50000ＨＩＴ記念
アンケートありがとうございます
たいへん失礼をしておりました。アンケートに答えて下さった方に何か・・・・ということで実は管理人、普段全く書かない「絵」などに挑戦しておりましたのですが・・・・すみません。やはり私には無理だったようです。ハードディスクもクラッシュし、このままお待たせするのも・・・・ということで、このようなものでお茶を濁させていただきます。<(_ _)> |
「はあ〜、やっと終わった〜。」 カイユンは草履を脱いで足の甲をさすった。・・・・芝居の中の動きで、というより、慣れない草履を履いてくるみから逃げているときにできた擦り傷だったりする。 「君、大丈夫ですか？」 通りすがりの青年が、足に手をあて、何事か唱えると、傷は綺麗に塞がった。 「うわぁ、有難うございます。・・・・・あれ？お兄さん、お芝居の中には出てきていませんでしたよね？」 大きな神官帽を被り、緑色の服を着た青年は微笑んだ。 「今回はオリジナル限定ということで、私たち二次創作のキャラクターには声がかからなかったんですが、打ち上げには参加していいって管理人の方に言われたのです。嬉しいですよ。交流は大切なことですからね。」 クリフトが指差す方を見ると、マーニャがが一段高いところで踊っており、その横で負けじとフィスが舞っている。ブライの横ではルゥ少年が座り魔法談義に花を咲かせ、はるか彼方ではナナミがアリーナに拳法の勝負を挑み、それをヒエンとジョウイが呆れて眺めていたりする。ああ、全てを読んでいらっしゃる方はおそらく物凄く少数だと思われますが、このサイト、いろいろな住人が巣くっております。 ネネさんは手作りアップルパイの大皿を持って甲斐甲斐しく皆に勧め、光太郎はけんちん汁とお握り、ラルフィスは海老の素揚げや茹で蟹などを運んでいる。 「おお、そこの栗色の髪のお嬢さんｖどうです、私と共に神の愛について語り合いませんか？」 青い髪のスチャラカ神父の声が聞こえたと思ったとたん 「し〜ん〜ぷ〜さ〜ま〜・・・・・・」 という剣呑な声がして打ち上げ会場にひゅっと矢が飛ぶ音がした。・・・・・・・くわばらくわばら・・・・・・ 「・・・・・・・・・・二次創作にも妙な輩がいるのね。」 サウルに絡まれていたジョーがため息混じりにやってくるとドロシーが追いかけてきてすみません、すみません、と頭を下げる。 「いいのよ。・・・・・・実害なさそうだし。ところで、あの鎧姿の女性、どうしたのかしら・・・・・？」 茶の長い髪を白い額止めで止め、見事な槍を持った赤い鎧の美女がきょろきょろと辺りを見回していた。そこにすすす、とサウルが近づく。 「ああ、戦乙女にも似たその凛々しい姿。どうです、私と・・・」 「神父様ッ！」 １ミリ秒の速さで咎められサウルはため息をついた。 「ドロシー、やっぱり駄目ですか。」 「だめです〜」 サウルからアルテナを救出したドロシーはまたすみませんすみません、と頭を下げた。そこにクリフトがやってきて尋ねる。 「どうなさったのです？どなたかをお探しでしょうか。」 アルテナは困ったように首を傾げた。 「あの・・・・・・青い髪の槍騎士をみかけませんでしたか？名はフィンといいます。」 「騎士？・・・・・あなたの従者なのですか？」 「従者、ではないのですけれど・・・・弟たちと一緒にここに来たことは確実なのですが、急に姿が見えなくなってしまって・・・・」 「もう相当探されたのですね。でしたら・・・・・ミネアさん、ちょっと来て下さい！」 水晶玉を持ったミネアが呼びかけに応えてやってくる。アルテナから事情を聞いた彼女は念を込め、水晶を見つめ・・・・・・その形のよい眉を上げた。 「こんなことって・・・・・水晶玉に何もうつらないなんて・・・・・・・」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ サイト内の住人の一人が行方不明になった！