ＵＭＡ捕獲秘密部隊機密書類・・・・�ｂP
※　ＵＭＡとは“Unidentified Mysterious Animal”の略である。（造語であるので注意）


　特命隊員各位


■本部隊の目的は、密命により特殊能力を保持するＵＭＡ（以降、彼らを“ターゲット”と呼ぶ）を捕獲することにある。以下、ターゲットについて知らされていることを列記する。各自熟読し、次回会議まで作戦を立てておくこと。

◇　ターゲットは現地民にかなり以前から認知されていた。書物においても、概観がはっきりと示されている。このところ、現地民のターゲットに対する興味が高まってきたのか、書店において、克明な画像が載せられている大型書籍が大量に販売されている。

◇　（ターゲットの画像は別途示した。ここでは補足する）体高は少なくとも１メートル以上。形態からは知能が高度に発達しているとは思えないが、侮ってはならない。彼らは人類の言葉を理解し、書籍によれば、彼らも人類の言葉の発声が可能と思われる。（これはかれらの身体構造から考えて非常に画期的なことである）幻獣の可能性あり。

◇　体は頑健で連続した労働に耐え、また、寒さに非常に強い。

◇　特殊な武器は所持していないようであるが、頭部から突出した硬質のキチン質が武器となりうる。前方からの接近時、注意されたし。

◇　空中浮揚能力を持っており、空中を高速で移動できる。成層圏までが行動可能範囲かどうかは不明。書物における記述から、非常に長距離を短時間で移動していると考えられ、或いは瞬間移動能力も身につけている可能性がある。

◇　書物によって記述が異なっているが、初期調査の結果、ターゲットは９個体で１チームを成していると思われる。彼らの結束は固く、一糸乱れぬ作戦行動を遂行すると言う。

◇　彼らの中で１個体のみ、頭部の一部から限定された波長（およそ7000Å）の電磁波を発する能力を有することがわかっている。彼はミュータントであり、同僚から理解されずにいたらしいが、彼らのチームに指令を出している人物の仲介により現在はその能力を利用して任務遂行にあたっているらしい。このターゲットの名はよく知られている。我々もこの個体がキーとなる可能性を考えて「ターゲットＲ」と呼ぶこととする。

◇　ターゲットが出現する際には金属打撃音に似た音が聞こえるという。また、中空の四角柱の傍（これは彼らに指令を出している人物がミッションをこなす際、目的地への“ゲート”となる場所らしい）に待機していることが多い。

★　最重要項目を３つあげておく。この項目が破られた場合は我が部隊の作戦は失敗したものとみなされる。
　　１　ターゲットを殺傷してはならない。
　　２　彼ら自身のミッションを妨げてはならない。
　　３　捕獲作戦は12月20日までに終了しなければならない。

　　尚、ターゲット捕獲の目的についてはまだ知らされていない。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

　

　　　　　ギャラクティックジョーズ内、臨時特命部隊隊長