、ということでしたのでッ！


****管理人の突発和菓子作り④****

★ずんだ餅のつくりかた★
枝豆　１袋　　砂糖　薄皮をとった枝豆の重量の半分程度
塩　少々

今回は山形県産の枝豆を使用。塩をいれたお湯でいつもより長めに(10分くらい)ゆで、豆を鞘から出し、豆のまわりの薄い皮も取ります。そのあと豆をざくざく包丁で刻み(←刻んでおくとこのあとつぶし易いと思います)、すり鉢に入れる。はじめはつぶすように、全体がつぶせたらなめらかになるまですります。ここが一番時間と労力がかかりますが、頑張りましょう。なめらかになったら砂糖を投入して更にすりこぎでぐるぐる……砂糖を加えると急に艶が出て餡っぽくなります。さらに塩を加えて味を整えれば、「ずんだ餡」のできあがり！「ずんだ餅」はお餅にこの餡をのせますが、今回は白玉にかけてみました～



ずんだ餅を食べたことはあまりありませんが、なかなかいい感じにできたと思います。

枝豆を潰すときにはフードプロセッサーを使うととても楽なようですが、八木沢さんの場合は、大量に短時間にずんだ餡を作らねばならない事情が生じない限りはすり鉢を使っていそうです。

「八百屋でいい枝豆を見つけたんだ」

と部長が買ってきて豆を茹で、部員総出で皮を剥き、火積君がすり鉢を抑えて部長が擂粉木棒もって、疲れたら代わりばんこでつぶし続けて……最後の砂糖かげんと塩加減はむろん部長が担当して……そんなずんだが似合いそうな至誠館。うん、きっと似合う。きっと。

八木沢さんフォーエバー


至誠館フォーエバー！


……やっぱりそこですか<(_ _)>


戻ります