この情報は打ち上げ会場を駆け巡った。そして、驚くべきことに、行方不明者は一人だけではないことが明らかになったのである。 「誰が居ないんだ？」 マリオが面倒臭そうに尋ねると、ロマノフがメモを見て言った。 「そのフィンさんという人以外では・・・・・・アレックス、シェンスさん、ローン氏、白鶫さんとカナン君とシル君が居なくなっている。そしてジンベエ氏。女性ではくるみさんが居ない。」 光太郎が顔色を変えた。 「なんかいやな予感がするんだけど・・・・・」 隣で慎一が腕を組んで頷く。 「・・・・・・・・・・確かにな。・・・・・・・・しかし、」 彼の目はクリフトに向けられた。 「何故彼が居なくなっていないんだ？」 そこにシーマが出てきて高笑いする。 「そんなこともわかりませんのッ！この方は他の方よりも魔法耐性が明らかに高いではありませんのッ！」 「え？じゃ、島岡総帥は皆が魔法で誘拐されたっていうの？」 「ええ。・・・・・・しかし見る目がありませんことね。イイ男を誘拐するのなら、真っ先に攫うべき人が他にいるではありませんのッｖ」 パチパチと目をしばたかせるシーマから不幸な副官はつい、と目を逸らした。（シーマさん、一応精神的には復活したんだね） その横ではマリオがぶすっとしていた。・・・・・・・仕方ないでしょが。あんたの場合、美形かそうでないかは人によって大分感じ方が違うんだから。 「変だわ！」 リースの大声にラルが肩をそびやかす。 「ど、どうしたんだい？」 「だって、この中ではラルが一番可愛くて綺麗なのに！！」 ・・・・・・・・・リースの場合、何か観点がずれているような気がしてならない。 「とにかく！」 アリーナが口を挟んだ。 「その魔法をかけた奴を懲らしめればいいのよね？」 ナナミと顔を見合わせる。どうやら拳で語り合って仲良くなったらしい。 そのとき、能天気かつ爽やかさ全開の声が会場に響いた。 「どうしたのだ？美味なる菓子の新たなトレイでも出現したのであるか？」 紫紺のマントを靡かせたジンベエがキラリと白い歯を光らせ、片手を上げて挨拶する。 「ジンベエ、事は深刻なのぢゃ、かくかくしかじか・・・・・・」 「おおおお！！！かくかくしかじか、なのだな！！！」 （↑お約束と言えど、書いていて空しい・・・・・・・） しかしジンベエは爽やかな笑顔を崩さなかった。 「ジンベエ・・・・・・・一体どうして心配しないのさ。」 「うむ。実はな、くるみが、『ああん、このサイトってどうしてかっこいい人いっぱい居るの〜ッ・・・・・・・ゆっくりと眺めていたいな〜でも無理だわ〜。』と、ため息を百回ほどつきながら嘆いていたのでな、同じ話の中に居る者として手助けをしてやったのだｖうむ。いいことをした。」 あああ、副官、手で顔を覆ってます。 光太郎が勢い込んでジンベエの胸倉を掴む。 「おおお、愛しい人。接近してくれるのは嬉しいが、どうせならば我が胸に飛び込んできてくれはしまいか？」 ぎゅーっと抱きつく。 「な、な、な、何をやってるのさ！！！あのね、その人たちを開放しないと、僕たちの話はともかく、他の話が続かなくなってしまうんだよ!!」 うるうると目を潤ませるアルテナとリーフとナンナ。ラルフィスとリース、そしてラン＆チェイスも心配そうだ。ファナはくすっと笑った。 「兄さまたちと白鶫さんのことは心配ですけれど、カナンさんにとってはいいお薬になるかもしれません。」 ・・・・・・・・・・怖いよ、姉さん。・・・・・・・・ マリオは笑った。 「俺たちの話じゃ、現時点だとアレックスの奴がいなくなったとしてもほぼ影響はないぞ。」 そのマリオをカイユンがフライパンで殴る。 （うわ・・・・・・） 皆焦ったが、巨大テディベア＆ランは平然としている。・・・・・・そうか、いつもスパナでチェイスを殴ってたっけね。 「で、で、くるみはどうしてるのさ！」 ジンベエの手を白金にひっぺがして貰った光太郎は尋ねた。 「ん？心配してあたふたしているが？」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ くるみは会場の隣の控え室で、ソファーに凭れて目を閉じている人々に風を送ったり濡れタオルで額に触ったりしていた。皆が入っていくと悲鳴にも似た声が上がった。 「あ〜ん。助けて〜。皆目を覚ましてくれないの〜」 さっそく回復魔法を使えるものが進み出る。ミネア、クリフト、ホイミン、サウル、エレン、ルゥ、ラナ、ナンナ・・・・・・う〜む。ＦＥって回復系多いなあ、あれ、レイもいる。そうか、杖も使えるようになったんだねえ。おいおい、コープル、バルキリーの杖はまだ使うときじゃないってば。おお、ヒエン君も“輝ける盾の紋章”を使ってくれている！しかし効かないな。勇者君の“ザメハ”の呪文も一向に効いてくれない。 「ジンベエ・・・・・・一体全体どういう魔法をかけたんぢゃ？」 「どう・・・・・といってもだな。くるみがゆっくりとこの美しき人々を鑑賞（?)できるように、速やかなる眠りの呪文を新たに捻出し、さらに100倍がけほどしてみたのだ。・・・・・・・良く効いているであろう。う〜ん。ここまで効くとは思わなかった。」 ・・・・・・・つまりそれって偶然にうまくかかったっていうことか？・・・・ ミネアが首を振る。 「駄目です・・・・・・・・・この方たちに何の変化も起きてはくれない・・・・」 「なんとかせいッ！このままじゃ、わしらの部屋は他の部屋の者から恨まれてしまうぞ。眠りの呪文100倍がけとは一体どういった魔法がベースなのだ。」 「・・・・・・・・・いや、もとい、我が星では眠りの魔法というものはない。そして、この狭い空間では魔獣も呼び出せぬと思ったのでな。この前、水島セツルメントの子供たちに教えてもらった『眠れる森の美女』の魔法をイメージして念じてみたのだｖ」 「だ、だとすれば・・・・・・」 「ああ、目覚めさせる方法は一つってことだな。」 ・・・・・・・・凄いよ、管理人、初めて砂を吐き、砂糖を吐き、砂糖よりも甘い果糖を吐き、アスパルテームを吐き、今は使用禁止のサッカリンやチクロまで吐くような話を書こうとしてますよ！！ 光太郎から眠れる森の美女のあらすじを教えられた人々はすぐに適任と思われる人を抽出し始めた。 まず、「問題ないでしょ」、という人々。 シェンスにフレア。白鶫にフィスローンにミラ。もちろんこれで決まりです。これしかないのです。ほぼ公認。 次に、ちょっとばかり揉めた人々。 「え？僕？」 ランは自分を指差して目を丸くする。 「ん〜。確かにシルは大切な友達だけど・・・・。気の毒に、なんか間違われてるし。チェイス、どう思う？」 「ん〜。シルちゃんは大切な家族だけども、おと〜さん、義理のおと〜さんだしなあ。キスしても目覚めるかなあ。」 可愛そうなシル・・・・・・大体家族が出張っていっても意識を取り戻すとは限らないからなあ。管理人、マルスでエリスが目覚めさせられないのは何故か、かな〜り不思議だったりしましたが。レナさんをマチスで目覚めさせられないのは納得してましたが（ファイアーエムブレム紋章の謎より）・・・・・・あ、チェイスとランでじゃんけんしてるよ。せめて勝った方が役目を引き受けてよね。 そして揉めているのがここにも一組。 「・・・・・・・・フィンって恋人いたっけ？」 「お父様、そういうことには不器用でいらしたから・・・・・」 「・・・・・・////・・・・・・・」 ・・・・・ああ、もうここはいざとなったらどうにかしてくれるだろう。 そして、なんだか不思議な状態なのがＳＦ長編の連中。 「え？どうしてです。キャプテンが行けばいいじゃないんですか？」 そう何気なく言ったカイユンの後頭部をジョーはぽこっと殴った。 「・・・・・・・・・・・何誤解してるの!?・・・・・・・そういうのじゃないわッ。」 「ええええええええ!?!?!?!?!?で、でも、だったらだったらだったらどうすれば！」 焦りまくるカイユンと嬉しがるマリオ、無表情なソーンダイクの横でやや呆れるロマノフ。 そして・・・・・・・・・・・ 「ぜえったいラルだよッ！精霊の僕がいうんだから（←あ、一人称が変わった）確実だよ。」 「どうしてさ！俺、男だよ！」 「だって、人のつながりに男も女もないでしょ？カナンと一番深く繋がってるのはラルだよ！だから！」 「・・・・・・・・・〜〜〜（汗）俺、そんな趣味ないよっ！」 「・・・・・じゃあ、じゃあ、僕が行くよッ！」 「うわぁ〜、それはやめろッ！わかったよ････俺が・・・・・・・ってッ!?何で姉さんが行かないんだッ？」 ファナはにこにこと笑っている。番茶の入った湯飲みを両手で持ち、完全に傍観者モードだ。 「誰もいないんなら、わらひがいってあげよーかぁ〜ｖ」 「あうッ！姉さん、お酒はほどほどにって言ったじゃない！きゃ〜ッ！こんなとこで脱がないでよ！」 すったもんだをしている人々を眺め、ジンベエは首を捻った。 「・・・・・・・・何を間違った方向に血潮たぎらせておる？目を覚まさせるのは王子の役目なのだぞ。女性が行ってどうする。キスといっても手にであろ？」 騒いでいた人々が静まる。・・・・・・どうもジンベエはラストシーンを曲解しているらしい。 1：眠っている人を起こすのは王子の役目である（二人が愛し合っているとかなんとかいうことは関係ない） ２：キスは手にする（高貴な王女にキスするといったら、手にするしかないではないか！） がぜん、巨大なテディベアが元気付いた。 「ならば簡単！」 クマは一度灰色の塊になると続いて見目麗しい王子の姿へと変身し・・・・・眠っている人々の手に次々とキスすると、皆はぱっちりと目を覚ました。 あああ、ジンベエの魔法ってなんていい加減なんだろう（いえ、それ以上に管理人がいい加減なのですが） しかし、かかっていた暗雲はこれですっきりと晴れた。ごめんなさい、と涙ぐむくるみを、さっきまで眠っていた人々が、君のせいではない、と慰める。（ああ、くるみちゃん、目の中にハートが見えます）片や、騒ぎの根源たる司令官はその責任を自覚しておらず、おお、よかったな、とばさりとマントを翻す。 そして人々は連れ立って打ち上げ会場へと戻る。 サイト内交流の場。今宵は祭。 しかし、この日を過ぎればまた皆他人。他の話の中でどういった人生をそれぞれが辿っていくのか何も知らずに終わるのだ。いや、時空の繋がりは混乱を極め、どこに誰がいるのかすら、思い出せなくなってしまうかもしれないのだ。 名残を惜しみ、仔ペンギンたちは輪をつくり、マイムマイムを踊り始める。皆がその輪に加わって、場の盛り上がりが最高潮に達したとき・・・・・ ・・・・・仔ペンギン達は光の速さで材木を組んでファイアーストームを始めた。 ・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ･････････・・・・・・・・・・・・・・・ ちょっと！ここ、室内だよ！うわ、天井がすすけてきたよ!?スプリンクラー作動したけど消えないよ!!「マヒャド！」「水の精霊神様！」「消化剤撒けッ！」「おと〜さんがどうにかしようか〜？」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 結局、打ち上げ会場は全焼し、次の年からの打ち上げ会は別の会場を使わざるを得なくなったということだ。 |
| サイト全体の人々が集まると、とんでもないことばかり起こりそうです。 ・・・・・・おあとが宜しいようで・・・・・ |